ギミックハウス~第495代目当主~の記事一覧

2023/01/27

【第四章 連合軍】第四話 セバスと二人で

緊急会議は閉会した。皆の戦意が強すぎて、少しだけ怖かった。 それだけ、俺のダンジョンを大事に思ってくれていると、考えておこう。 「セバス」 俺の部屋に場所を移動した。 セバスが、着替えたいと申し出たので許可を出した。すぐに戻ってくるかと思った。戦装束の姿から、薄手のワンピースを羽織っただけの姿だ。正直に言えば、目のやり場に困る。セバスなら、ジロジロと見られたとしても文句は言わないだろう。男の矜持として、視線は動かさない。”見たい”が見ない。 「はい。魔王様」 「どこが、最初に動くと思う?」 「神聖国に攻め込…

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2023/01/21

【第四章 連合軍】第三話 トップ会談

連合国から提供されたアイテムを使って、会談が実行される運びとなった。 参加国は、神聖国と王国と連合国のトップであるエルプレだ。 今までも、中央の魔王への対応で、三か国は足並みを揃えたことがあった。 しかし、今回は今までよりも大きな脅威に立ち向かう必要がある。 連合国から提供されたのは、意識を別の人間や魔物に乗り移させる道具だ。 そして・・・。 神聖国の教皇が選んだのは、魔物ではなく見目が麗しい男児だ。 王国の国王が選んだのは、自分の子供だ。使い道がなく、殺す一歩手前まで来ていた者だ。 エルプレが選んだのは、…

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2023/01/08

【第四章 連合軍】第二話 緊急会議

セバスが俺を呼びに来た。 謁見の間に皆が揃ったとの知らせだ。 準備は終わっているので、謁見の間に隣接している控えの部屋に入る。 そこで、俺の案内はセバスからミアに引き継がれる。 「魔王様」 珍しく、ミアから話しかけてきた。俺の返事を待たずに、跪いて頭を下げる。 「どうした?」 ミアが頭を上げる。 「魔王様。この度の作戦・・・。私にお任せ願えないでしょうか?」 ミアは、俺が想像した通りの申し出を行った。 セバスがミアに引き継いだ時点で、ミアが言い出すのは解っていた。セバスも承諾しているのだろう。 「ミア。それ…

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2022/12/05

【第四章 連合軍】第一話 緊急招集?

説明を終えたミアは、座りなおして、背筋を伸ばしてから深々と頭を下げる。 内容の精査をするという理由で資料はテーブルの上に残してもらう。ミアにはこれから行う会議での資料を準備するように指示を出す。 ミアは、新たな仕事が貰えたことに喜んで、部屋から出ていく。 セバスには残ってもらった。 ミアには、残っているメンバー(眷属)を塔の最上階(玉座)に集まってもらう様に指示を出した。 ミアが部屋から出たのを確認してから、もう一度セバスには俺の正面に座ってもらう。 「セバス」 ミアが居る時には見せなかった微笑だ。ミアたち…

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2022/11/27

【第三章 魔王と魔王】第二十話 風雲急を告げる

魔王カミドネが配下になったが、支配領域が増えたくらいで何も変わらない。 俺の生活は何も変わっていない。 魔王カミドネ領域の状況も見る事ができる。 そのうえで、ポイントは魔王カミドネに還元するように設定を行っている。 魔王カミドネの領域は、俺の領域とは違った方向性で成長を始めた。ポイントも、魔王カミドネの領域だけで黒字経営が出来ている。 大きくは、森林を残した状態で、防衛を主とした戦略だ。 戦略レベルでは俺も口を出したが、防衛を実際に行う場合の戦術レベルでは、魔王カミドネと眷属が行っている。 戦略は至ってシン…

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2022/11/13

【第三章 魔王と魔王】第十九話 【帝国】

七番隊の隊長だったティモンが、領地となっている城塞街(村)から帝都に戻ってきていた。 魔王ルブランが、魔王カミドネを支配下に置いて、神聖国からの討伐部隊を一蹴した。その後、公式には認められていないが、斥候からの情報で、神聖国と王国の連合で討伐部隊を組織したが、魔王カミドネに完敗している。損傷率7割にもなる。大惨敗だ。 魔王カミドネは、自分が治める領地とでもいうつもりなのか、柵を設置した。 そして、柵の中に獣人族を住まわせた。森となっている場所や、水場があり、獣人族は以前よりも安心して生活ができる状況になった…

