ギミックハウス~第495代目当主~の記事一覧

2021/10/24

【第二章 ギルドと魔王】第四話 城塞村?

「メイ。おはよう」  狐人の姉妹は、引っ越しを終えて、魔王城の地下での生活をスタートさせた。  姉であるメアは、ルブランの配下になっているが、他の者たちと同じで、モミジや四天王から、いろいろなことを教わりながら生活をしている。  妹のメイは、カプレカ島にある学校で午前中を過ごして、午後は、学校の仲間と、魔王が定めた領域の外側に出来た城塞村で、ギルド員としてお手伝いをしている。子どもたちなりに、自分たちで出来ることを探しているのだ。過保護な魔王が、護衛役を付けているのは知られている。  護衛役が居なくても、子…

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2021/10/23

【第二章 ギルドと魔王】第三話 【連合国】【ギルド】

”帝国は、新しく産まれた魔王と密約を結んだ”  こんな噂が、各国の首脳部に流れたが、帝国は噂だと取り合わなかった。  事実、帝国は魔王と密約を結んでいない。全面降伏だ。”攻めてこないで欲しい”・”魔王城に手を出す輩がいたら、遠慮しないで殲滅しても問題にはしない”。これらが、帝国から魔王に伝えられたことだ。  噂を信じている者たちが居る。正確には、”真実でないと困る”と思っているのだ。 「ギルドは、どういうつもりだ?」 「え?」  ギルド本部がある連合国の首都にある。連合国に属する国の大使館は、朝から新たに産…

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2021/10/22

【第二章 ギルドと魔王】第二話 元奴隷の日常

「お姉ちゃん。おはよう」 「メイ。おはよう」  ルブラン様。違った、魔王様から、呼び名を貰った、本当の名前は、”家族から貰ったものだから大事にしなさい”と言われて、普段は魔王様から貰った名前で呼び合うことに決まった。  家族も大事だけど、私は魔王様から貰った、”メア”という名前がすごく、すごく、すごく、大事だ。 「うん!」  妹も、貰った名前を気に入っている。 「メイ。今日は、学校だね?」 「うん!ヒカと一緒に行ってくる!」  ヒカは、人族の子供だ。メイが、よく一緒に遊んでいる。  村に居た時には、人族と”…

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2021/10/03

【第二章 ギルドと魔王】第一話 カプレカ島

 セバスに、島に名前が欲しいと言われたので、安直だとは思ったが”カプレカ”と名前を付けた。  セバスが、ルブランとして、島に訪れて、名前を”カプレカ島”と宣言した。従って、セバスは”カプレカの魔王”と呼ばれるようになった。  魔王への感謝が限界突破している子どもたちは、契約を行ったあとで、子どもたちには呼び名を授けた。  子どもたちの話や、大人の奴隷の話を聞いて、”名前”を与える儀式が危険な行為だと解った。セバスとモミジが、名前を持つ者たちを調べた結果、弱い”呪”が埋め込まれていた。人族だけではなく、種族に…

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2021/10/01

【第一章 ギミックハウス】第二十九話 帝国

 俺の討伐部隊が攻め込んできてから、3ヶ月が経過した。  魔王城(仮称)は、今日も平和だ。  帝国からは、奴隷と関係者が、200名ほど連れられてきた。同時に、違法奴隷を扱っていた商人や貴族も連れられてきた。”好きにしてよい”と言われた。元奴隷たちに聞いたら、殺したいほど憎んでいる。  父親を、母親を、家族を殺された。  妻を目の前で犯された。  恋人を殺された。  子供を殺された。  攻め込んできている者たちの中に、獣人や多種族を奴隷にするために、町や村を襲っていた者が居た。しかし、奴隷たちは、商人や貴族た…

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2021/09/30

【第一章 ギミックハウス】第二十八話 【帝国】魔王の所業

 陛下からの呼び出しだ。状況を報告しろとのことだ。  陛下と宰相に連絡をしたので、当然の反応だ。それも、他の予定を飛ばしての面会だ。  昨日の夕方に、ギルド職員と一緒に書状を提出した件に関してだ。  朝には、呼び出された。ギルドは、職員ではなく、ボイドと名乗った、隊員と一緒に戻ってきた者が、会議室に呼ばれている。  会議室に入ると、ギルドのボイドは既に着ていた。  陛下に臣下の礼をしてから、指示された椅子に座る。 「ティモン!本当なのか?」  陛下から、想像していたのとは違う質問が来る。  陛下が聞きたいの…

