サイト小説の記事一覧

2023/03/16

【第四章 連合軍】第十話 【王国】ダンジョン

どうしよう。どうしよう。 死にたくない。死にたくない。 転生して、”ひゃっは!”して、ポイントを無駄に使ったのが悔やまれる。 楽しくて、使わない武器や防具を交換した。王国の奴らが、喜んでくれたから嬉しくて、ダンジョンの宝物にした。アイツらが居ると、俺のポイントが増える。アイツらは俺から宝物として、武器や防具やポーションを得ている。”WIN-WIN”な関係だと思っていた。 王国の奴らは、深層に降りてこない。 調べても、弱い。俺では勝てないが、俺の眷属で十分に戦える。1対10でも勝てるくらいの戦闘力しかなかった…

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2023/03/15

【コミカライズ】チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

私が書いているWeb小説がコミカライズとして配信されました 3月28日まで無料で読めます。 チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間(作者:北きつね,solo8ee) https://comic.k-manga.jp/title/175216/pv #まんが王国

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2023/03/14

【第三十章 新種】第三百二話

魔法陣が歪んだ。魔法陣が消えてしまえば、脱出が難しくなってしまう。 ダメなのか? 「ライ!」 『カズ兄。終わった』 ライからの返事が聞こえてきたと同時に、魔法陣が正常に戻った。 それだけではなく、壁が崩れ始めていたのも止まった。 コアの吸収が終わったのか? チアルが作り出したコアと融合したのか? ライからの呼びかけに従って、コアが置かれているはずの、コアルームに移動する。 一つのコアが明滅している。 コアの横には、ライがいつもの姿で待っていた。 「ライ」 『カズ兄。新しいダンジョン・コアに、名付けをお願い』…

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2023/03/13

【第五章 共和国】第五十三話 出立準備

アルトワ・ダンジョンの要塞化は、残りは中身をソフトウェアを整える段階に入った。ここからは、時間がかかる為に、アルトワ・ダンジョンに残る者たちに任せることになる。 残る者たちの手助けに鳴るように、警報装置を設置した。 結界を応用した物だが、消費を抑えた魔法(プログラム)が完成した。かなり機能を削ったが、アラーム程度には使える。アルトワ・ダンジョンに近づいた者をマーキングするだけの魔法だ。 正規の手続きをしないで、城壁を越えたらアラームが鳴るようになっている。 出来たらブラックリストを作りたかったが、そこまで組…

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2023/03/12

【第七章 神殿生活】第十八話 出立?

俺の前で、王都に出立するはずの二人が見苦しい抵抗をしている。 「アデー。ルナ。そろそろ、あき」『旦那様』 急に、ブロッホが割り込んできた。 「すまん。少しだけ席を外す。アデー。ルナ。でも、本当に、王都に行かないのなら、俺がサリーカと行くからな」 会議室に眷属を連れ込んで、戯れている者たちに、席を離れると告げて、部屋を出る。 『どうした?』 ブロッホが慌てるほどのことが発生したのか? それとも、他の・・・。 『渓谷に人を捨てていた一団を捕えました』 どういうことだ? ロルフから、神殿に人が落ちてきたと報告があ…

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2023/03/11

【第三章 復讐の前に】第二十話 襲撃?

大人たちが無様に怒鳴っている動画は警察に提出した。内容から、”先日の件に繋がる可能性があると思えた”という言い訳をつけ足した。 もちろん、森田謹製のメッセージ部分も入っている状態だ。 朝になって、学校が休みだと連絡が入った。 なにやら、学校が保護者を集めて話(説明会)をするようだ。 俺には”保護者”は居ない。 保護者に名前を借りているのは、今川さんと弁護士の森下さんだ。そして、保護者の連絡先として、森下さんが使っているスマホを登録してある。本当に、”あの大人”たちは、複数の連絡先を使い分けて混乱しないのだろ…

