サイト小説の記事一覧

2022/05/26

【第六章 ギルド】第二十話 おい

ギルドに俺のメリットを提示して、ミルとミアが居る訓練場に向かった。 「ミル!」 声をかけるが聞こえていないようだ。 音を遮断しているのか? ミルが、ミアに武器の使い方を教えているのか? ミアが、ギルドが用意している模擬戦用の武器を選んで、レオを相手に模擬戦を繰り返している。 ミアのステータスは低くない。テイマーなら、本人が戦う必要は少ないけど、戦えて困らない。ギルドが用意している武器の中では、短剣が合うようだ。レオが徐々に速度を上げるが、攻撃を当てられないが、しっかりと対応は出来ている。種族的なものなのか、…

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2022/05/18

【第五章 共和国】第二十五話 出発

カルラとシャープが忙しく動き始める。 カルラは商隊と、シャープは反村長派と連絡を取るためだ。カルラは、わざと影からの連絡を受けているように見せかけている。町の中で連絡を受けたり、町から少しだけ離れた場所で連絡を受けたり、見張られている事を意識しながら、動いている。村長たちは、カルラや俺たちに気が付かれていないと思っているようだが、訓練を受けていない者の尾行だ。中途半端な尾行を見破れないほど、落ちぶれていない。 シャープはもっと露骨だ。 町長の娘婿の家に出向いて、こちらが掴んでいる情報を流している。そして、今…

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2022/05/17

【第六章 ギルド】第十九話 メリット

イリメリは、俺をまっすぐに見ている。 挑むような目線ではない。表現が難しいけど、挑発されているわけでも、攻撃されているわけでも、よくわからない目線だ。 「”白い部屋”で話された内容を考えてみた」 「え?」「続けて」 ルナが疑問に思っているような声を上げるが、イリメリが全員を見てから、俺を見つめて、説明を続けるように言葉を続ける。 「勝利条件は、全員を殺せとか、王になれとか、そんな事ではない」 ここで、全員を見れば、覚えているのだろう。頷いてくれる。 イリメリは思い出したのだろう。俺のメリットが解ったようだ。…

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2022/05/17

【第三章 スライム今度こそ街へ】第五話 買い物?

帰りは、セノバから電車に乗って、清水まで移動して、市場(河岸の市)に行こう。留守番をしてくれている子たちにお土産を買っていきたい。肉よりも、魚系が好きな子が多い。街中で買ってもいいけど、しっかりした物を買うのなら、河岸の市が便利だ。 「ライ。他に、何か欲しい物はある?」 「お姉ちゃん。文字や言葉が学べる本ってある?」 「ん?文字や言葉?」 「うん。僕は、読めるけど、カーディナルやアドニスたちも、文字が読みたいみたい」 「え?カーディナルたち?」 「うん。他の者たちも!」 「そう?わかった。セノバの上に本屋が…

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2022/05/17

【第三章 魔王と魔王】第五話 従属

話は理解ができた。 魔王を従属させた。俺の手柄ではないが、配下が行った行為なので、責任は、俺にあるのだろう。 それに、ミアとヒア以外の者たちも、魔王ルブランから説明を受けて、納得しているような表情を見せる。今後も、外向けの魔王はルブランの仕事になる。 ん?これは・・・。 俺に恭順を示している魔王に話しかける。 「魔王。貴様には、”名”があるのか?」 「ある」 「それは、”サン=ジュレ”と言うのか?」 魔王・・・。サン=ジュレは、驚いて顔を上げて、俺を見て来る。セバスも、他の者も同じような反応だ。 「・・・。…

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2022/05/10

【第五章 共和国】第二十四話 急報?

地上に戻って、”町(村)”まで戻った。 「ツクモ様」 カルラが、宿で待っていた。 カルラの誘導に従って、宿から場所を町(村)の外れに移動した。アルバンは、カルラから荷物を渡されて、馬車に片づけるために、席を外した。 カルラの険しい表情と、わざわざ場所を移動した意味を考えると、何かよくない知らせが入ったのだろう。 「何があった?」 でも、本当によくない知らせが入ったのなら、クォート経由でエイダが受け取って、俺に知らせても良かったはずだ。 緊急性は低いが、重大な事案なのかもしれない。 日本人だった頃の記憶が薄れ…

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2022/05/09

【第六章 ギルド】第十八話 会話?

