非ハーレムの記事一覧

2023/06/29

【第三十章 新種】第三百十話

デ・ゼーウに情報を提供するために、ルートガーが部屋から出て行った。 方針も決まったのだし、もう大丈夫だろう。 もういい加減にチアル大陸に戻りたい。差し迫ってやることは思いつかないが、適当な理由を考えて帰ってしまおうか? ルートガーが戻って来るまで、新種に関して、解っていることを考察しておこう。考えるだけしかできないけど・・・。 中央大陸は安定してくれた方が嬉しいが、荒れたら荒れたで接し方を変えるだけで、チアル大陸への影響は少ない。少なくなるように動けばいい。 そうなると、安全面や今後の動きを考慮すれば、”新…

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2023/06/26

【第八章 王都と契約】第四話 村々

盗賊退治は、大きな・・・。大きすぎる問題に直結する物を見つけてしまった。誰かに丸投げが正しい対応だろう。 教会が、村々を襲わせていた。 それだけでもかなりのスキャンダルになるのだが、その先の指示が、教会の尊厳だけではなく、国の根幹を揺るがす可能性がある。 ツインズは、早々に情報の権利を放棄した。 立場が微妙な自分たちが持っていていい情報ではないというのが、ツインズの主張だ。 そして・・・。 もう一人の当事者になりえる人物は・・・。 「リン君。はい」 ナナは資料を見てから、俺に渡してきた。 こうなるとは思って…

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2023/06/25

【第三章 復讐の前に】第二十八話 奇跡

「先生。準備が終わるまでに、先生も湯あみをしてきてください」 「シャワーでいいのか?」 「はい。それから、できるだけ金属がついていない服を着てください」 「わかった」 「それから、女性陣に、妹さんの身体を清めさせます。下着や服はできるだけのない方がいいので、タオルやシーツで身を隠します」 「・・・。そうか、わかった」 先生が頷いたのを見て、3人は準備を始める。 女性陣が、服を脱がして身を清め始めるタイミングで、ユウキは部屋を出た。 隣の部屋を借りて、持ってきた白い布に、魔法陣を書き始める。 魔法陣を書くのは…

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2023/06/23

【第三章 帝国脱出】第四十六話 おっさん建国?

一人だけ意味が解っていなかったイザークが、カップに注がれた飲み物を飲み干した。 「イザーク。”おかわり”は居るか?」 「うーん」 イザークは、周りに居る者に視線を送るが、皆が首を横に振っている。 「おっちゃん。ダメみたい」 「そうか、残念だな。それなら・・・」 近くに立っていた者に、おっさんは視線を向ける。 頷いて部屋から出ていく。 「まー様?」 「気にするな。さっきの物とは違う。別の飲み物も用意している」 別の飲み物と聞いても、イーリスとロッセルの警戒が緩むわけではない。 おっさんが用意したのは、アキとイ…

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2023/06/22

【第九章 ユーラット】第十九話 王国

国王の下に、辺境伯からの書状が届いた。 普段と同じ書き出しであるが内容は、石納の眉を顰めるのに十分な威力を持っていた。 「クラウスを王都まで呼び出す」 「陛下!」 「宰相か?なんだ?余の判断に異を唱えるのか?」 「いえ違います。クラウス辺境伯からの情報は、確かな物でしょう。ならば、陛下と私が辺境伯領に向い・・・」 「そうか・・・。御仁と会う事も考えた方が良いと言うのだな」 「はい。ユーラット一つで王国の安全が・・・」 「言うな。考えるまでもないが、ユーラットは、切り離さない(約束を違えるわけには・・・)」 …

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2023/06/21

【第三十章 新種】第三百九話

新種の話は一旦、棚上げすることにした。新種は気になるが、すぐに動くことができない。情報も不足している。今、動いても無駄になってしまう可能性が高い。 それ以上にやらなければならないことも残っている。 ルートガーからの報告は、大きな問題はなさそうだ。 ドワーフたちが思っていた以上に理性的だったのは、予想とは違ったが、いい誤算だ。 ドワーフたちは、求めていた鉱石を、デ・ゼーウから譲り受ける事で合意した。 必要な分量を確保することを、デ・ゼーウが約束したからだ。 デ・ゼーウは、ダンジョンを公開すると約束して、攻略を…