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2021/09/29

【第一章 ギミックハウス】第二十七話 魔王の所業

 さて、そろそろ不快感が上回ってきた。  今、セバスと一緒に魔王城(仮称)で、武器や防具を持っていた者たちの話を聞いている。  話の内容は、速報として俺のところに届けられるが、気分が悪くなってくる。 「ルブラン!」  どうやら、奴隷たちは、無理やり戦いに参加させられたのは間違いないようだ。  村を襲われて、家族の命と引き換えに奴隷になった者や、目の前で家族を惨殺されて、心が折れてしまって奴隷になった者も居る。 「はっ」  奴隷の前で、セバスが俺に対して頭を下げる。  セバスやモミジからの助言だ。魔王城(仮称…

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2021/09/28

【第一章 ギミックハウス】第二十六話 追加と拡張

 25人を追加する前に、セバスたちの部屋の拡張を行おう。現状では、25名の部屋は無い。  仕事場は、それぞれの代表に考えさせよう。  基本は、魔王城の4階かな。攻められても、4階までは来ないだろう。それか、子どもたちに用意する予定になっている。地下に施設を作るか?  子どもたちに教えるという役割を持たせるのなら、近くの方がいいよな。  面倒だな。  捕らえる奴隷たちを労働力に使って、施設を作らせるか?  領域は余分に確保している。  外側の壁は、今回はスルーさせたが、本来なら罠として利用出来る。2つの壁との…

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2021/09/27

【第一章 ギミックハウス】第二十五話 補強

 また、”本”を読んでいて、寝てしまった。  解ったことがある。”夜伽”はスキルで存在していて、呪いのような物だ。セバスたちを呼び出す時に”OFF”にしていた俺を褒めてやりたい。  これから、気をつけよう。  ”スキル”として夜伽があるとは思わなかったが、オプションで選択が可能な項目は、全部スキルになっていると思ったほうがいいだろう。チュートリアルが終わって、大丈夫だと思ったら、こんな罠を仕掛けるなんて、簡単に攻略をさせたくないようだ。  でも、セバスたちが夜伽は、本人の意思だというのがわかっただけでも・・…

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2021/09/26

【第一章 ギミックハウス】第二十四話 【帝国】魔王城?

 我たちは、魔王城に作られた壁を突破した。  簡単に突破できてしまった。反対側にしか門が無いために、距離はあるが。魔物も罠も無いために、ただ距離がある以外の意味は持たない。  我の説を裏付ける事態が更に展開される。 「殿下」 「間違いは無いだろう」  門から入った場所で、部隊を集結させる。中央に建つ異様な白い建物が魔王城だと思われるが、我は愚か者ではない。斥候を出して、門の位置や罠の確認を行わせる。その間に、部隊に休息の指示を出す。  斥候が戻ってくる頃には、後ろからやってくる奴隷兵たちも到着するだろう。 …

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2021/09/25

【第一章 ギミックハウス】第二十三話 学習

 セバス(ルブラン)が、マスタールームから出ると、5人が整列して待機していた。 「代表を決めたほうが良いでしょう」  ルブランからの言葉は、上位者からの言葉だ。  代表と言われても、皆が顔を見合わせる。 「そうですね。カエデ。貴方が、皆の代表です。他の者もいいですね?」  文句が出るはずもない。  上位者からの命令は絶対だ。  ルブランは、5人に、知識として”知っている”と思われる内容を含めて、マスターに関する物事の説明を行う。  自分がマスターの眷属になってからの話は、丁寧に、マスターの偉大さを伝えるよう…

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2021/09/24

【第一章 ギミックハウス】第二十二話 【帝国】突破

 部下からの報告で、門に不可解な数字が出現して、数字が減っていると報告を受けた。  意味がわからないために、攻撃を控えるように指示を出した。  増援が向っている状態で、下手に動くのは得策ではない。 「殿下!」  5番隊の隊長と、15番隊の隊長が揃って挨拶に来た。 「よく来てくれた。援軍は、公爵からか?」 「いえ、自分たちは、陛下からの勅命を受けて来ました。7番の軟弱者が撤退を考えているようだと聞いて、殿下の戦歴のために我らを使わせたのだと理解しています」  天幕の中には、7番隊の目が居る。5番隊の隊長も、解…