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2022/11/05

【第三章 魔王と魔王】第十八話 【カミドネ】

魔王カミドネの生活は、神聖国からの攻撃を退けてから、さらに変わった。 大きくは、領土が広がった。 当初は、モノリスの魔王から、ポイントの補助を貰わなければ難しかった維持も、今では自ダンジョンだけで維持ができるようになってきた。魔王カミドネは、それで独立をしようとは考えていない。独立を考えて、実行に移すことは可能だ。しかし、独立して維持するのは不可能だと考えている。 魔王カミドネの領地が広がった事で、神聖国と連合国と王国と接する境が広がった。 それだけではなく、奪ったのは神聖国の領土が殆どだ。 使い道が無かっ…

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2022/10/23

【第三章 魔王と魔王】第十七話 【王国】

私は、連合国近くの城塞都市に、店舗を構える商人だ。 行商から初めて、城塞都市に店舗を持つ事ができた。商才は、それほど持っていない。自分のことなので、よくわかっている。一つの店舗を回すだけで精一杯だ。店舗を持てたのも、運が良かったに過ぎない。 行商は続けている。 王国に属している城塞都市だが、食料が絶対的に足りていない地域が多い。 慈善事業ではないが、やはり感謝されると嬉しく思える。行商の醍醐味の一つだと言える。 そんな私が、店舗を持てたのは、嫁の言葉と獣人のおかげだ。 王国は、獣人を奴隷として使いつぶす事で…

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2022/09/19

【第三章 魔王と魔王】第十六話 【神聖国】

神殿の広間。 神聖国は、宗教国家であり、玉座は存在しない。身分としての”王位”はない。神の代弁者である”聖王”が存在している。 聖王は、広間の中央に座っている。背後には、地球に住んでいる人ならほとんどの人が知っている。神の像が置かれている。これだけで、知るものが見れば、神聖国は”ダンジョン”や”魔王”と関わりがあると解ってしまう。それでも、聖王は十字架を掲げている。転生前は、それほど”神”を信じていたわけではない。しかし、ダンジョンマスターになり、”神”の存在を感じるようになった。そして、まだダンジョンが小…

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2022/09/12

【第三章 魔王と魔王】第十五話 今後?

神聖国からの遠征部隊を、カミドネとセバスが撃退した。 カミドネに、今後の運営の提案を行った。最終的には、カミドネが決めればいいと思っていた。 戦場の様子を見て、そのあとで設定案を送付した。 あとの事は、戦場に居た者たちに任せて、俺は普段の生活に戻ることにした。やりかけの改修を考え始める。 「魔王様」 部屋にセバスが一人で訪ねてきた。 何か、問題が発生しているのなら、当事者を連れて来るから、大きな問題ではない。 「セバスか?」 「はい」 扉の前から返事をしている。 「いいぞ」 「ありがとうございます」 扉を開…

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2022/08/29

【第三章 魔王と魔王】第十四話 確定?

ふぅ 神聖国と魔王カミドネの戦闘は、勝てそうだな。 初手が決まったのが大きかった。そこからは、消化試合のような感じだ。 セバスが、助力に向かっている。 一人で観戦している。寂しくはないが・・・。何か、物足りない。 アンデッドで、神官を倒すのは、いい試みだ。 今度、アンデッドだけのフロアを作って見るか? でも、俺たちの居城まで攻め込んでくる連中が居ないから、仲間内で試すことになりそうだ。 それでは面白くない。 魔王カミドネの所は、今後、彼女に任せるとして、神聖国に接している場所に、アンデッドだけのギミックハウ…

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2022/08/21

【第三章 魔王と魔王】第十三話 【カミドネ】戦闘

戦闘開始のトリガーは、私が持つことに決まった。 ルブラン殿から、戦況を見るために、モニタールームを作ることを提案された。 魔王様から作成に必要なポイントを貰ってきてくれているようだ。 魔王様に感謝しながら、モニタールームを作成した。 「カミドネ様。これなら・・・」 モニタールームの見学に来たフォリは、これなら私が前線に立たなくて済むと安心してくれた。 それは嬉しいのだが・・・。 「魔王カミドネ。貴殿の眷属である。フォリ殿に、”念話”スキルを与えて、各眷属との連絡要員にしたいが、大丈夫か?」 「え?連絡要員?…