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2023/06/19

【第八章 王都と契約】第三話 盗賊退治

ナナの行動は早かった。 ”ツインズ”という双子の夫婦に話をつけて、俺たちも同行することに決まった。 イベント発生だ。 ゲームでは、サブクエストという扱いになるのだろう。 一番、ワクワクしているのがマヤなのはどうなのかと思うが、マヤは留守番(?)になる。ミトナルの中からサポートを行うことになっている。留守番という表現が正しいか解らないが、本人が留守番と表現したので、留守番が正しいのだろう。 ミトナルのスキルは、マヤのスキルで補完ができる事が解っている。 そして、マヤはミトナルの中から”第三の目”というべきなの…

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2023/06/09

【第三章 復讐の前に】第二十七話 覚悟

前田教諭は、黙って俺の手順を聞いている。 かなり・・・。違うな、傷口に塩を刷り込むような行為だ。認識している。 当初の予定とは違っている。 ポーションで治せるのは、身体の傷だ。脳神経も治せるのだが、心の傷は治せない。 心と記憶を分離する。 記憶が希薄になり、ドラマでも見たかのような感じになる。自分に発生したことだと認識は出来るのだが、どこか他人事のように感じるように分離を行う。この処置を行うために、前田教諭には苦痛を伴う記憶遡行を受けてもらう。妹さんが受けた身体と心の痛みを、全てを受け止めてもらわなければな…

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2023/06/09

【第三章 帝国脱出】第四十五話 おっさん招き入れる

おっさんは、裏(本当)の拠点に建築した屋敷で寛いでいた。 表の拠点の作業も概ね終わって、現在は街道の整備を行っている。 そして、おっさんは意外なことを知ってしまった。 ドワーフたちは、”酒”特化なのは想定していたのだが、他のサラマンダーやウィンディーネやエルフも酒造りを行って、かなりの人手を割いてしまっている。 種族で役割分体でもあるのか、ドワーフたちは武器と防具しか作らない。小物か日用品は、サラマンダーの方が得意なのだ。エルフは、仕掛け物が好きで馬車などを作るのを得意としている。材料の加工もおこなえるので…

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2023/06/08

【第九章 ユーラット】第十八話 そのころ

ヤスが慣れないことをしている頃。 リーゼは、神殿に来ていた。 サポートは、ファーストだけだが、マルスが監視をしているので、大きな問題になっていない。 リーゼが神殿に足を踏み入れるのは、今回が初めてではない。 エルフの里から戻ってきてから、皆が忙しそうにしている時に、黙って神殿に入ろうとした。武器と防具の一式を持ち出して・・・。 マルスからファーストに連絡が入って、アタックする前に見つかってしまった。 リーゼは、皆がヤスの為に知恵を絞っているのを、自分では知恵の面では役に立たないから、力をつけようとしたようだ…

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2023/06/07

【第三十章 新種】第三百八話

話を進めるほどに、ルートガーの表情が変わる。 「それで?お前の考えは?」 実際に発生した事案としての話を終えた。 もちろん、俺の考察は出来るだけ省いた。ルートガーの意見を聞きたいだけだ。 「先に、ルートの考えを聞きたい。俺の話だけだから、誘導してしまったかもしれないけど・・・。感想でいいから、聞きたい。考えの補填に使いたい」 俺の主観での説明だから、俺が導き出した結論がベースになっている。 ルートガーの見解が同じになってもしょうがないと思う。 話はできるだけ、贅肉をそぎ落として実際に発生していることだけを語…

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2023/06/05

【第八章 王都と契約】第二話 メリット

王都に向かう前に、セトラス商隊からの要望を受け入れて、大回りをすることに決定した。 セトラス商隊は、体裁を整えたいと事情を語った。 セトラス商隊の荷は王都を出た時の状態から大きく変っていない。メルナで増減はしたのだが、荷の性質は同じ状態だ。これで、王都に入るときに不思議に思われる可能性がある。そこまで見る者は少ないが・・・。 そこで、大回りになるが、王都での詰問を避けるために、現在の荷物を売って、新たに仕入れをおこなう。商隊として体裁を整えるためだ。 俺も、まだ神殿の状況を知られたくない。あと、王都に入ると…