俺の言葉を受けて、サリーカは”やっぱり”という表情をしているが、他は、まだ理解が追いついていない。 「リン君」 やはり、サリーカだけが神殿の意味がわかるようだ。 「出入口だけど、例えば、メロナとアロイに設置した場合に、メロナから入って、アロイに出られる?」 最初に聞いてきたのが、さすがだな。 「可能だ」 「神殿の広さは?」 質問の流れから通路だろう。 「通路の幅や建物は自由に設置できる。もちろん、馬車がすれ違えるくらいの幅にできる。今は中央に、ラウンドアバウトを設置している。神殿の広さは、ダンジョンのよくあ…

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2022/05/08

【第三章 スライム今度こそ街へ】第四話 町から街へ

早く駅に到達する方法は、カーディナルに送ってもらうか、人の姿で、スキルを使って走り抜ける方法だ。 しかし、目立つので、その考えは、頭から追い出して、素直に自転車を使う。 通いなれた下り坂を、いつも以上の速度で降りていく、カーディナルに乗って移動していたときに比べれば、遅く感じてしまう。 駅について、ホームに移動する。 誰にも怪しまれていない。地下の自転車が置いてある場所から、ライも一緒だ。ライは、交通系カードを持っていないから、二人分の切符を購入した。 『お姉ちゃん!お姉ちゃん!』 「ライ。声を出していいよ…

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2022/05/07

【第三章 魔王と魔王】第四話 忠誠?

なぜか、俺の前で、一人の魔王が膝を折って、頭を下げている。小刻みに震えているのは、俺が怖いからではないと・・・。思いたい。 俺の横では、セバスが”ドヤ顔”を決めている。 四天王も、満面の笑みだ。困った顔をしているのは、俺の存在を知っている、ミアとヒアだけだ。流れを聞いた限りでは、二人には罪はない。知らなかっただけだ。改めて、元奴隷だった子供たちに、ギアスを刻んで俺の存在を明かした。今回の事で、関係している事や、ミアとヒアの負担が大きくなってしまっていることへの配慮だ。 狐人のミア。人族のヒア。 猫人のキア。…

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2022/05/05

【第三章 帝国脱出】第十九話 おっさん動く

カリンが、ギルドで労働に勤しんでいる間に、おっさんは辺境伯の領都の隅々を観察するように歩いていた。それこそ、少しだけ柄がよくない連中が屯している場所も歩いていた。 「お!まーさん」 日本に居れば、間違いなく、職質の対象になっているような風体の男たちが、おっさんに近づいてきて声をかける。 「なんだ。お前たち、また昼間から飲んでいるのか?」 「いやぁ・・・」 「仕事は?」 「それを、まーさんが言うのか?まーさんこそ、仕事は?」 「俺?俺は、仕事をしなくてもいい身分だから、大丈夫だ」 「そりゃぁ大層なご身分だな」…

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2022/05/04

【第十章 エルフの里】第二十九話 エルフ

エルフの里まで戻ってきた。 歓迎されている雰囲気は皆無だが、俺とリーゼが行った事は、ラフネスから皆に伝えられているのだろう。嫉妬や嫌悪の視線は消えていないが、前の様に侮蔑を含んだ視線は少なくなっている。 ”助けてやった”から、感謝しろとは言わないが・・・。本当に、この種族を延命させたのは正しかったのか疑問に感じてしまう。 そして、コアからある事実を教えられた。当然の事だが、考えてもいなかった。このエルフの里には、ハイエルフを含めて、300名程度が住んでいる。外に作られた村には、里に入ることができないエルフた…

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2022/05/02

【第五章 共和国】第二十三話 帰還

アルバンの宣言通りに、首を切り落とされたレッサーベヒーモスは、崩れ落ちる。 「兄ちゃん!」 アルが俺に向かって駆け寄ってくる。褒めて欲しいのだろう。 「よくやった」 「うん!」 「アル。使った剣を見せてみろ」 「え?剣?」 「あぁ無理していないか?」 アルバンは、素直に剣を俺に見せる。 俺も、剣の良し悪しはある程度は認識できる。簡単なメンテナンスはできる。アルバンの剣は、砥ぎが必要な状態に見える。本格的なチェックが必要な状況には見えないが、芯が歪んで居ると砥いだ時に解るらしい。 「アル。剣を砥ぐぞ。地上に戻…

