ギミックハウス~第495代目当主~の記事一覧

2022/05/17

【第三章 魔王と魔王】第五話 従属

話は理解ができた。 魔王を従属させた。俺の手柄ではないが、配下が行った行為なので、責任は、俺にあるのだろう。 それに、ミアとヒア以外の者たちも、魔王ルブランから説明を受けて、納得しているような表情を見せる。今後も、外向けの魔王はルブランの仕事になる。 ん?これは・・・。 俺に恭順を示している魔王に話しかける。 「魔王。貴様には、”名”があるのか?」 「ある」 「それは、”サン=ジュレ”と言うのか?」 魔王・・・。サン=ジュレは、驚いて顔を上げて、俺を見て来る。セバスも、他の者も同じような反応だ。 「・・・。…

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2022/05/07

【第三章 魔王と魔王】第四話 忠誠?

なぜか、俺の前で、一人の魔王が膝を折って、頭を下げている。小刻みに震えているのは、俺が怖いからではないと・・・。思いたい。 俺の横では、セバスが”ドヤ顔”を決めている。 四天王も、満面の笑みだ。困った顔をしているのは、俺の存在を知っている、ミアとヒアだけだ。流れを聞いた限りでは、二人には罪はない。知らなかっただけだ。改めて、元奴隷だった子供たちに、ギアスを刻んで俺の存在を明かした。今回の事で、関係している事や、ミアとヒアの負担が大きくなってしまっていることへの配慮だ。 狐人のミア。人族のヒア。 猫人のキア。…

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2022/05/01

【第三章 魔王と魔王】第三話 【王国】

プレシア王国は、神聖国と連合国と国境を接している。 神聖国との国境付近には、”不帰(かえらず)の洞窟”と呼ばれる魔王の住処が存在している。 ”不帰(かえらず)”と言われているが、低階層では問題なく帰還ができる。強く理不尽な魔物は出現しない。しっかりとした統計があるわけではないが、階層を5階降りる度に帰還率が10%ほど下がると言われている。そして、このダンジョンが中級以上のハンターに不人気なのは、実入りが少ないことだ。 最初は、王国や神聖国や連合国が魔王討伐を目指して、軍を送っていたが、中階層を過ぎた辺りから…

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2022/04/19

【第三章 魔王と魔王】第二話 【神聖国】

新参だと思っていた魔王を2年も討伐ができない状況が続いている。奴が、帝国から1-2万の獣を得ているのは解っている。他にも、城塞街とか言っていたか、あそこで家畜を大量に囲っている。 それだけではない。連合国との境に、”ダンジョン”を作成して、餌に群がる家畜を得ている。 不思議なのは、魔王ルブランはどこからポイントを持ってくるのだ? 家畜の数では、余や連合国の魔王の方が多い。 支配領域は、信者からの報告では、連合国よりは狭いようだが、余の支配領域とは同等のようだ。2年前に産まれた魔王に並ばれたと思うと業腹だが、…

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2022/04/12

【第三章 魔王と魔王】第一話 魔王

この世界に転生?してから、2年が経過した。 転生した直後は、軽くパニックになり、そして”モノリス”の理不尽な説明に憤慨していた。 しかし、しかしだ!俺は、難局を乗り切った。 もう大変だった。 大群だぞ。こっちは、俺を含めて数名だ。それなのに、数万の軍とか・・・。ありえないだろう。 でも、ありえないのは、数だけではない。俺を攻めてきた連中が、俺の想定よりも愚かだったことだ。 外壁に作ったトラップを作動させないと、気がすまないのかと思えるくらいに、罠を作動させる。 外壁の門のギミックも、突破が無理なのでは?と思…

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2022/04/01

【第二章 ギルドと魔王】第二十七話 【連合国】ギルド

私は、連合国にあるギルドで働いている。 名前?それは、内緒でお願いします。 今、連合国のギルドは盛り上がっている。盛り上がっている理由は、情けない事に、中央部に産まれた新しい”魔王”のおかげだ。緩やかな衰退に向かっていたギルドだったのが、趨勢を見守る必要がなくなった。私の給金もしっかりと支払われるようになった。 以前から、ギルドの中は2つに分かれていた。変革派と温故派だ。変革派は、人族での運用をすすめる人たちで権力に近いところにいることが自慢だと思っている人たちだ。温故派は、獣人たちを含めて多種族での運用が…