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2023/03/09

【第三章 帝国脱出】第三十九話 邂逅する

おっさんとカリンは森の中で野営を行っている。 不思議なほどに魔物の姿を見ていない。魔物だけではなく、動物も息をひそめているような雰囲気だ。 「まーさん?」 「バステトさんは、事情を知っているようですが・・・」 二人で、バステトを見つめる。 しかし、バステトは、二人の視線に気が付いても、可愛く鳴くだけで事情を説明するつもりはない。 おっさんとカリンも、バステトが何かを隠していると解っているが、自分たちを害しようとしていないのも理解をしている。 何か事情があるのだろうと考えて、バステトに任せている。 「そうです…

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2023/03/08

【第九章 ユーラット】第十二話 騎士

私は、アデヴィト帝国-近衛兵団-オリビア・ド・ラ・ミナルディ・ラインラント・アデヴィット付きの騎士だ。 姫様が、何をお考えになっているのか解らなかった。 しかし、姫様からの私に対する指示だと思える話を聞いた。 「いいか、明日。姫様がこちらに来られる」 「ヒルダ。いい加減に」「うるさい!姫様が、帝国の皇女である姫様が、帝国を裏切ることはない。絶対にない!今までの姫様は、擬態だ。神殿を攻撃して、帝国の物にするための策略に違いない。そうだ。そうでなければならない。姫様は皇女だ。私たちの主なのだ。私と、私たちと、帝…

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2023/03/07

【第三十章 新種】第三百一話

俺たちのボス戦を見学して、これ以上は付いていけないと判断をした。 イェレラとイェルンとロッホスとイェドーアは、途中で引き返す事にした。ファビアンと一緒に待っている。武器と防具は、持たせたので途中で県令や戦闘訓練を行っているように伝えた。物資も持たせたので、1週間くらいなら大丈夫だろう。 俺とカイとウミとライだけになると、ダンジョンの攻略は気持ちが悪いくらいに順調だ。 途中ですれ違った攻略者たちから聞いた、最高到達階層に到着した。 ここまで、俺は戦っていない。 ライは、ほぼ荷物持ちだ。 カイとウミ。正確に言え…

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2023/03/06

【第五章 共和国】第五十二話 要塞化

俺は、カルラとアルバンをアルトワ・ダンジョンの拠点に残して、最下層に移動した。エイダと二人で駆け抜けた。 『マスター』 「ウーレンフートから、ラックを持ってきてくれ」 『了』 エイダに指示を出す。ラックサーバで、アルトワ・ダンジョンと周辺を構築する。 城塞を作るには、組み込んでいるサーバーではパワーが足りない。アルトワ・ダンジョンは、共和国内のダンジョン(サーバー)を管理する必要もある。モニターを行うだけでも、十分なパワーがないと重要な情報を見逃すことがある。 各ダンジョンには、最低限の施設だけを残すように…

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2023/03/05

【第七章 神殿生活】第十七話 各種設定

アデレードとルアリーナとサリーカの旅立ちは延期された。 主な理由は、アデレードとルアリーナとサリーカが、自分の眷属を愛でる時間が欲しいと言い出したからだ。それなら、俺が王都に向かおうと思ったのだが、そっちはロルフとフェナサリムとタシアナに反対された。 神殿の整備を任せていたロルフが俺の所に、マヤと一緒に来た。マヤは、ミトナルと入れ替わっている。 皆には事情を説明しているが、大きくなった姿での挨拶をしておこうと思ったようだ。 「え?そうなると、今は、ミルが妖精なの?」 喰い付いたのはタシアナだ。 膝の上には、…

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2023/03/04

【中級】誰かが僕を

この話は、泡(バブル経済)が弾けて3年が経過した頃の話だ。 IT業界は、泡(バブル経済)の残滓を感じながら、消えゆく泡を追いかけていた。業界は冷え込みを予測していたが、人材の不足が顕著になってきていた。企業がこぞって経費を削減する為に、システムの導入を考える。 システムを作る業界は、安い受注金額でシステムを作る必要に迫られていた。 効率がいい開発を行うために、優秀な人材を集めていた。 人材を求めて、業界が蠢いていた時。 私は、チームリーダーになり、業務に伴う権限を拡大していた。目出度い事ではない。雑用が増え…

