2021/04/13

【第一章 勇者の帰還】第二話 情報収集

「エリク様。それでは、我が国の商隊は?」 「外に出る必要があるのか?」 「え?」 「それに、陸路はたしかに封鎖された状態だが、海路は確保されているぞ?」  視線が、アリスに移動する。 「うん。僕のペットたちは、渡してある”旗”を持っていけば沈めないよ」 「アリス様。あの旗のマークに意味が有るのですか?」 「あぁ・・・。それも、ユウキの指示だけど、マークには意味は無いよ。旗の素材が大事」 「え?なんで・・・。面倒では?」 「うん。面倒だけど、あのマークを見れば、召喚勇者で、よほどのバカでなければ、意味がわかる…

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2021/04/12

【第一章 勇者の帰還】第一話 レナート王国

 ユウキが転移に使った魔法陣が消えてから、勇者たちは移動を開始した。  王城の離れにある勇者たちの荷物が置かれている屋敷だ。  舞踏会が行われる場所だったのだが、勇者たちに与えられて、改良して今は40人ほどが一度に会議ができる場所になっている。  座る場所も決まっている。  上座には、サトシが座る。マイとセシリアが両脇を挟む格好になる。  サトシは、正面にある空席を見つめる。誰もが、座りたがらなかったサトシの正面は、ユウキの席だ。  29名で、レナート王国に流れ着いてから、誰一人として欠けなかったのは、皆の…

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2021/04/11

【序章 召喚勇者】第五話 地球

「・・・」  ユウキは、小高い山の上にある。キャンプ場に転移していた。 「成功・・・。したのか?」  ユウキは、周りを見回して、小学校の時に遠足で訪れた場所だと認識した。夢でなければ、転移が成功したのだ。 「あとは、時間だな・・・。2022年なら時間が戻った・・・。え?」  ユウキは、自分の手を見た。  明らかに小さくなっている。7年前の15歳のころのサイズになってしまっている。 「そういうことか・・・。戻ったら、どうなる?」  ユウキは、魔法が使えるのか気になってしまった。  精神は、フィファーナで戦闘を…

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2021/04/10

【序章 召喚勇者】第四話 帰還(後)

「陛下」 「なんじゃ」 「わかりました。全部、飲み込みます。家族のために」 「そうか・・・。ありがとう」 「いえ、それで、陛下。一つ、頂きたい物があります」 「なんだ?アメリアを連れていきたいというのなら、喜んで差し出すぞ?侍女もつけるぞ?」 「陛下?殴っていいですか?」  貴族たちから、”いいぞ!許す”とか声が聞こえてくる。他の国ではありえない状況だ。 「まてまて、お主に殴られたら、儂の頭が軽くなってしまう」 「大丈夫です。少しだけ痛いだけです。陛下の身体が、明日から頭の重さに耐える必要がなくなると喜ぶか…

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2021/04/10

【積読】続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(2) (電撃文庫)

雑感 追憶編もアニメ化ですよね? すごく楽しみです。 書籍紹介 新たな組織『FAIR』の登場で、レリックを巡る争いが激化する! メイジアン・カンパニーのメンバーは魔工院の設立準備を進めていた。達也は十師族の一員である八代家の隆雷に、学院長就任の打診をする。魔法資質保持者の人権自衛という目的のために、着実に行動していた。 そんな中、加工途中のレリックを狙った魔法師犯罪が勃発。その背後には人造レリック盗難事件の犯人が属していたUSNAの魔法至上主義過激派組織『FAIR』の影が……。達也はこれに対抗するために同じ…

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2021/04/10

【読了】Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 03

雑感 すべてが東京から始まる。 ちょいちょい挟まるネタが好き。知らない物は調べて、話がそこで途切れてしまうのが残念。 読み直しが必須なので、書籍版がベターです。 書籍紹介 神VS元サラリーマン!?止まらない二人の猛進に世界が振り回される!! 2018年。ダンジョン攻略が当たり前になった世界。 元社畜の脱サラリーマン芳村は不幸?な事故で最強スキルを手に入れる。 異界言語理解の力を使って碑文に隠された情報を手に入れた芳村と三好はダンジョン下層へと検証に向かう。 そこで待ち受けていたのは黄金の椅子に鎮座する神!?…