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2022/03/14

【第二章 ギルドと魔王】第二十六話 平穏

連合国側に作った砦の機能は大丈夫だ。 最初はモニタリングをしていたが、セバスたちに任せてしまっている。最初に俺が設定したハウスは不評だった。やりすぎだと酷評だった。 連合国側に作った砦(ハウス)は、赤字にならなければいいと思っていたのだが、収支で言えば十分な黒字になっている。 新しく作った砦の鍵となる家は、連合国にあるギルドから、”ギミックハウス”とか呼ばれ始めているらしい。 攻略者への対応が、リポップする魔物で対処が十分だとは思わなかった。メルヒオールとか名乗った、神聖ギルドに寝返った奴が言っていたけど、…

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2022/03/07

【第二章 ギルドと魔王】第二十五話 【連合国】魔王

どういう事だ。 なぜ、新参の魔王があれほどの施設(魔王城)を!! 「誰か答えろ!」 俺が築き上げた、連合国という仕組みを使っても、攻略できない? 新参の魔王は、中央に位置する魔王領だ。攻略と同時に勢力を伸ばそうと考えていた。 前回は、帝国が攻略を行った。 やっと戦力が揃って、序列2-4位も戦力に数えられるようになってきた。やっと、これで、中央の魔王を討伐して、産まれたばかりの魔王を、味方(下僕)にできる。そう考えていて、実際に寸前までうまく行っていた。 帝国の阿保が、中途半端な戦力で討伐を・・・。”獣(獣人…

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2022/02/23

【第二章 ギルドと魔王】第二十四話 【新生ギルド】受付

 私は、魔王様に助けられた。元奴隷です。現在はカプレカ島にあるギルドで受付の仕事をしています。名前は、魔王様から頂きました。名前は、秘密です。乙女の秘密としています。それに、大切な名前なので、仲間にしか教えていません。カプレカ島のギルドでは許可を得て偽名を使っています。  これは業務日誌のような日記です。  モミジ様からの指示で、受付は些細な事でもメモとして残して、報告を上げることになっています。新生ギルドのギルド長であるボイド様には、モミジ様が精査した報告が上がる仕組みです。出勤した時には、必ず書いている…

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2022/02/17

【第二章 ギルドと魔王】第二十三話 【カプレカ島】メア

 私の名前は、魔王様から頂いた大切な物(名)だ。  奴隷だった私たちは、魔王様から名前だけではなく、命を含めてすべてを与えられた。だから、私たちの命は魔王様に捧げる。お目にかかったときに、私たちの覚悟を魔王様にお伝えした。でも、魔王様は笑いながら、”命は大事にしよう”と言われた。だから、私たちは皆で集まって相談した。  命を大事にする。大事な命に順番を付ける。一番は魔王様。次は、自分の命。そして同族、元奴隷たち。ルブラン様やカエデ様は、自分たちは考える必要はないとおっしゃった。だから、魔王様の御命を守るため…

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2022/02/09

【第二章 ギルドと魔王】第二十二話 【神聖国】ルドルフ

 帝国の東側に位置して、政教一致体制国家。  聖王がトップとして君臨する。神聖国がある。  その神聖国のトップが、中央都市の中央に聳え立つ白亜の城の住人。聖王ルドルフだ。  聖王ルドルフは、自らを神の代弁者を名乗っている。  そんな、神の代弁者である聖王ルドルフは、豪奢な神殿の最上階に作られている。自らの居住地と定めた部屋で荒れていた。 「まだ捕えられないのか!」  ワインが並々と注がれているグラスを、目の前で頭を床に付けて恐縮している男に投げつける。  勢いで、ワインは魔物の皮で作られた絨毯を汚す。  グ…

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2022/01/31

【第二章 ギルドと魔王】第二十一話 【ギルド】ボイド

 私たちは間違ったのだろうか?私たちは、間違っていない。笑顔で、遊ぶ子供たち。猫人族の少女と、エルフ族の男の子が、人族の女性と手を繋いで、買い物をしている。こんな風景は、この場所を除けば、もう一つしか知らない。  帝国も、この城塞町も、私たちのギルドも、発展している。間違いなく、いい方向に進んでいる。  城塞町は、魔王ルブランが設定した領域から出ないようにしている。名前が示すように、城塞で守られている。それでも、地方都市以上の人が生活している。私たちが夢見た。種族に捕らわれずに生活できる場所だ。獣人族と人族…