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2022/08/11

【第三章 魔王と魔王】第十二話 【カミドネ】アンデッド

謁見が終了して、カミドネに戻ってきた。 ルブラン殿とモミジ殿とは、後からカミドネのギルドの近くで落ち合う事になった。 まずは・・・。 「フォリ」 「御前に」 フォリが、私の足下まで来て跪く。立ってもらって、抱きしめる。 安心できる。フォリの暖かさが・・・。怖かった。魔王様やルブラン殿やモミジ殿が、私たちを生かしておくメリットが少ないことを認識させられた。私を殺しても、支配領域にはできないから生かしておく程度なのだろう。 「カミドネ様」 フォリの心配した声で、私がしっかりしなければダメだと思い出される。もう大…

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2022/08/03

【第三章 魔王と魔王】第十一話 急報

今日も、部屋でまったりと過ごしていた。 俺がやらなければならないことは少ない。 今日も、RPGでレベルアップを行っている。パッチが入らないし、アップグレードも行われない。オンラインゲームはできない。そのうち、ミアやヒアにゲームを教えて対戦をしても楽しいかもしれない。 髭面の大工で、配管工の仕事をしたことがある奴が主人公のカートレースゲームをしてもいいだろう。 『魔王様』 セバスか? 何か、重要な案件が発生したのか? 最近では、どこかの国が攻めてきても、事後報告で受ける事が多くなっている。 「どうした?」 『…

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2022/07/27

【第三章 魔王と魔王】第十話 【カミドネ】街

神聖国と王国の間にあった、中規模のダンジョンが魔王ルブランに攻略された。 魔王たちは、インフォメーションでその事実を知った。 攻略されたあとも、神聖国と王国の間にあった、中規模ダンジョンは消滅しなかった。 魔王ルブランが、攻略して殺さなかった。 しかし、その後が異常な状況だ。 魔王ルブランに攻略されて、ポイントを奪われたはずの魔王が、魔王カミドネを名乗りだして、元々洞窟型のダンジョンが、大きく変貌した。まるべ、魔王ルブランのダンジョンの様になってしまった。 支配領域を一気に増やした。 これには、神聖国と王国…

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2022/07/18

【第三章 魔王と魔王】第九話 俺の家

俺は、神聖国の国境近くの村に住んでいた。俺たちは、獣人と呼ばれている。いくつかの種族が集まった集落だ。最初は、俺たちの種族の熊人族だけだったが、周りの集落が獣人狩りに襲われて、生き残りが集落に集まってきた。 鼠人や兎人や羊人などの戦闘に向かない種族だ。しかし、熊人族は、そんな者たちを受け入れた。もともと、一つの種族だけでまとまるメリットはない。複数の種族の力があれば、人族にも抵抗ができる。 族長も住民が増えれば問題も出てくると解っていた。しかし、獣人が増えれば、それだけ狙われるリスクは増大する。族長は、それ…

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2022/07/02

【第三章 魔王と魔王】第八話 【カミドネ】会合?

今日は、魔王ルブランから”会合”があると通知が届いたので、カプレカ島に来ている。 場所は、カプレカ島にある魔王ルブランたちが常用する家だと言われた。転移で、カプレカ島に移動した。本当に便利だ。 魔王様の配下になってから、何度か訪ねているのだが、不思議な場所だ。 多種族が問題なく生活をしている。それだけではなく、子供から老人まで皆が意思を持った表情をしている。こんな世界が前世にあったら・・・。 そういえば、魔王ルブランから回してもらった魔王様の情報(書籍)。魔王様は東の果てにある島国の出身だと思える。しかし、…

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2022/06/16

【第三章 魔王と魔王】第七話 【カミドネ】魔王

我は・・・。面倒だ。私は、魔王カミドネ。名前は、別にあるのだが、魔王ルブランの配下にダンジョン・コアの部屋まで攻略されてしまった。コアを破壊されれば、私は死んでしまう。 魔王ルブランの配下は、ダンジョン・コアの前で戸惑っていた。そこで、命乞いをしてみた。 あの時の、私の判断を、私は褒めたい。 命乞いをした結果、魔王ルブランが治める地域に転送された。ステータスボードから状況が判明した。 魔王ルブランに会って驚いた。魔王ルブランは、魔王ではない。正確には、ダンジョンの主ではない。私には、解る。ダンジョンの主は別…

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2022/06/02

【第三章 魔王と魔王】第六話 検証

魔王カミドネの発言に違和感がある。 「ルブラン」 セバスに確認をさせる。 俺が”今”確認するのは、カミドネに情報を与えることになる可能性もある。別に隠しておいてメリットがある情報ではないので、構わないのだが、セバスに確認をさせた方がよさそうだと考えた。 「はっ。確認しましたが、ヒールのスクロールは、1万です。それから」 「なんだ?」 「治癒のスクロールが出現していますが、そちらは100万です」 ”ヒール”と”治療”何が違う? 「ん?ヒールと治癒で違うのか?」 100万なんてスクロールは、かなり高位なスキルな…