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2021/04/10

【読了】Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 02

雑感 少し現実的じゃなくなってきたけど、言語系の問題はラノベの定番でしょう。 スローライフには違いないな。 書籍紹介 スキルとアイテムを 実験!検証! 理系冒険者のチート攻略独走中!! 2018年。ダンジョン攻略が当たり前になった世界。 元社畜の脱サラリーマン芳村は不幸?な事故によって最強スキルを手に入れる。 のんびり生活を求めて金稼ぎのためにダンジョン探索をするが 気づけば国際レベルの要注意人物に! 憧れのスローライフが遠のくなか、幻のスキル「異界言語理解」採取を依頼され ついに芳村はダンジョンの深層に潜…

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2021/04/10

【読了】Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 01

雑感 理系のオナニーかな? すごく面白い。確かに、実際にダンジョンが発生したら、細かいデータを取りたくなるだろうな。 ツールの開発を行ってしまうだろうな。 書籍紹介 これぞインテリ式ダンジョン攻略!!! ダンジョンができて3年。ダンジョン攻略が当たり前になった世界で、 社畜として生活していた芳村が、不意に訪れた不幸?な偶然で世界ランキング1位にランクイン! のんびり生活に憧れて退職し、ダンジョンに潜ることにはしたものの、 手に入れてしまった未知のスキルに振り回されて、ダンジョン攻略最前線にかかわることに。ス…

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2021/04/10

【読了】余りモノ異世界人の自由生活: 勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます

雑感 駄女神が本当に駄目なのか不明な感じがいいですね。自由生活?不自由を自ら選択しているように思えてしまった。 天界の話をもっと挟んでくれると、状況が整理されて良いのですけど・・・。 良くも悪くもアルファポリスの作品ですね。 書籍紹介 ブラック企業に勤める相良真一(シン)は、勇者召喚に巻き込まれて異世界に転移する。ところが、彼が転移した先は異世界人の優れた能力を搾取するトンデモ国家だった。即座にヤベー臭いを嗅ぎつけたシンは、早々に国外脱出を敢行。他国の山村で念願のスローライフを始めるのだった。そんなある日。…

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2021/04/10

【積読】追放された魔剣使いの商人はマイペースに成り上がる 前世で培った《営業スキル》で、仲間と理想のお店を始めます。 (ドラゴンノベルス)

雑感 最近、ドラゴンノベルが面白そうな物が多い。 Web版を読んでいて、購入を決定した作品。 書籍紹介 最強の魔剣で無双&営業スキルで店作り。2つの力で2倍楽しむ異世界生活! 追放された魔剣使いのアルヴィン。自由気ままに生きるはずが、行く当てのない女の子を拾ったり、禁じられていた魔剣の力を解放して街の危機を救ったりと大忙し! 理想のお店の開店を目指して、最強商人が奮闘する! 関連作品 鈴木竜一関連作品 匈歌ハトリ関連作品

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2021/04/10

【読了】勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う(5) (ガンガンコミックス UP!)

雑感 Web版を呼んでいますが、こんな話だったっけ? 領主の話は覚えていなかったので、Web版で続きを読んでみます。 作者さんには悪いけど、ノベル版には手を出そうとは思えない。 書籍紹介 ビーストテイマーvsビーストテイマー!?格の違いを見せつけろ! 精霊族のソラとルナを仲間に加えたレインたちは、武器職人・ガンツの依頼で鉱山の調査に来ていた。そこで鉱石の盗掘者たちと戦闘になるが、敵の中にもビーストテイマーの姿があり…。違法に魔物を使役するビーストテイマーを前に、レインは仲間たちの言葉を思い出す。平凡だと思っ…

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2021/04/10

【読了】魔眼と弾丸を使って異世界をぶち抜く! 2 (HJコミックス)

雑感 いろいろ突っ込みたくなるけど、Web版の補完として考えると面白い。絵があるだけで、小説を読む時に捗る。 それに、ネタの仕込みで終わるのはいいけど、もう少しだけでもページ数があると嬉しい。 書籍紹介 激突! 魔弾・アタルvs魔狼・デスウルフ!! ギルドの依頼を受け、ウルフ討伐に挑むアタルとキャロ。しかし二人の前に現われたのは、依頼ランクを大きく越える上級魔物・デウスウルフであった!! 凄まじい爪と牙の猛攻に、アタルは新型の『魔法弾』、キャロは『マジックウェポン』で立ち向かうが!? ──そして、超ド級の褐…