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2023/05/18

【第三章 復讐の前に】第二十六話 ポーション

準備が出来たので、前田教諭に連絡をした。 留守電になってしまったので、一言だけ残してから、吉田教諭に連絡をして、状況を聞くことにした。 どうやら、前田教諭は、妹さんだけではなく、両親が事故で入院をしているらしい。それも、普通の事故ではないようだ。 吉田教諭から話せる範囲で、前田教諭が追い詰められている状況の説明を求めた。 やはりというか、クズが関係している可能性が高い。 証拠がないと言っているが、証拠が有っても関係がないのだろう。 吉田教諭と話をしていると、前田教諭から折り返しの連絡が入った。 「はい」 『…

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2023/05/17

【第三章 帝国脱出】第四十四話 そのころ(2)

おっさんが、拠点の建築をドワーフの代表であるゲラルトと行っている。 ダミー拠点は、自分たちの屋敷と宿に使える建物と商店に使える建物とギルドに使える建物を建築した所で、適度な広さを持つ様に城壁を建築した。 街道側に二重の門を設置した。 城壁は、おっさんの趣味で星形になっている。三角形部分は独立した防衛のための施設になっている。内部の五角形部分に施設がまとまっている。防衛の為の塔は作っていないが土台だけは準備している。 住民が増えたら塔の建築を行えばよいと思っている。 — おっさんが、ダミー拠点の出…

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2023/05/16

【第九章 ユーラット】第十七話 慣れない事をする

カイルとイチカとドッペルたちが揃ってオペレーションルームに入ってきた。 「旦那様」 「ありがとう。セバス」 ドアを開けて、カイルとイチカが中に入ったのを確認した。セバスは、全員が部屋に入ったのを確認してから深々と頭を下げた。 ドッペルは、ドッペルだと解る姿に戻って、オリビアの横に移動する。オリビアが、自分のドッペルから”痛み”の情報以外を貰い受ける。ドッペルから見ていた情報をオリビアが必要だと判断した。 ヒルダの蛮行を誰かに聞かれた時にしっかりと自分の言葉で説明を行うためだ。 そして、カイルとイチカにしっか…

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2023/05/16

【第三十章 新種】第三百七話

ゴブリンの巣を殲滅した レベル5の”猛毒”という新しいカードを取得した。 他にも、レベル1-3のカードを大量に入手した。戦果としては、十分なのだが、しっくりこない。 ”蟲毒”が行われたのは想像出来るのだが、”蟲毒”が新種発生のプロセスなのか? 人為的に”蟲毒”が行われたのか?自然発生なのか?偶然にしては出来すぎている。 「ライ。近くには、ゴブリンは居ないよな?」 『居ない』 「ゴブリン以外は?」 『居ない』 洞窟の探索では、新しい発見はなかった。 洞窟を出て、高台になっている場所に上がってみる。 違和感が凄…

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2023/05/15

【第八章 王都と契約】第一話 ナナ

神殿から出て、王都に向かうことになっている。 シミュレーションを兼ねて森の中の出口を使った。 今は、セトラス商隊が神殿から出て来るのを待っている。 商隊の全員が現状で考えられる手続きをした場合に、商隊がフリークス村から廃墟の村に抜けるまでにどの程度の時間が必要になるのかを計測している。言い出したのは、リカールだ。 フリークス村と廃墟の村の住民以外からは、入場料を取ることに決まっている。 俺としては、銅貨2-3枚でいいと思っていたのだが、セトラス商隊から待ったがかかった。 提案されたのが、商隊が抜けるのに必要…

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2023/05/07

【第七章 神殿生活】第二十四話 王都へ

新規住民の話は、整理を行ってから、割り振りを含めて考慮することに決まった。 そして、イリメリが連れてきた住民が柔軟に対応をしてくれた。割り振りで揉めなかったのもよかった。 また、森の外周部には、まだ隠里があるようで、イリメリが住んでいた村の住民が、他の隠里を説得してくれることになった。 問題が全くなかったわけではない。 隠里から来た者たちは、身元が解ってしまうと、”脱税”の疑いで、奴隷階級に落されてしまう可能性が出てきた。 これは、セバスチャンが指摘したことだが、隠里の者たちも可能性として考えていたようだ。…