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2021/09/23

【第一章 ギミックハウス】第二十一話 新たな人材

 起きたが、やることがない。  ポイントを使って、好きだった弁当を取り寄せる。  一度、こっちのパンを食べてみたが、味がしない。いや、味はしているのだが、素朴な味だ。軽く炙ってから、バターをたっぷり乗せたら食べられるかもしれない。そこまでして食べたいとは思わなかった。適材適所なのかもしれないが、パンが食べたくなったら、食パンを仕入れようと思う。それか、こっちの世界でも小麦が存在しているから、パンを作らせてみるのもいいかもしれない。 「マイマスター」 「何かあったか?」 「お部屋に入ってよろしいですか?」 「…

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2021/09/22

【第一章 ギミックハウス】第二十話 【奴隷】穏やかな日々

 ここは?  あっ  私たちは、魔王様に捕らえられて・・・。  部屋を与えられた。産まれて初めて、お風呂に入った。冷たい水ではなく、温かい水で身体を拭いた。汚れで、綺麗だったタオルがすぐに汚くなってしまった。でも、ルブラン様から言われた通りに、石鹸を付けて身体をこすった。いい匂いがして、身体が綺麗になった。ゴワゴワだったしっぽがふわふわになった。それから、温かい水に身体を沈めた。  なぜか、涙が出てしまった。  身体から、全部の悪いものが出ていくように感じてしまった。妹が心配そうに見上げてきたが、頭を撫でて…

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2021/09/21

【第一章 ギミックハウス】第十九話 セバス動く

 私は、セバス。  マイマスターに生み出された。  先程、マイマスターのお力で、魔物を使役して、私の配下になるように設定していただいた。  私が出向けば、目的の達成は容易い。しかし、マイマスターから頂いた”子供たちを頼む”という命題との同時進行では、マイマスターのお側で過ごす時間が減ってしまう。そのために、失礼な話だとは思ったが、マイマスターにお願いをしてしまった。  それにしても、面白い。  魔物ポットという装置は、本当に魔物が産まれてくる、産まれてきた魔物は、私が支配できる。意思の伝達が可能になっている…

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2021/09/20

【第一章 ギミックハウス】第十八話 門を開く

 人族が攻め込んできて、今日で6日だが・・・。魔王城は、今日も平和です。  捕らえた、子どもたちはセバス(二人の時に、ルブランと呼ぶと悲しそうな顔をする)に会ってから、素直に地下の部屋に入ってくれた。地上部は、戦闘になる可能性を考慮して、出入りを禁止した。戦闘が終わってから、地上部で自給自足が可能な状態まで持っていこうと思ったが、”本”で先代の日記を読んでいたら、面白い記述があり試してみた。  地下型の魔王城を作成した者の日記だったのだが、地下に地上と同じような草原を作られるという記述だ。  うーん。ポイン…

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2021/09/19

【第一章 ギミックハウス】第十七話 【帝国】

「宰相。増援部隊は?」 「昨日、帝都を出ました。まもなく、攻略を開始するでしょう」 「そうか・・・。後継者争いが起こる前に、考えなければならないな」 「まだ、その・・・。お言葉は、些か早いように思えます。殿下が、魔王を討伐して」 「宰相。そちも、解っているのだろう?」 「はっ。陛下。ギルドからの申し出は?」 「本部から来るのであろう?会わないわけには行かないだろうな」 「はっ。日程の調整を行います」 「討伐部隊と増援部隊の結果が出てからになるように調整してくれ」 「かしこまりました」  宰相が、余に頭を下げ…

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2021/09/18

【第一章 ギミックハウス】第十六話 魔王の所業?

「魔王様」 「ルブランで良い」  魔王は、マイマスターの称号だ。代理とは言え、”魔王”と呼ばれるのは避けたい。  それに、魔王と呼ばれて良いのは、マイマスターだけだ。 「はい。ルブラン様。食料や毛布をありがとうございます」  子どもたちが揃って頭を下げる。  代表は、狐人族の少女のようだ。人族が居るのに、珍しい。 「お前たちは、真命はあるが、呼び名が無いようだな」 「え?真命?で、ございますか?」  真命を知らないのか?  奴隷だからなのか? 「知らぬのなら、それで構わない。貴様たちは、300名だったな」 …

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2021/09/17

【第一章 ギミックハウス】第十五話 【帝国】増援部隊

「陛下。派遣部隊から、増援要請が来たのですか?」 「宰相が持ってきた」  執務室で、我が増援の書類を見ていると、7番隊の隊長がやってきた。7番隊の隊長は、今回の増援には加わらない。加えてはならない。呼び出したのは、7番隊と5番隊だ。宰相が、すでに両部隊の隊長を呼び出していたので、訂正が間に合わなかった。  7番隊は、増援には反対するだろう。そして、増援しなければならないのなら、情報を集めて撤退を進めてくるのだろう。  5番隊は、この度の魔王討伐から外れた。小国への遠征を行っていたためだ。しかし、彼らは小国で…