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2022/01/23

【第二章 ギルドと魔王】第二十話 ハウス

 潜り込ませていた諜報部隊や城塞村のギルドから、連合国の情報がレポートとして上がってきた。  四天王たちに、敗れ去った連合国の”討伐軍”は、各国に逃げ帰った。  各国で事情は異なるが、参加した国では粛清の風が吹き荒れたようだ。嵐のようだと表現した諜報部隊も存在していた。  粛清が激しかったのは、序列2位のカルカダン国だ。  序列1位のエルプレ国から戦犯のような扱いをされてしまったからだ。エルプレ国も、デュ・ボアを失った損失は大きく、権力闘争に発展した。民衆からの突き上げも発生してしまった為に、目先をごまかす…

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2022/01/19

【第二章 ギルドと魔王】第十九話 新しい施設

 会談が終わって、セバスが帰ってきた。  内容は、聞いていたので把握している。しかし、セバスからの報告を聞くのも、俺の役割だろう。 「マスター」 「いいよ。入ってきて」 「はい」  セバスが入ってくる。  ミアとヒアも付いてくるのかと思ったけど、どうやらセバスだけのようだ。  入口で二人に指示を出して、下がらせた。 「マスター。ギルドとの会談を行いました」 「聞いていたから大丈夫。それで、セバスはどうしたらいいと思う?」 「城塞村に本部を作ったギルドは、現状でよいと思います」 「そうだな。問題は、連合国のギ…

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2022/01/01

【第二章 ギルドと魔王】第十八話 会談

 与えられたミッションは、ギルドとの会談を成功させることだ。  魔王様からは、指示を頂いていない。  島の運営と城塞村との関係は、任されている案件だ。  入ってきたのは、二名。報告にあった、ボイドとメルヒオールだろう。  メルヒオールが、連合国にあるギルド本部のギルド長を勤めていたのは把握ができている。ボイドは、うまく経歴を隠しているようだが、ギルドの暗部を取り仕切っていたのは把握ができている。  ヒアとメアがソファーに誘導する。カエデは、後ろで控える形にした。横に座るのは、メアとヒアだ。幹部として、城塞村…

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2021/12/04

【第二章 ギルドと魔王】第十七話 【ギルド】会談前

 朝から・・・。いや、正確には3日前から、緊張してしまっている。  今までの会談とは、持っている意味が違う。メルヒオール様が控えているが、自分が全面に出なければならない。  魔王ルブランは、理知的な魔王だ。いきなり、激昂して我らを処断するような状況にはならないだろう。  今までの報告では、魔王ルブランは従者たちを愚弄した者や、自ら作り出した物を粗雑に扱った者には、厳罰をもって接しているが、自分自信への暴言には寛容な態度を示している。それが、苦言だとしたら、その者に褒美を取らせたこともある。 「ボイド。今から…

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2021/11/23

【第二章 ギルドと魔王】第十六話 【ギルド】城塞町

 帝国の辺境地域にある城塞町に、一通の召喚状が届いた。 「ボイド。魔王ルブランからの召喚状だ」  部屋に入ってきた、メルヒオールは執務机に座っているボイドに投げかける。  メルヒオールは、新ギルドの相談役のような役割になっているが、現状では、城塞町の領主になっているティモンの所で食客のような立場になって、新ギルドと帝国を繋ぐ役割を担っている。  入ってきたのが、メルヒオールだとわかっても、ボイドは言葉遣いを変えない。  今のギルドは、ボイドがトップの体制になっている。前ギルドマスターであるメルヒオールでも敬…

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2021/11/17

【第二章 ギルドと魔王】第十五話 開戦

 開戦?  バチョウもカンウも連合国の背後に回っている。見つかったら、見つかったで、突撃を許可していた。わざと見つかるような愚かな行為はしなかった。しかし、連合国は、進軍するときに斥候を放たないのか?  確かに距離を開けていたが、苦もなく迂回が成功した。  うーん。  次に造る施設?アトラクションは、レベルを落としたほうがいいのか?こいつらだけが愚か者だと思いたい。アトラクションを楽しんでもらえる程度には知恵を持っていると嬉しい。  行軍が遅かった理由が、心の底からくだらないと言える理由だった。 ”奴隷の男…

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2021/11/06

【第二章 ギルドと魔王】第十四話 魔王は暇

「マイマスター。もうしわけありません」 「いいよ。セバス。見ていたから・・・。ふぅ・・・。連合国は何がしたいのかわからない。それに、あんなに弱いとは思わなかった」  モニターに映されるのは、監視罠(罠とつければ、何でも許されると思っている)から送られてきている映像だ。森の端に、監視用に設置している物だが、今は連合国からの侵略者を迎え撃つために使っている。  砦を築いていたのは、最初は5,000人程度だったので、モミジとカエデとナツメだけで戦ってみることになった。  バチョウとカンウの部隊編成が終わっていない…

