非ハーレムの記事一覧

2023/04/06

【第三章 復讐の前に】第二十三話 連絡

バイトも再開した。 森下さんからの連絡で、学校の再開を知った。本来なら、教師が連絡をしてくるのが筋だが、どうやら俺には連絡をしたくないようだ。 自主休校を決め込もうかとも考えたが、学校に行くことにした。 学校側の妥協点を知りたいと思ったのも理由だが、別に同級生と仲良くなりたいとも思っていない為に、孤立しても問題だとは思えない。 それに、実習系の授業も再開される。 中止になっていた理由がなくなったという理由だが、中止になっていた理由の説明がない。 夕方のバイトに出かけてから、拠点とレナートに報告を行っておこう…

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2023/03/31

【第三章 復讐の前に】第二十二話 マスコミ

ネットに警察署から流出したと思われる動画が拡散されている。 原因は、触れられていないが、学校の上層部では揉めに揉めたらしい。今川さん経由で吉田教諭の情報として伝えられた。 また、学校での授業が当面の間は、オンライン授業になると通達があった。環境がない者は、学校に来て、オンライン授業を受ける必要がある。俺は、安全な環境があるうえに家から出られないために、家でオンライン授業を受けている。バイトも休みを貰っている。 マスコミという暴力が押し寄せて来た。家の敷地内に入った場合には、無条件で動画を公開すると警告を行っ…

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2023/03/30

【第三章 帝国脱出】第四十一話 移動

光が収まって、バステトの姿を見た、おっさんとカリンは唖然としていた。 白虎が、おっさんを見ていた。 「バステトさん?」 ”にゃ” 鳴き声が多少は低くなっているが、バステトと同じ鳴き方だ。 『ほぉ。バステト殿は、やはり”白虎(びゃっこ)”だったのか?』 ”にゃにゃ” 『なに?違うのか?』 ”にゃぁに、にゃ!” バステトの言葉に、おっさんとカリンが安堵の表情を浮かべる。 ”白虎”になったのは、力の制御が出来ていないからであって、本来は”猫”の姿が本来の姿だと説明をしている。 制御には、訓練が必要になるが、明日に…

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2023/03/29

【第九章 ユーラット】第十四話 襲撃

姫様が、ユーラットの宿屋の女将に頭を下げに来る。 帝国の姫様が、宿屋の・・・。それも、寂れた村にある宿屋の女将なぞに謝罪などありえない。 アイシャがルカリダを連れてきた。そして、姫様が持っていた、連絡用の魔道具を動かすための鍵を・・・。 姫様を騙したわけではない。姫様が正しい道に戻られるための試練なのだ。 ルカリダからは、姫様の行程を事前に調べさせた。 普段の行動でも、姫様が私にメッセージを送っているのが解る。 姫様は、神殿が使っているアーティファクトを使わずに、帝国の馬車でこちらに来るようだ。 やはり、姫…

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2023/03/28

【第三十章 新種】第三百四話

最下層に、ファビアンとイェレラとイェルンとロッホスとイェドーアが転移してきた。 呼び寄せたので、当然なのだが、本人たちは何が発生したのか混乱していた。 俺が居るのを見て、俺が何かをしたのかと考えているようだ。 表情を変えすぎの気がするが、俺を見て安堵するのは、少しだけ違う気がする。時に、ファビアンを除いた4名は、護衛の役割を含めて、ルートガーに報告して、再教育を受けてもらおう。 「揃ったな」 皆が俺の前に来て、頭を下げる。 「ツクモ様」 「攻略が終わった。今から、地上に帰る。君たちを呼び寄せたのは、コアの力…

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2023/03/27

【第七章 神殿生活】第二十話 契約

ナナの表情が固まっている。 何を考えているのか想像ができる。多分、俺でも同じ事を言われたら、考えてしまうだろう。 「ねぇリン君。もしかして、新しくマガラ渓谷を越えられる場所を見つけたの?それとも、作ったの?」 「違う。神殿の権能で、ゲートを設置した」 「ゲート?」 「転移ができる門と言えばわかるか?」 「・・・。リン君。頭、大丈夫?それとも・・・。ニノサがうつった?」 「ひどいな。大丈夫。どこにもぶつけていないし。信じられないのは、しょうがないけど、今はゲートがあると思って、話を進めてくれ」 「・・・。わか…