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2023/05/04

【第三章 復讐の前に】第二十五話 人員

前田教諭から、妹さんの詳しい状態を聞いた。 確かに、ミドル・ポーションなら快癒も可能だろう。準備が出来るのなら、ハイ・ポーションを用意しよう。 しかし、もう一つの可能性を考えて、該当するスキルを持っている者からの協力を取り付けたい。万全を期したい。 治療などと大きなことを言うつもりはないが、頼まれて、承諾したからには、しっかりと対処を行うつもりだ。ポーションを渡して終わりにはしたくない。せっかくの駒になりそうな人物だ。しっかりと恩を売っておきたい。 学校では、他に大きなイベントが起きなかった。 憎しみが込め…

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2023/05/03

【第三章 帝国脱出】第四十三話 そのころ(1)

おっさんが拠点の構築を進めている頃に、カリンは森の探索を行っている。 おっさんには、森の状況を確認すると伝えている。 実際には・・・。 「バステトさん。朱雀か玄武が居るのですよね?」 ”にゃ!” バステトも、本当に居るのかは解らない。 気配を感じているのだが、どこに潜んでいるのかは解らない。 ただ、自分が近づけば出てくると確信している。 朝の早い時間に拠点を出立して、日が落ちるまでには戻ってくる生活をカリンは行っている。 おっさんは、カリンが自分に相談をしないで、行動しているのは解っていた。何も言ってこない…

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2023/05/03

【第九章 ユーラット】第十六話 観劇

姫様が、攫われた。 私が助けて・・・。 違う。姫様をお救いする為に、本国に救援を求める。 あれは、間違いなく姫様の作戦だ。 その証拠に、私の手元に情報が揃っている。 あとは、私が姫様から託された作戦を・・・。しっかりと、愚かな者たちにも解るように書いた書類を添えて、本国に送れば、”姫様の救出”という名目で・・・。帝国が神殿や王国に攻め入ることができる。 姫様の日記に隠された私に向けた指示にもしっかりと書かれている。 まずは、馬車を確保しなければ、馬車に隠されている帝国に伝わるアーティファクトを利用して、情報…

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2023/05/02

【第三十章 新種】第三百六話

ゴブリンの新種?が落したスキルカードを見ているのだが、チアル大陸で出現していたゴブリンたちが、落すスキルカードとの違いは見られない。 「カイ!ウミ!」 スキルカードの回収が終わっているが、また奥からゴブリンの新種と思われる気配が近づいてくる。 カイとウミも解っているのだろう、臨戦態勢に戻る。 ライが分体で周りの探索を始める。 スキルに頼ることも出来るのだが、新種のゴブリンは急に湧いた感じがした。 もし、これがダンジョンと同じように、新種として産まれてくるのなら、対策が難しい。チアル大陸でも、街中でいきなり、…

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2023/04/23

【第七章 神殿生活】第二十三話 代表者

イリメリが連れてきた代表者との会合を持つことになった。 アデレード殿下は出席をしない。流石に、隠れ里のようになっていた者たちの前に殿下が出るのは、萎縮してしまう可能性が高い。同じ意味で、ルアリーナも最初の会合には参加しない。 イリメリは、案内をしてきたという立場で、会合には参加をしない。イリメリが口を出してしまえば、決定事項になってしまう事を恐れた。 ギルドは、ナッセが出席する。 他には、フリークス村の責任者として、ナナが出席する。 状況と全体の説明を行うために、セバスチャンが参加する。 俺は、参加しない。…

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2023/04/17

【第七章 神殿生活】第二十二話 待ち人

ナナと一緒に神殿に移動した。 「へぇ中はこうなっているのね?」 「あぁまだ整備中だけどな。何か意見が有れば頼む」 「了解よ。それにしても、本当に・・・。凄いわね」 ナナは、感心しながらも、周りを見て質問を始めた。 表の街道は、両脇に店を構えているが、路地を作ったほうがいいだろうと言われた。 裏にも道があるほうが、住民が、荷物を抱えた状態で、客の前を歩く必要がないから、必要だと言われた。 丁度、タシアナが調整を行っていたので、ナナを紹介する。 タシアナとフェナサリムも一緒になって、質問と改良点を伝えてきた。 …

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2023/04/15

【第三章 復讐の前に】第二十四話 新・協力者?