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2022/05/01

【第六章 ギルド】第十七話 合流

ドアが勢いよく開かれた。 タシアナが、涙目のミトナルの腕を引っ張る形で、入ってくる。 タシアナとミトナルの後ろには、ルアリーナとサリーカが続いて、フェムやカルーネやフレットやアルマールも居る。最後には、目を伏せたイリメリが続いている。イリメリは、ミアと手を繋いでレオの首輪を握っている。さすがは、委員長だ。ここでも、委員長をやっているのだろう。 タシアナの目が怖い。 俺を睨んでいる。涙目のミトナルから推測できる。俺が想定していた中では、最悪な部類だ。 次は、タシアナがいうセリフも想像ができる。 「ギルドマスタ…

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2022/05/01

【第三章 スライム今度こそ街へ】第三話 出発

「お姉ちゃん」 「うん」 ライが、男の子の姿になって、私を”お姉ちゃん”と呼ぶ。 外では、マスター呼びは目立つうえに不審者に見えてしまう。似ては居ないが、”姉”という設定だ。名前は、”ライ”のままだ。本名は”雷太(らいた)”とでもしておけば不自然ではない。と、思う。ちなみに、女の子(私の分体)は、”フウ”だ。本名も、”風(ふう)”だ。とある、漫画の好きなキャラクターの名前だ。設定をマルパくした。誕生日は12月12日。射手座のA型。身長だけは、156cmには出来なかったのが心残りだ。 ”にゃ!” 「パロット。…

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2022/05/01

【第三章 魔王と魔王】第三話 【王国】

プレシア王国は、神聖国と連合国と国境を接している。 神聖国との国境付近には、”不帰(かえらず)の洞窟”と呼ばれる魔王の住処が存在している。 ”不帰(かえらず)”と言われているが、低階層では問題なく帰還ができる。強く理不尽な魔物は出現しない。しっかりとした統計があるわけではないが、階層を5階降りる度に帰還率が10%ほど下がると言われている。そして、このダンジョンが中級以上のハンターに不人気なのは、実入りが少ないことだ。 最初は、王国や神聖国や連合国が魔王討伐を目指して、軍を送っていたが、中階層を過ぎた辺りから…

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2022/04/30

【第二章 帰還勇者の事情】第三十七話 襲撃

ユウキとリチャードは、建物の入口で椅子に座っている。 建物の中では、マイとロレッタが準備を行っている。 これから、4人で次の作戦を実行する。骨子を考えたのは、ユウキだがいやがらせの部分で日本に居るメンバーも手伝ってくれている。 そして・・・。 ユウキが持っているスマホに着信がある。ユウキは、着信した番号を見て、”にやり”と子供に似合わない表情をする。リチャードは、この表情を見るのが好きだ。ユウキが活き活きとしているのがわかる。リチャードだけではなく、皆がユウキを頼りにして、ユウキを守ろうとして、ユウキに助け…

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2022/04/29

【第三章 帝国脱出】第十八話 カリン働く

辺境伯領に到着してから、おっさんとカリンは着実に足下を固めている。 カリンは、おっさんの期待通りに、ギルドで頭角を表し始めている。 カリンが受けている依頼は、主に採取に偏っている。 それには、深くもない理由が存在していた。 「カリンちゃん。今日こそ、俺たちのチームに」「カリン。お姉様!男。臭い。消えろ!」 ギルドに顔を出すと、毎回の様にいろいろなチームから誘われる。ギルドは、カリンの事情を把握している。ギルドに伝えられている事情は、おっさんが念入りに考えて、イーリスとフォミルと巻き込んで作った事情(嘘)だ。…

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2022/04/28

【第十章 エルフの里】第二十八話 行商

ヤスは、ラフネスから受けた依頼を考えていた。 神殿から、エルフの里までの距離が問題になってくる。ヤスがディアナで移動するには、無理がある。集積所を作る場所も問題になってくる。 しかし、ヤスはラフネスの依頼を前向きに考えていた。物流ですべてが解決するとは思っていないが、神殿から派遣する行商人なら、エルフの里に喰い込んでいた商人の様に、エルフ族を騙して至宝を掠め取ろうとしたり、結界の中に無理矢理入ったり、愚かな行為は控えるだろう。 ”マリア(コア)”と絡んでしまったから、見捨てる選択肢はないのだが、面倒なことに…

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2022/04/27

【第五章 共和国】第二十二話 ボス戦

最下層に降りてきて感じたのは、ウーレンフートの最下層と違うということだけだ。 本当に最下層なのか疑問はあるが、それは自分の感覚を信じる。 そして・・・。 「エイダ!」 『最下層です』 エイダが断言したのだから、最下層なのだろう。 ここで、今まで作っていたプログラム(魔法)を試してみる。 W-ZERO3を起動して、準備していたプログラムを起動する。 探索を行うプログラムだが、確かにこの階層から下に降りる階段は見つけられない。扉で塞がれた場所も、空気(魔素?)が入り込めれば探索ができる。やっと完成した魔法だ。ま…