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2023/03/23

【第三章 復讐の前に】第二十一話

森下さんの到着は、2時間後だと言われた。 バイト先には、連絡を入れておいた。 家が近くて、融通が効く人間だと思われているのか、休みの日でも連絡が入る事がある。人が少ないときや、団体の予約が入った時など呼び出されることが多い。 2時間という時間は、何かをやろうと思うと、”帯に短し襷に長し”になる。レナートに行ったら、間違いなく夕方になるまで帰って来られない。 どこかに買い物に行こうにも、1時間程度で行ける場所は、ベイドリームだけど・・・。ジャンボエンチョーがある。あの店舗は、いろいろな意味で”やばい”時空が歪…

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2023/03/22

【第三章 帝国脱出】第第四十話 聖獣

『我は黄龍。龍族の長だ』 黄龍と名乗った龍が、おっさんの前に降りて来る。 まーさんは、降りてきた龍を見て、”竜”ではなく”龍”なのに、感動を覚えていた。カリンも、輝く鱗を見て唖然としていた。ドラゴンが存在しているのは、イーリスに聞いて知っていたが、”龍”が存在しているとは思わなかった。 「私の事は、まーさんと呼んでください。”まーさん”で敬称が付いている状態です」 おっさんの自己紹介を聞いて、カリンは慌てて黄龍を見るが、表情はわからない。もともと、表情があるのかも怪しいが、不快に思ったり、怒ったり、気分を害…

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2023/03/21

【第九章 ユーラット】第十三話 挨拶

各陣営の思惑が入り混じった混沌とした作戦の実行が明日に迫っていた。 踊らされている陣営(ヒルダ)が上手く誘導されているのか最終確認に向かった者が先ほど、神殿に帰ってきた。 「首尾は?」 「渡してきました。姫様。本当に、よろしいのですか?」 最後のピースを、ヒルダに渡す役目はルカリダに委ねられた。 オリビアが持っていて、盗ませる方法も考えたのだが、どう考えても不自然な上に、ヒルダが、最後のピースに気が付かないと、作戦が破綻してしまう。作戦の鍵になりえる物を先に渡してしまおうと考えたのだ。 作戦の鍵(・)を託さ…

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2023/03/20

【第三十章 新種】第三百三話

帰ることにした。 カイとウミとライもそのつもりで準備を行っている。 準備と呼べるような物ではないが、倒したボスの素材は持ち帰ったほうがいい。ダミーコアの準備も終わっている。 使い方も、コアに話を聞いているので大丈夫だ。それに、間違えても、コアがハッキングされたり、クラッキングされたり、乗っ取られなければ間違えた使い方をされても問題にはならない。 チアルの対応が出来ない状況になったら、また攻略すればいいだけだ。その時には、ダンジョンを討伐することになるので、最悪はダンジョンが消滅してしまう可能性が高い。 デ・…

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2023/03/19

【第七章 神殿生活】第十九話 ナナ

久しぶりに見るアロイの町並みには懐かしさは感じない。それどこか、寂れた感じがする。 「リン。どうするの?」 「ナナの店に急ごう」 街に人影はないが、マヤを誰かに見られたら面倒なことになる。 俺の考えが解るのか、マヤがミトナルの肩に乗って、何かを唱えると、マヤの身体がミトナルに入っていった。 「ミル?」 「ナナの店まで、僕の中で起きている」 「わかった」 俺とミトナルだけなら、注目を浴びる可能性はあるけど、問題はないだろう。視線は感じるが無視できる。 不気味な感じはしたが、すんなりと、三月兎(マーチラビット)…

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2023/03/14

【第三十章 新種】第三百二話

魔法陣が歪んだ。魔法陣が消えてしまえば、脱出が難しくなってしまう。 ダメなのか? 「ライ!」 『カズ兄。終わった』 ライからの返事が聞こえてきたと同時に、魔法陣が正常に戻った。 それだけではなく、壁が崩れ始めていたのも止まった。 コアの吸収が終わったのか? チアルが作り出したコアと融合したのか? ライからの呼びかけに従って、コアが置かれているはずの、コアルームに移動する。 一つのコアが明滅している。 コアの横には、ライがいつもの姿で待っていた。 「ライ」 『カズ兄。新しいダンジョン・コアに、名付けをお願い』…

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2023/03/12

【第七章 神殿生活】第十八話 出立?