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2023/03/03

【第四章 スライムとギルド】第九話 魔石と魔核

主殿は、小さな声で、”ありがとう”と言ってくれた。 その心遣いが嬉しい。そして、主殿が言っているように、スキルを持って、心が化け物に変わってしまった人は、沢山・・・。哀しい事ですが、事実です。ワイズマンに聞かなくても、ギルドの公式資料に書かれています。 筋力アップのスキルを得た者が、恋人を殴り殺したなんて話は、それこそ両手両足の数でも足りない数があります。 研究員の中には、スキルは人の精神を変質させると訴える者も居ますが、確固たる証拠が提示できない状況です。 「茜さん?」 「はへ?」 なんか変な声になってし…

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2023/03/02

【第四章 連合軍】第九話 【王国】魔王

カンウとモミジとヒアとミアは、王国にあるダンジョンの攻略を行っている。 魔王カミドネの支配領域が広がらなかったことから、隠されたダンジョンがあると考えたのだ。 魔王カミドネに連絡を付けて、ダンジョンの当たりを付けた。 支配領域をギリギリまで広げた場所から、等間隔にある場所にダンジョンがあるのではないかと予測していた。 王国の隠し砦が存在している場所を引き当てた。 「どうしますか?」 慎重論を唱えたのは、ヒアだ。 他の3人は自分たちで突破が出来なければ、魔王様に改めて情報の精査をお願いする必要があると考えてい…

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2023/03/02

【閑章 テネシー・クーラー】第五話 あの日の約束

マスターと桜が通っていた時よりも机は明らかに少なくなっている。 マスターには、しっかりと座席が見えている。 そして、床に一滴の水が・・・。 「桜。悪いな」 「話は終わったのか?」 「あぁ」 マスターは、こめかみを指で叩く。頭痛がしているわけではない。 「安城。癖は治らないのだな」 「癖?」 「ん?気が付いていないのか?」 「あぁ」 「そうか・・・。お前は、困ったことがあると、こめかみを叩く」 「そうなのか?」 「だから、美和とか、由紀が・・・」 「朝日さん?」 「そうだ。お前が、こめかみを叩いていると、必ず…

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2023/03/01

【第三章 復讐の前に】第十九話 訪問者

バイトが終わって家に帰ってきたら、今川さんからの着信に気が付いた。 今川さんには、俺の家に侵入した愚か者たちの身元を含めて家族やターゲットとの関係を調べてもらった。 7人は、警察に連れていかれたが、謝罪文とか訳の分からない物を学校に提出するだけで、退学にもならなかった。休学だけだ。 学校が与えた罰は、”休学10日”だ。笑いも出なかった。 吉田教諭たちも抵抗したようだが、子供が学校外で行った事で、”学校の罰が重いのはおかしい”という頭が悪い話が通ってしまった。教育委員会も再発防止を学校にいうだけで、おとがめな…

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2023/02/27

【第七章 神殿生活】第十六話 お見合い?

アデレードとルアリーナの強い。本当に、強い要望で、眷属の紹介を先に行うことになった。 バックヤードに連れて行こうかと思ったが、途中でブロッホから待ったがかかった。 「ブロッホ?」 「旦那様」 ブロッホが人型の時には、”旦那様”と呼ぶことにしたようだ。 俺の呼び名に関しては、”リン”で統一して欲しいと言っているのだが、皆が勝手に呼び出したので、面倒になってしまっている。それに、”名”を呼ばれなくても、繋がりがあるので、問題になることはない。 「どうした?」 「お客人を、神殿内部にお連れになるのは、時期尚早だと…

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2023/02/26

【第四章 スライムとギルド】第八話 聞きたくない

「お邪魔します」 「はい。スリッパをどうぞ」 主殿の家は、外から見た時と印象が全く違った。 周りに民家が無いのも不思議です。 「ありがとうございます。聞いていいですか?」 「なんでしょうか?」 「主殿の家の周りには、民家がないようですが・・・」 「あぁ・・・」 「あっ言い難いようなら・・・」 「別に、隠していないですし、調べたら解ってしまう事ですので・・・」 驚愕です。 聞いた、自分を褒めてあげたい。主殿のご両親と住んでいた家だということだ。これで、主殿の素性が解る。円香さんからの宿題の一つが解決した瞬間だ…