登校した。 何も変わっていない。バイクを停めて、教室に移動する。 生徒には、俺の情報が流れていないのか、変わった様子はない。視線は感じるが、以前と同じだ。バイクで通っている者への”やっかみ”のようだ。 ホームルームが始まったが、教師の態度も変わっていない。 淡々と進んでいるように思える。 絡んでこないのは残念だ。 誰かが絡んでくるのかと思ったのだが・・・。 昼休みになって、吉田教諭から呼び出しが掛かった。 「吉田先生」 「ユウキ。ちょっと待ってくれ、この採点だけ終わらせる」 「わかりました。昼飯がまだなので…

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2023/04/14

【第三章 帝国脱出】第四十二話 拠点整備

おっさんは、領都で建築の依頼は出さなかった。 出す必要が無かった。 黄龍は、眷属を持っていないが、他の四龍は、それぞれが眷属を持っていた。 青龍は、ドワーフ族を眷属として使役することができる。四龍のまとめ役も、青龍の役割だ。もう一つの役割を持つ、龍族の中で役割が多いのが青龍だ。 紅龍は、サラマンダー族を眷属として使役することができる。 白龍は、ウィンディーネ族を眷属として使役することができる。 黒龍は、エルフ族を眷属として使役することができる。 黄龍を除く、四龍が、それぞれの眷属を召喚して、おっさんとカリン…

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2023/04/14

【第九章 ユーラット】第十五話 誤算

姫様が見つからない! 馬車の中を探しても、姫様の姿が見えない! 隠れている?違う。私が助けに来たのだ、隠れている意味はない。 そうか、私が助けに来たことを察知して、馬車から降りたのだな? 「オリビア姉ちゃん!」 誰だ! 二つの車輪が付いたアーティファクトに乗った子供が二人、馬車に近づいてきた。 「カイル!イチカ!」 姫様が、馬車の中から出てきた? 探しても姿が見えなかったのに? どこに居たの? アーティファクトに乗ってきた二人の一人が、私に突っ込んできた。 とっさに避けた。 私くらいになれば避けると同時に攻…

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2023/04/13

【第三十章 新種】第三百五話

ルートガーとファビアンが、俺たちから離れた。ルートガーの従者として連れてきた連中も、ルートガーと一緒に交渉をまとめるように伝えている。ダンジョンの内部の説明を、ファビアンだけに任せるのは、ルートガーの立場が悪くなる。俺が着いて行くことも考えたが、ルートガーに交渉を任せるのに、俺が一緒では意味がない。従者たちは、ダンジョンに潜っている。俺の代わりに、ルートガーにダンジョン内部の説明をする役割を与えた。 それに、記録係りくらいはできるだろう。 ルートガーには必要がないと言っても、従者だけではなく護衛としての役割…

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2023/04/11

【第七章 神殿生活】第二十一話 ガルドバ

ナナと話をして、アロイ側に作ってある村を任せることが出来た。 神殿はギルドが管理を行う。森の中の村は、今後の課題として考えるとして・・・。 ナナとガルドバを、アロイ側の村に案内した。 思いっきり怒られた。 ガルドバがいうには、ここまで立派だと、”村”ではなく、”城塞都市”だと言われた。 「リン君。この”村”は、すぐに稼働したい?」 「え?稼働?準備が整ったら・・・。ごめん。考えていなかった」 正直に謝っておこう。 「アスタ。こいつ、頭がよさそうなのに、ニノサと同類だぞ?」 ガルドバが、凄く失礼な事を言ってい…

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2023/04/06

【第三章 復讐の前に】第二十三話 連絡

バイトも再開した。 森下さんからの連絡で、学校の再開を知った。本来なら、教師が連絡をしてくるのが筋だが、どうやら俺には連絡をしたくないようだ。 自主休校を決め込もうかとも考えたが、学校に行くことにした。 学校側の妥協点を知りたいと思ったのも理由だが、別に同級生と仲良くなりたいとも思っていない為に、孤立しても問題だとは思えない。 それに、実習系の授業も再開される。 中止になっていた理由がなくなったという理由だが、中止になっていた理由の説明がない。 夕方のバイトに出かけてから、拠点とレナートに報告を行っておこう…

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