俺の前で、王都に出立するはずの二人が見苦しい抵抗をしている。 「アデー。ルナ。そろそろ、あき」『旦那様』 急に、ブロッホが割り込んできた。 「すまん。少しだけ席を外す。アデー。ルナ。でも、本当に、王都に行かないのなら、俺がサリーカと行くからな」 会議室に眷属を連れ込んで、戯れている者たちに、席を離れると告げて、部屋を出る。 『どうした?』 ブロッホが慌てるほどのことが発生したのか? それとも、他の・・・。 『渓谷に人を捨てていた一団を捕えました』 どういうことだ? ロルフから、神殿に人が落ちてきたと報告があ…

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2023/03/11

【第三章 復讐の前に】第二十話 襲撃?

大人たちが無様に怒鳴っている動画は警察に提出した。内容から、”先日の件に繋がる可能性があると思えた”という言い訳をつけ足した。 もちろん、森田謹製のメッセージ部分も入っている状態だ。 朝になって、学校が休みだと連絡が入った。 なにやら、学校が保護者を集めて話(説明会)をするようだ。 俺には”保護者”は居ない。 保護者に名前を借りているのは、今川さんと弁護士の森下さんだ。そして、保護者の連絡先として、森下さんが使っているスマホを登録してある。本当に、”あの大人”たちは、複数の連絡先を使い分けて混乱しないのだろ…

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2023/03/09

【第三章 帝国脱出】第三十九話 邂逅する

おっさんとカリンは森の中で野営を行っている。 不思議なほどに魔物の姿を見ていない。魔物だけではなく、動物も息をひそめているような雰囲気だ。 「まーさん?」 「バステトさんは、事情を知っているようですが・・・」 二人で、バステトを見つめる。 しかし、バステトは、二人の視線に気が付いても、可愛く鳴くだけで事情を説明するつもりはない。 おっさんとカリンも、バステトが何かを隠していると解っているが、自分たちを害しようとしていないのも理解をしている。 何か事情があるのだろうと考えて、バステトに任せている。 「そうです…

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2023/03/08

【第九章 ユーラット】第十二話 騎士

私は、アデヴィト帝国-近衛兵団-オリビア・ド・ラ・ミナルディ・ラインラント・アデヴィット付きの騎士だ。 姫様が、何をお考えになっているのか解らなかった。 しかし、姫様からの私に対する指示だと思える話を聞いた。 「いいか、明日。姫様がこちらに来られる」 「ヒルダ。いい加減に」「うるさい!姫様が、帝国の皇女である姫様が、帝国を裏切ることはない。絶対にない!今までの姫様は、擬態だ。神殿を攻撃して、帝国の物にするための策略に違いない。そうだ。そうでなければならない。姫様は皇女だ。私たちの主なのだ。私と、私たちと、帝…

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2023/03/07

【第三十章 新種】第三百一話

俺たちのボス戦を見学して、これ以上は付いていけないと判断をした。 イェレラとイェルンとロッホスとイェドーアは、途中で引き返す事にした。ファビアンと一緒に待っている。武器と防具は、持たせたので途中で県令や戦闘訓練を行っているように伝えた。物資も持たせたので、1週間くらいなら大丈夫だろう。 俺とカイとウミとライだけになると、ダンジョンの攻略は気持ちが悪いくらいに順調だ。 途中ですれ違った攻略者たちから聞いた、最高到達階層に到着した。 ここまで、俺は戦っていない。 ライは、ほぼ荷物持ちだ。 カイとウミ。正確に言え…

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2023/03/05

【第七章 神殿生活】第十七話 各種設定

アデレードとルアリーナとサリーカの旅立ちは延期された。 主な理由は、アデレードとルアリーナとサリーカが、自分の眷属を愛でる時間が欲しいと言い出したからだ。それなら、俺が王都に向かおうと思ったのだが、そっちはロルフとフェナサリムとタシアナに反対された。 神殿の整備を任せていたロルフが俺の所に、マヤと一緒に来た。マヤは、ミトナルと入れ替わっている。 皆には事情を説明しているが、大きくなった姿での挨拶をしておこうと思ったようだ。 「え?そうなると、今は、ミルが妖精なの?」 喰い付いたのはタシアナだ。 膝の上には、…