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2021/04/10

【読了】商社マンの異世界サバイバル 1 ~絶対人とはつるまねえ~ (ドラゴンコミックスエイジ)

雑感 宝くじ当選の必要性は? いろいろ、?が付きますが、読めます。 Web版を呼んでから原作を買うか迷うことにします。 サバイバルというよりも、偏屈な鍛冶職や商売人って感じが強い。 書籍紹介 人間嫌いな“元商社マン”アラフォーのソロ異世界隠遁ライフ、第1巻! 10億円宝くじに当選し、脱サラした“元商社マン”奥田圭吾。高額賞金を元手に人里離れた田舎で悠々自適な独身スローライフを始めるも、突如鳥小屋と一緒に異世界へ!? そこは全く言葉も通じないようで……? 関連作品 餡乃雲関連作品 五條さやか関連作品 布施龍太…

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2021/04/10

【読了】琉球のユウナ 6 (花とゆめCOMICS)

書籍紹介 15世紀末、琉球・第二尚氏王朝。 ――後に黄金時代と呼ばれる時代。 ユウナと真加戸は、国の安寧のため七つの太陽の依り代の勾玉を探す中、稲の初穂儀礼のため東方へ向かう。 真加戸は首里天加那志として勤めを果たしながらも、王府の祝女らしく動くユウナにわずかな疎外感を覚え、胸に湧きあがる嫉妬心から思わず口づけをする…。 そんな二人の動揺をティダは絶対に見逃さず、ユウナに対してとある行動をおこして…!? 2021年4月刊 関連作品 響ワタル関連作品

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2021/04/10

【読了】天堂家物語 9 (花とゆめコミックス)

書籍紹介 晶に招かれた茶会で背後から襲われたらん。 目を覚ますと、そこは出口の存在しない部屋だった――。 周は自らの企みのためらんを縛める。 囚われた少女の運命は。 2021年4月刊 関連作品 斎藤けん関連作品

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2021/04/10

【読了】赤髪の白雪姫 23 (花とゆめCOMICS)

書籍紹介 ルギリア邸での夜会後、エイセツがオビに協力を依頼する。 それは、ベルガットの残党が領内に潜んでいるという情報の真偽を確かめてほしいというものだった。 話を聞いたオビは、翌日ツルバの屋敷を訪ねるが……。 北の地に胡乱な香りが漂う第23巻! 2021年4月刊 関連作品 あきづき空太関連作品

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2021/04/10

【読了】マリッジパープル 5 (花とゆめCOMICS)

書籍紹介 家を巻き込む見合い話に苦悩する諭吉。 行き場のない気持ちを募らせる凛。 そして、佐和田との三角関係のゆくえは――! 「鈴宮は絶対に迎えに行く」 「好きでもない子に優しくしたりしないよ」 みんなの気持ちが交錯する、大注目の第5巻! 2021年4月刊 関連作品 林みかせ関連作品

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2021/04/10

【読了】ミミズクと夜の王 1 (花とゆめCOMICS)

雑感 原作が読みたくなってしまった。 ミミズクの過去は想像できるけど、フクロウの過去がよくわからない。 書籍紹介 魔物のはびこる夜の森に、死にたがりやの少女が一人。 額には「332」の焼き印、手足には外れることのない鎖。 なにかを望むことなんて、とうに忘れてしまったけれど。 空っぽの心で、それでも少女は希う。 「あたしを食べてよ、夜の王様」 2021年4月刊 関連作品 紅玉いづき関連作品 鈴木ゆう関連作品

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2021/04/10

【読了】毒と花道 2 (花とゆめCOMICS)

雑感 完結が残念だと思えた作品。 続くのは難しいと思えるくらいに綺麗に終わっているけど、下剋上は始まったばかりなのだし、もう少しだけ続けてほしかった。 続編とか出ないかな? 書籍紹介 「大ノ介」の名を受け役者となった佐伯瑞希は三四六の思惑で帝王学園に編入。 そこで目の当たりにしたのは同世代の天才歌舞伎役者・白鷺鏡弥の圧倒的演技。 一生涯のライバルとの出会いに挫折感を覚える大ノ介に三四六が課した修業は――。 そして大ノ介と鏡弥は舞台で対峙する!! 蠱惑の下剋上歌舞伎譚、完結。 2021年4月刊 関連作品 猶本…