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2023/02/26

【第四章 連合軍】第八話 【王国】

王国には、大きく二つの派閥が存在している。 一つは、今の国王の下にまとまって王国を大陸で一番大きな国に発展させるという思想を持っている派閥だ。 もう一つは、その国王の主義に”否”を突き付けた。前国王の兄である公爵家の当主を中心にまとまっている派閥だ。公爵は、継承権を放棄しているの。しかし、公爵の派閥には、公爵の考えを”是”と考えた継承権第三位の第三王子が身を寄せている。 国王と公爵の派閥争いは、第一・第二王子対第三王子の後継者争いにも発展している。 国王は、王太子を宣言していない。順調なら第一王子が王太子に…

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2023/02/25

【閑章 テネシー・クーラー】第四話 旧友

「マスター?」 「ん?あぁバイパスを戻ってくれ」 「うん」 「興津川を過ぎたら、四つ目・・・。いや、三つ目の信号を右折。近づいたら知らせる」 「三つ目?」 「そうだ」 男は、マスターからの指示通りに、興津川を過ぎてから、目印になる信号を探した。 1キロ程度走ってから、男は心配になってきた。 「マスター?信号がないよ?」 「大丈夫だ」 「わかった」 一つ目の信号が見えてきたので、男も安心した。 一つ目と二つ目は、押しボタン式だ。男は、二つ目の信号を越えてから追い越し車線に移動した。右折というからには、追い越し…

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2023/02/23

【第三章 復讐の前に】第十八話 警察沙汰

ユウキが学校に通っている時間は、アインスとツヴァイとドライは、敷地内で自由に生活をしている。 そして、アインスとツヴァイとドライは、シルバーフェンリルだ。犬とは違う。そして、毒物への耐性も取得している。 ユウキがバイトから帰ってきて、バイクを駐車場に止めた。 駐車場には、アインスが待っていた。 「アインス?」 いつもなら、転移ゲートの近くに居る事が多いアインスがユウキを出迎えた。 アインスは、シルバーフェンリルたちのリーダー格なので、転移ゲートを守る事を仕事と捉えていた。 そして、ユウキの足下に形が崩れたク…

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2023/02/22

【第三章 帝国脱出】第三十八話 野営

おっさんは、後始末をダストンとロッセルとイーリスに任せて、バステトと森に向かう。今度は、カリンが一緒だ。イザークは一緒に行きたがっていたが、イーリスに押し付けるようにして、おっさんとカリンとバステトで森に向かった。 「まーさん?」 森に入ってから、おっさんが一言も話していないのに違和感があった。 カリンも単独で森の浅い層くらいなら探索ができる。 「あぁ誘っておいて、悪いな」 「いえ」 「バステトさんが”何か”を見つけて、その場所に向かっているのだけど・・・」 「え?バステトさんが?」 ”にゃ!” バステトが…

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2023/02/21

【第九章 ユーラット】第十一話 裏話

俺は、オリビアとアーデルベルトから、ユーラットを囮にした作戦の詳細を聞いている。作戦が決まったので、会議室で説明をしたいと呼び出された。 危険はあるが、二人だけではなく、皆が作戦の実行を支持しているようだ。 サンドラも途中から加わって、3人から説明を始めた。ドーリスが書類を持ってきて、補足を説明する為に残って、俺の説得に加わった。 作戦には、マルスとセバスも立案に携わっている。 ユーラットのギルドと神殿のギルドも協力を表明している。 この段階で、俺がストップしても止まらないだろう。 それに、いい加減に帝国か…

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2023/02/21

【第二十九章 鉱山】第三百話

ファビアンと10階層のセーフエリアで別れた。 4人には改めて説明をした。 これからが本当の戦いだと認識させるためだ。4人の顔つきも変わってきた。 ルートガーが居ない事に最初は戸惑っていたが、強くなろうという意識はあったのだろう。 10階層までの戦闘で、戦闘の入り方や終わらせ方が洗練され始めている。 「どうする?」 「ツクモ様。どうするとは?」 「スマン。スマン。10階層のフロアボスは、低階層と中階層を繋いでいるボスで、中階層の階層主と同じ強さだ。俺の見立てでは、お前たちだけで討伐は可能だと思う。しかし、少し…