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2022/04/27

【第六章 ギルド】第十六話 説明準備

ギルドはうまく回っているが、うまく回り始めているから、新しい問題が出始めている。子供やメンバーが狙われ始めている。 ナッセの話し方から、理解したことだ。 ナッセが目配せをする。 「そうか、それで、監視しているのだな?」 そこまでヒントを貰えれば、さすがに判るだろう。 それに、”監視”対象は、中に居る者たちではないだろう。ミルが、ギルドのメンバーと話をして、問題が無いと判明したら、監視している視線が弱まった。 「気が付きましたか?」 「入口やギルドに近づく者たちを監視しているのだな?」 テーブルの上に置かれて…

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2022/04/20

【第五章 共和国】第二十一話 悪夢

おいらは知っている。 兄ちゃんは、ダンジョンに潜ったり、おいらたちと雑魚寝したり、剣を持って戦わなくてもいい人だ。 王国に住む人なら、赤子以外なら聞いた事がある。ライムバッハ。 それが、本来・・・。名乗るべき家名だ。王国の辺境伯の跡継ぎだった。難しい事はわからないけど、兄ちゃんは目的があって、辺境伯の名前を外して活動している。 兄ちゃんの朝は早い。 寝ている時間は、誰よりも短い。おいらの半分くらいだとカルラ姉ちゃんが言っていた。 おいらは・・・。違う。カルラ姉ちゃんも知っている。 兄ちゃんは、よく魘される。…

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2022/04/20

【第六章 ギルド】第十五話 ナッセ・ブラウン

ミアと手を繋いで、ギルドに近づく。 ミルが警戒を強めるが、誰も襲ってくる様子は無い。視線は増えていない。監視は、俺やミルを見ているわけではなさそうだ。 (ギルドを監視している?) フェム辺りなら、状況を把握しているのだろう。王都の様子を含めて聞いたほうがいいかもしれない。 「ねぇリン?」 「ん?」 「リンの事を話すの?」 ミルは、時々・・・。言葉を抜いた・・・。省略した話し方をする。 俺の何を話すのか?ミルの中では、詳細な説明をしているつもりのようだが、俺からしたら、言葉が足りない。 「俺の何を?」 「ん?…

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2022/04/19

【第三章 スライム今度こそ街へ】第二話 確認

服は・・・。さすがに、制服はダメだろう。 でも、困った。平日の昼間に、街に行ったら、間違いなく怪しまれる。最悪は、警察の厄介になってしまう。 学校を辞めているから、補導されても困らない。でも、身元を証明するもの・・・。あ! (マイナンバーカード!) 良かった。作っておいて・・・。 写真も入っている。身分証明書として使える。親も親戚も居ないから、補導されたら・・・。うーん。 補導されない様にすればいいのか? 学校がある時間はダメだ。 夕方は、移動を考えると、難しい。まず、過保護な家族から許可が出ないだろう。 …

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2022/04/19

【第三章 魔王と魔王】第二話 【神聖国】

新参だと思っていた魔王を2年も討伐ができない状況が続いている。奴が、帝国から1-2万の獣を得ているのは解っている。他にも、城塞街とか言っていたか、あそこで家畜を大量に囲っている。 それだけではない。連合国との境に、”ダンジョン”を作成して、餌に群がる家畜を得ている。 不思議なのは、魔王ルブランはどこからポイントを持ってくるのだ? 家畜の数では、余や連合国の魔王の方が多い。 支配領域は、信者からの報告では、連合国よりは狭いようだが、余の支配領域とは同等のようだ。2年前に産まれた魔王に並ばれたと思うと業腹だが、…

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2022/04/12

【第三章 スライム今度こそ街へ】第一話 家族会議

新しい子たちが、我が家の庭と裏庭に揃うまで3週間もかかった。 しょうがないのだろうけど、”転移”のスキルとか無いのかな?移動が面倒だ。私とライだけなら、カーディナルやアドニスに乗っていくこともできるけど、家族で移動を考えると、難しい。 高校を卒業したあとな、免許も取れていただろうけど・・・。今は、免許は無理だ。人の姿になれる。確認したけど、指紋もある。声は出せるようになった。遠征で新しいスキルが沢山芽生えた。まだ、ライや家族たちが検証中だ。私が得たスキルで、一つだけは私だけが得たスキルのようだ。 私が得たス…

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