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2023/03/01

【第三章 復讐の前に】第十九話 訪問者

バイトが終わって家に帰ってきたら、今川さんからの着信に気が付いた。 今川さんには、俺の家に侵入した愚か者たちの身元を含めて家族やターゲットとの関係を調べてもらった。 7人は、警察に連れていかれたが、謝罪文とか訳の分からない物を学校に提出するだけで、退学にもならなかった。休学だけだ。 学校が与えた罰は、”休学10日”だ。笑いも出なかった。 吉田教諭たちも抵抗したようだが、子供が学校外で行った事で、”学校の罰が重いのはおかしい”という頭が悪い話が通ってしまった。教育委員会も再発防止を学校にいうだけで、おとがめな…

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2023/02/27

【第七章 神殿生活】第十六話 お見合い?

アデレードとルアリーナの強い。本当に、強い要望で、眷属の紹介を先に行うことになった。 バックヤードに連れて行こうかと思ったが、途中でブロッホから待ったがかかった。 「ブロッホ?」 「旦那様」 ブロッホが人型の時には、”旦那様”と呼ぶことにしたようだ。 俺の呼び名に関しては、”リン”で統一して欲しいと言っているのだが、皆が勝手に呼び出したので、面倒になってしまっている。それに、”名”を呼ばれなくても、繋がりがあるので、問題になることはない。 「どうした?」 「お客人を、神殿内部にお連れになるのは、時期尚早だと…

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2023/02/23

【第三章 復讐の前に】第十八話 警察沙汰

ユウキが学校に通っている時間は、アインスとツヴァイとドライは、敷地内で自由に生活をしている。 そして、アインスとツヴァイとドライは、シルバーフェンリルだ。犬とは違う。そして、毒物への耐性も取得している。 ユウキがバイトから帰ってきて、バイクを駐車場に止めた。 駐車場には、アインスが待っていた。 「アインス?」 いつもなら、転移ゲートの近くに居る事が多いアインスがユウキを出迎えた。 アインスは、シルバーフェンリルたちのリーダー格なので、転移ゲートを守る事を仕事と捉えていた。 そして、ユウキの足下に形が崩れたク…

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2023/02/22

【第三章 帝国脱出】第三十八話 野営

おっさんは、後始末をダストンとロッセルとイーリスに任せて、バステトと森に向かう。今度は、カリンが一緒だ。イザークは一緒に行きたがっていたが、イーリスに押し付けるようにして、おっさんとカリンとバステトで森に向かった。 「まーさん?」 森に入ってから、おっさんが一言も話していないのに違和感があった。 カリンも単独で森の浅い層くらいなら探索ができる。 「あぁ誘っておいて、悪いな」 「いえ」 「バステトさんが”何か”を見つけて、その場所に向かっているのだけど・・・」 「え?バステトさんが?」 ”にゃ!” バステトが…

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2023/02/21

【第九章 ユーラット】第十一話 裏話

俺は、オリビアとアーデルベルトから、ユーラットを囮にした作戦の詳細を聞いている。作戦が決まったので、会議室で説明をしたいと呼び出された。 危険はあるが、二人だけではなく、皆が作戦の実行を支持しているようだ。 サンドラも途中から加わって、3人から説明を始めた。ドーリスが書類を持ってきて、補足を説明する為に残って、俺の説得に加わった。 作戦には、マルスとセバスも立案に携わっている。 ユーラットのギルドと神殿のギルドも協力を表明している。 この段階で、俺がストップしても止まらないだろう。 それに、いい加減に帝国か…

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2023/02/21

【第二十九章 鉱山】第三百話

ファビアンと10階層のセーフエリアで別れた。 4人には改めて説明をした。 これからが本当の戦いだと認識させるためだ。4人の顔つきも変わってきた。 ルートガーが居ない事に最初は戸惑っていたが、強くなろうという意識はあったのだろう。 10階層までの戦闘で、戦闘の入り方や終わらせ方が洗練され始めている。 「どうする?」 「ツクモ様。どうするとは?」 「スマン。スマン。10階層のフロアボスは、低階層と中階層を繋いでいるボスで、中階層の階層主と同じ強さだ。俺の見立てでは、お前たちだけで討伐は可能だと思う。しかし、少し…

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2023/02/19

【第七章 神殿生活】第十五話 王都へは?