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2023/02/20

【第五章 共和国】第五十一話 再びのアルトワ

ダンジョンの攻略を終わらせて、王国に帰還するために、拠点を築いたアルトワ町に向かっている。 より正確に言えば、アルトワダンジョンに向かっている。 俺たちだけなら、アルトワダンジョンの最下層からウーレンフートに移動することも出来るのだが、国境で証拠を残す必要がある。 『マスター』 俺の横で静かに作業をしていたエイダが話しかけてきた。 「終わったのか?」 『是』 クォートとシャープと合流して、報告を受けたのだが、俺たちが攻略を見送った小さなダンジョンや、未発見状態だったダンジョンを攻略してきた。眷属を自由に増や…

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2023/02/19

【第七章 神殿生活】第十五話 王都へは?

神殿での役割が決まって、これからの事を決める前に、王都の奴隷商(アッシュ)の所に行こうかと思っていた。 王都の様子も気になる。 教会勢力と宰相派閥とローザス派閥。それに、王族を指示する派閥が複雑に絡み合っている。正直、神殿に影響がなければ放置でもいいと思っているが、どうやら宰相派閥の中に、俺たちの”敵”が居るらしい。教会勢力も、いくつかに分断されている状況で、こちらに手を出してくるか解らない。友好的なのか、敵対的なのか、その時の状況次第だろう。 数日は、神殿で皆に意見を聞きながら調整を行っていた。 俺が、神…

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2023/02/18

【キミへの返事】まだ、私のこと・・・。好き?

「キミが好きだ。付き合って欲しいとは言わない。僕が、キミを好きな事を知って欲しかった」 僕は、なけなしの勇気を振り絞って、キミに告白をした。 「え?」 困惑しているキミに申し訳なさがこみ上げて来る。 「困るよね?」 「ううん。嬉しい」 「ありがとう」 僕は、キミから”嬉しい”と言われただけで満足だ。 「待って!」 「え?」 「返事・・・。ちょっとだけ待って・・・。欲しい。君の誕生日に・・・。返事をする。から、電話を掛けてきて・・・。欲しい」 「わかった」 僕の初めてで、最後の告白は、終わった。 キミは、ご家…

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2023/02/18

【第四章 スライムとギルド】第七話 道中

「あ!」 主殿が、急に困った顔をしました。 「どうしました?」 「茜さん。私たちの家の場所は把握されていますか?」 言っている意味が解らない。解らないけど・・・。 「正確な場所はわかりません。大凡の場所は把握しています」 これで合っているのか不安ですが、他に言いようがありません。主殿の家の位置は、把握していますが、正しいか解りません。 「そうですか・・・。それなら、家への道は解りますか?」 「はい?」 「かなりの坂道です。私は、慣れているので大丈夫ですが・・・」 やっと、主殿が何を心配しているのか解りました…

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2023/02/17

【第四章 連合軍】第七話 王国のダンジョン

「カンウ様!」 王国でゲリラ戦闘を楽しんでいた・・・。 王国でゲリラ戦術で戦闘を行っていた。カンウとヒアに、モミジとミアが合流してきた。 ミアが呼んだのは、カンウだ。 ヒアがミアの姿を見つけたが、ミアはヒアではなくカンウに駆け寄った。モミジは笑いを堪えている。 「モミジとミアか?他は?」 「連れてきましたが、神聖国に向った王国を後ろから攻めています。既に、物資は奪ってあります」 「そうなると、ここからは4人での行動か?」 「はい。魔王様から、王国のダンジョンを潰せと命令を頂いています」 「ヒア!」 「はい」…

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2023/02/17

【閑章 テネシー・クーラー】第三話 邂逅と懺悔

マスターは振るえる手で、振るえる足を押さえつける。 膝をついて、泣き叫び、謝罪の言葉を投げかければ、どんなに楽か・・・。しかし、マスターは、”自分にはその資格がない”と思っている。 交番の扉に手をかける。 寂れた港町の寂れた交番。 凶悪事件など、30年以上発生していない。 交番には、3人の警官が勤務している。 一人は、住み込みのはずだ。マスターは、男に頼んで、一人の警官に関しての情報も教えてもらっていた。男も、知っていた。しかし、マスターの指示が、まさか駅に繋がる道だとは思わなかった。そして、今までの寄り道…

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