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2021/11/05

【第二章 ギルドと魔王】第十三話 【連合国】

 連合国は公称10万の兵で、魔王ルブランの討伐を掲げて、進軍を開始した。  総指揮は、序列1位の”エルプレ国”の騎士デュ・ボアがとっている。  連合国の序列4位の国オラブルから、出陣した公称10万の兵は、砦の構築を行うために先行した1万(公表した数字は5万)の奴隷兵を除いた。9万(実際には4万)の兵が、魔王ルブランの居城を目指している。各国から精鋭部隊(と言っている者たち)が参加している。足並みが揃うはずもなく、進軍速度は予想以上に遅い。  序列4位のオラブルから、魔王城までは通常行軍で5日ほどだが、倍の1…

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2021/11/04

【第二章 ギルドと魔王】第十二話 御前会議

 憂鬱な気分になっている。  しばらくは、マイマスターと楽しい時間が過ごせていた。  書庫で読んだ本の内容を、マイマスターに質問する。マイマスターが解らなければ、また新しい本を取り出していただける。その一連の流れで、マイマスターと楽しい時間が過ごせた。 「ルブラン!」  あぁ”セバス”とは呼んでもらえない。モミジたちだけではなく、ヒアとメアも居るから”セバス”呼びが無理なのは理解している。でも・・・。  そして、ヒアはメアを気にしている。メアの目線は、マイマスターに注がれている。 「はい」 「攻めてきたのは…

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2021/11/03

【第二章 ギルドと魔王】第十一話 周辺国

「ティモン」 「陛下。御前に」  帝国の帝都にある。高級な宿屋の一室だ。7番隊の隊長であった、ティモンが、一人の男性に跪いて頭を垂れる。 「堅苦しい挨拶は必要ない。余と、貴様しかいない」 「はっ」  玉座の住人が、ひと目を避けるようにして、宿屋に来たのには大した理由はない。  面会の相手が、前7番隊の隊長であるためだ。7番隊は、表向きは解体されている。そして、隊長であったティモンは、責任を取る形で、辺境の”村”の領主となった。玉座では、余人に聞かれてしまう可能性があり、宿屋での面談となった。 「それで、魔王…

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2021/11/02

【第二章 ギルドと魔王】第十話 【ギルド】

「ギルマスからの連絡は有ったのか?」 「ない。上の方から、新たなギルマスの選定を行うと連絡が入った」 「そうか・・・。メルヒオールも愚かなことをしたな」 「そうだな」  本部のギルドマスターであったメルヒオールが、複数のギルドを新設した。ギルドの新設は、新たなポストと権益が産まれるために、ギルド職員や関係者は、権益のおこぼれに期待をした。  しかし、権益は本部には割り振られなかった。正確には、”現在のギルドを支える者たち”には、新たなポストが割り振られなかった。  メルヒオールが独断で決定して、ギルドマスタ…

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2021/11/01

【第二章 ギルドと魔王】第九話 確認

 平和だ。  帝国のゴミを掃除してから、魔王城に攻め込んでくる者が出てこない。  増えたポイントで領域を広げた。魔王城(仮称)の周りに広がる森の全域が領域に組み込まれた。もう少し広げられるポイントは残っているのだが、存在する村や町を領域内に組み込めなかった。  平和で暇な時間に、先代たちの日記を読み漁ったが、森の向こう側まで領域を広げた例が見当たらなかった。ポイントが足りないのか、それともそもそも不可能なのかわからない。もしかしたら、なにか条件があるのかもしれない。  スキルは多すぎて、まだ”本”での確認が…

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2021/10/30

【第二章 ギルドと魔王】第八話 日常?平和?

「マイマスター」  マスタールームの拡充をしているとセバスが部屋を訪ねてきた。  前室のような場所を作って、セバス以外は前室で待たせることにしているが、セバスも前室で待ってから、部屋に入ってくる。  今日は、マスタールームの拡充を行っているので、前室で会うことにした。 「どうした?」  セバスの服装が、どんどん過激になっていくのは気のせいだろう。  このままだと、セバスは全裸で俺に会いに来るぞ? 「はっヒア、メアの両名により、帝国から送られてきたゴミの始末が終了しました」  帝国からは定期的に、ゴミが送られ…

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