神殿での役割が決まって、これからの事を決める前に、王都の奴隷商(アッシュ)の所に行こうかと思っていた。 王都の様子も気になる。 教会勢力と宰相派閥とローザス派閥。それに、王族を指示する派閥が複雑に絡み合っている。正直、神殿に影響がなければ放置でもいいと思っているが、どうやら宰相派閥の中に、俺たちの”敵”が居るらしい。教会勢力も、いくつかに分断されている状況で、こちらに手を出してくるか解らない。友好的なのか、敵対的なのか、その時の状況次第だろう。 数日は、神殿で皆に意見を聞きながら調整を行っていた。 俺が、神…

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2023/02/17

【第三章 復讐の前に】第十七話 日常

侵入者の処理をヒナに託して、ユウキは自宅に戻った。 マイとの約束を果たすために準備をしなければならなかった。 準備は、そんなに難しい事ではなかったが、場所の選定に困っていた。 アインスたちが私有地に入り込む侵入者を防いでくれるようになった。それでも、まだ侵入を行う者は出てくるのだが、以前よりは少なくなっている。家の中には、ウミとソラがいる。 家から浜に繋がる場所も、家の一部なのだが、アインスたちのおかげと、立地から人目がない。 ユウキは、マイの依頼を達成するための準備を、この場所で行うことにした。 まずは、…

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2023/02/16

【第三章 帝国脱出】第三十七話 おっさん探す

おっさんは、バステトと森を駈けている。 バステトが、おっさんを誘導している。 おっさんは帝国の脱出を公言している。 その為には、どこかの国に身を寄せるのが最初に考える方法なのだが、おっさんはもう一つの方法で動いている。 その為に、森の中で不自由なく活動ができる状態には、鍛えている。 正確に言えば、おっさんとバステトが揃っていれば、森の中心部に行かなければ、対処が可能だ。 中心部から溢れ出たイレギュラーな魔物が現れることもあるが、おっさんもバステトも逃げている。試していないが、カリンが居れば十分に対応ができる…

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2023/02/15

【第九章 ユーラット】第十話 呼び出し

報告会が行われてから、皆が動き始めた。 アデレードとオリビアとサンドラは、神殿の主であるヤスに許可を求めた。 最悪の状況をしっかりと説明をした。 正直な話として、神殿が受けるメリットは少ない。”ほぼない”と言ってもいいだろう。それでも、ヤスは作戦の実行を許可した。 リーゼの安全が確保されていることや、マルスからも作戦の実行中に神殿部分に被害はないだろうと推測している。 危険なのは、トーアヴェルデとウェッジヴァイクだろう。二つ目には、戦力を配備している。帝国に面している森にも戦力を配置している。 会議が終了し…

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2023/02/14

【第二十九章 鉱山】第二百九十九話

ゼーウ街に着くまで、ルートガーは抵抗していたが、決定は変えなかった。ルートガーに悪いが、ゼーウ街で、ゆっくりとデ・ゼーウの手伝いをして欲しい。 ゼーウ街から、ダンジョンまではスムーズに移動が出来た。 デ・ゼーウが手配を終わらせていて、俺たち6名はすんなりとダンジョンに入ることが出来た。 カイとウミとライは、俺の側に居る。 ダンジョンには、俺とイェレラとイェルンとロッホスとイェドーアとデ・ゼーウからのごり押しで、ファビアンが一緒に潜っている。 ファビアン以外の4人には、ルートガーの”ツケ”で武器と防具を渡して…

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2023/02/12

【第七章 神殿生活】第十四話 人材

皆が作業と確認を行うために、部屋から出ていく.残ったのは、ミトナル(肩にマヤ)とイリメリだけだった。 「リン君。お願いが」「何?」 イリメリの発言を遮るように、ミトナルが俺の前に現れる。 「ミトナル。そうね」 「うん」 何か、二人で納得している。 「リン。皆に、護衛を付ける」 「あぁ・・・。そんな事を言っていたな」 「それなら、僕が案内する」 ミトナルとマヤが、皆に眷属を紹介しながら、護衛になりそうな者を探すようだ 状況から、アデレード殿下には複数の護衛を付けた方がいいだろう。 「ミル。マヤ。頼めるか?あと…

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