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2021/04/09

【序章 召喚勇者】第三話 帰還(中)

「陛下」 「勇者ユウキよ。魔物の王の討伐を成し遂げたようだな」 「はっ仲間たち、それに陛下のおかげです。感謝の言葉だけでは・・・」 「よい。余たちにも利があること、勇者ユウキ。目的のものは見つかったか?」 「はい。無事入手いたしました。明日、試したく思っております」 「・・・。そうか、勇者ユウキ・・・。ユウキ。余は・・・。儂は、お主を、お主たちを本当の子供のように思っている。后も、儂と同じ気持ちだ」 「ありがたきお言葉」 「解っている。わかっている。ユウキ。お主たちにはやらなければ・・・。目的があるのは、理…

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2021/04/09

【第一章 バーシオン】第三話 夜を隠す

「マスター。いつもの!」  カウンターに座る女性の注文を受けて、ブランデーの瓶と、カカオ・ホワイトリキュールの瓶をカウンターに用意した。ブランデーをシェーカーに適量(30ml)を注いで、カカオ・ホワイトを半分(15ml)を注いで、生クリームを適量(15ml)を注いだ。シェイクしてショートグラスに注ぐ。  女性は、シェイクしているマスターの手元をうっとりとした目線で眺めている。 「ホワイト・アレキサンダー」  女性は、白く甘い香りがする液体を暫く見つめた。 「ねぇマスター?」 「どうしました?」 「アレキサン…

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2021/04/08

【序章 召喚勇者】第二話 帰還(前)

 サトシたちは、身を寄せている小国(レナート)に転移した。  勇者のスキルだ。サトシやユウキは、”ル○ラ”と呼んでいるが、内容は違っている、一度マーキングした地点に戻ることができるのだ。スキルに込める魔力で、同時に移動できる範囲が変わってくる。 「サトシ様!」  転移のマーキングしてあったのが、王宮にある庭園だ。  王宮から一人の女性が勇者たちに駆け寄ってくる。サトシの名前を読んで駆け寄ってくる女性を見た、勇者の一人がサトシの前に立ちはだかる。 「なんですか?マイ様!私は、私の婚約者であり、未来の王であるサ…

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2021/04/08

【序章 召喚勇者】第一話 召喚勇者

 1つの戦いが終わろうとしていた。  人族の悲願。”魔物の王”討伐が実現しようとしていた。 「ユウキ!どうだ」 「あと、5000!1割。リチャードの一撃で削れる」 「フェルテ!俺に補助を!」 「解った!”根源なる力よ。汝に力を”リチャード!!」 「おぉぉぉぉぉぉ!!!」  聖剣を持つサトシがリチャードの後に続く、”魔物の王”にダメージを与えられるようにできるのは、聖剣を使える勇者だけだ。 ”うぉぉぉぉ!!!”  強化されたリチャードの攻撃で、”魔物の王”を守っていた結界が砕ける。新たな結界をはられないように…

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2021/04/05

【第一章 バーシオン】第二話 マスターの仕事

「マスター。聞いてよ」 「聞いていますよ」  心地よいテンポで音を奏でていたシェーカーから、グラスに淡いオレンジ色の液体を注ぎ込む。  カウンターに座る彼女の前に、グラスを静かに置く。 「シンデレラです」 「夢見る少女か・・・。マスター。私、少女なんかじゃないですよ。汚れちゃっています」 「それなら、なおさら、それを飲んで、汚れを洗い流してください。貴女に必要なのは、夢を見る時間ですよ」 「夢を見るのには、私は・・・。ううん。マスター。ありがとう。夢を見せに行ってくる」 「いってらっしゃい」  女性がドアか…

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2021/04/05

【第一章 バーシオン】第一話 バーシオン

 繁華街の外れにある寂れた雑居ビル。  その地下でひっそりと営業をしているバーがある。このバーは昼の1時から営業を開始して、夕方には店を閉めてしまう。  少しだけ変わったバーテンダーが居る。店名は、”バーシオン”ありふれた名前のカウンターだけの狭いバーだ。 「マスター。いつもの」  客層は、営業時間の関係もあるが、夜の店で働く”ワケあり”な者たちが多い。  素性は誰にも語らない。誰も聞かない。この街で働く、最低限のマナーだ。 「それを飲んだら、今日は帰ってください」  カウンターに座った女性は、”いつもの”…

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