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2022/05/17

【第三章 魔王と魔王】第五話 従属

話は理解ができた。 魔王を従属させた。俺の手柄ではないが、配下が行った行為なので、責任は、俺にあるのだろう。 それに、ミアとヒア以外の者たちも、魔王ルブランから説明を受けて、納得しているような表情を見せる。今後も、外向けの魔王はルブランの仕事になる。 ん?これは・・・。 俺に恭順を示している魔王に話しかける。 「魔王。貴様には、”名”があるのか?」 「ある」 「それは、”サン=ジュレ”と言うのか?」 魔王・・・。サン=ジュレは、驚いて顔を上げて、俺を見て来る。セバスも、他の者も同じような反応だ。 「・・・。…

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2022/05/07

【第三章 魔王と魔王】第四話 忠誠?

なぜか、俺の前で、一人の魔王が膝を折って、頭を下げている。小刻みに震えているのは、俺が怖いからではないと・・・。思いたい。 俺の横では、セバスが”ドヤ顔”を決めている。 四天王も、満面の笑みだ。困った顔をしているのは、俺の存在を知っている、ミアとヒアだけだ。流れを聞いた限りでは、二人には罪はない。知らなかっただけだ。改めて、元奴隷だった子供たちに、ギアスを刻んで俺の存在を明かした。今回の事で、関係している事や、ミアとヒアの負担が大きくなってしまっていることへの配慮だ。 狐人のミア。人族のヒア。 猫人のキア。…

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2022/05/01

【第三章 魔王と魔王】第三話 【王国】

プレシア王国は、神聖国と連合国と国境を接している。 神聖国との国境付近には、”不帰(かえらず)の洞窟”と呼ばれる魔王の住処が存在している。 ”不帰(かえらず)”と言われているが、低階層では問題なく帰還ができる。強く理不尽な魔物は出現しない。しっかりとした統計があるわけではないが、階層を5階降りる度に帰還率が10%ほど下がると言われている。そして、このダンジョンが中級以上のハンターに不人気なのは、実入りが少ないことだ。 最初は、王国や神聖国や連合国が魔王討伐を目指して、軍を送っていたが、中階層を過ぎた辺りから…

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2022/04/19

【第三章 魔王と魔王】第二話 【神聖国】

新参だと思っていた魔王を2年も討伐ができない状況が続いている。奴が、帝国から1-2万の獣を得ているのは解っている。他にも、城塞街とか言っていたか、あそこで家畜を大量に囲っている。 それだけではない。連合国との境に、”ダンジョン”を作成して、餌に群がる家畜を得ている。 不思議なのは、魔王ルブランはどこからポイントを持ってくるのだ? 家畜の数では、余や連合国の魔王の方が多い。 支配領域は、信者からの報告では、連合国よりは狭いようだが、余の支配領域とは同等のようだ。2年前に産まれた魔王に並ばれたと思うと業腹だが、…

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2022/04/12

【第三章 魔王と魔王】第一話 魔王

この世界に転生?してから、2年が経過した。 転生した直後は、軽くパニックになり、そして”モノリス”の理不尽な説明に憤慨していた。 しかし、しかしだ!俺は、難局を乗り切った。 もう大変だった。 大群だぞ。こっちは、俺を含めて数名だ。それなのに、数万の軍とか・・・。ありえないだろう。 でも、ありえないのは、数だけではない。俺を攻めてきた連中が、俺の想定よりも愚かだったことだ。 外壁に作ったトラップを作動させないと、気がすまないのかと思えるくらいに、罠を作動させる。 外壁の門のギミックも、突破が無理なのでは?と思…

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2022/04/01

【第二章 ギルドと魔王】第二十七話 【連合国】ギルド

私は、連合国にあるギルドで働いている。 名前?それは、内緒でお願いします。 今、連合国のギルドは盛り上がっている。盛り上がっている理由は、情けない事に、中央部に産まれた新しい”魔王”のおかげだ。緩やかな衰退に向かっていたギルドだったのが、趨勢を見守る必要がなくなった。私の給金もしっかりと支払われるようになった。 以前から、ギルドの中は2つに分かれていた。変革派と温故派だ。変革派は、人族での運用をすすめる人たちで権力に近いところにいることが自慢だと思っている人たちだ。温故派は、獣人たちを含めて多種族での運用が…

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