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2021/09/16

【第一章 ギミックハウス】第十四話 魔王(ルブラン)降臨

「マイマスター」 「セバス。そうだな。子供たちの前なら良いかもしれないが、セバス。これから、俺の身代わりを行う時には、”ルブラン”を名乗れ」 「はっルブランが名で、真命をセバスと心に刻みました。マイマスター」 「子供たちには、パンと果物と水を送る。それから、寝ている間に、部屋を作ろうと思うが、地上部には草木を植えたから、地下に作る」 「はっ」 「地下で、通路を隣に作ってある、執事やメイドの部屋に繋げる。扉には、罠を設置した。こちら側の者しか通られない」 「それは?」 「今は、俺とルブランだけだな。そうだな。…

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2021/09/15

【第一章 ギミックハウス】第十三話 【奴隷】

「お姉ちゃん!」  寝ないようにしていたのに、いつの間にか眠ってしまった。  魔王城の檻に捕らえられて、それから・・・。美味しいパンと、美味しい干し肉を食べて、綺麗なお水を飲んで、妹と毛布に包まって・・・。妹を抱きしめていた。離れないように、妹の体温と心の音を聞いていた。  村を襲われてから、初めてゆっくりと寝たかもしれない。 「どうしたの?」  飛びついてきた妹の頭をなでながら、周りを見る。  半分くらいはまだ寝ている。 「ううん。お姉ちゃんと一緒に居られて嬉しいだけ」  妹の言葉が嬉しかった。私も同じ気…

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2021/09/14

【第一章 ギミックハウス】第十二話 セバス登場

 本当なのか?  引き戸になっている門を抜けるのに、4時間掛かっているぞ?罠じゃないぞ、ただの”引き戸”だぞ?  こいつら・・・。頭は大丈夫なのか?  いきなり、門を攻撃し始めたときには、何をしたいのか迷ってしまった。  急遽、引き戸への攻撃で、頭上から石が落ちる罠を配置する。これは、引き戸への攻撃がトリガーになって別の罠が発動するだけの物だが、効果的だ。罠の発動場所を、引き戸の近くではなく、一つの門と引き戸の間でランダムに発生するようにした。  奴隷っぽい奴らに引き戸を攻撃させていた奴らが、自分の頭上から…

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2021/09/13

【第一章 ギミックハウス】第十一話 【帝国】七番の目

「殿下!なぜ?」 「何故だと!貴様!何故と聞くのか!貴様が、自分が何を言ったのか解っているのか!」 「殿下。自分は、自分の権限で、撤退を進言いたします。この魔王城は、事前の準備をしていない状態で突破ができるほど、甘く有りません」 「門までの通路を見つけた手腕を認めれば、撤退だと!考えもしないことだ」 「攻城兵器も、カタパルトを1基しか持ってきていません。先程から、岩が門に当たって砕ける音だけで、門に被害が無いように思えます。殿下。あの門を突破するためにも、帝都に戻られて」 「うるさい!貴様は、俺に、負けを認…

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2021/09/12

【第一章 ギミックハウス】第十話 前哨戦-温情

 確保した子どもたちは、毛布に包まって寝てしまっている。  よかった、パンも干し肉も食べられたようだ。明日は、違うものを出してあげたい。そうだ、地下に部屋を作ろう。なんとなく、種族別にまとまっているから、種族別に部屋を作るのが良いのだろう。  ポイントの収支がおかしいように思える。  ”本”の中に記述が、存在したか確認してみる。チュートリアルの最中には、ポイントの収支に関しての記述はなかった。  ん?本が光っている? ”権限が拡張されました。新しい項目の閲覧許可を得ました”  閲覧許可?  新しい項目?  …

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2021/09/11

【第一章 ギミックハウス】第九話 【奴隷】

 村が人族に襲われた。大人たちは、殺された。お父さんもお母さんも隣のおじちゃんも・・・。  私たちは、そのまま人族が治める国に、移動させられた。  妹と私は、奴隷にさせられた。国に治めるお金を誤魔化したとか言われて、殴られて、首輪を付けられた。。  奴隷にされて、首輪を付けられて、そして、違う国に・・・・。  そこで、私たち姉妹と同じように連れてこられた、子どもたちと、粗末な建物に押し込まれた。  一日一回、固くなったパンが与えられるだけの生活。  何人も死んでいく・・・。私たちが何をした!勝手に攻めてきて…

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