非ハーレムの記事一覧
2023/05/03
【第三章 帝国脱出】第四十三話 そのころ(1)
おっさんが拠点の構築を進めている頃に、カリンは森の探索を行っている。 おっさんには、森の状況を確認すると伝えている。 実際には・・・。 「バステトさん。朱雀か玄武が居るのですよね?」 ”にゃ!” バステトも、本当に居るのかは解らない。 気配を感じているのだが、どこに潜んでいるのかは解らない。 ただ、自分が近づけば出てくると確信している。 朝の早い時間に拠点を出立して、日が落ちるまでには戻ってくる生活をカリンは行っている。 おっさんは、カリンが自分に相談をしないで、行動しているのは解っていた。何も言ってこない…
続きを読む2023/05/03
【第九章 ユーラット】第十六話 観劇
姫様が、攫われた。 私が助けて・・・。 違う。姫様をお救いする為に、本国に救援を求める。 あれは、間違いなく姫様の作戦だ。 その証拠に、私の手元に情報が揃っている。 あとは、私が姫様から託された作戦を・・・。しっかりと、愚かな者たちにも解るように書いた書類を添えて、本国に送れば、”姫様の救出”という名目で・・・。帝国が神殿や王国に攻め入ることができる。 姫様の日記に隠された私に向けた指示にもしっかりと書かれている。 まずは、馬車を確保しなければ、馬車に隠されている帝国に伝わるアーティファクトを利用して、情報…
続きを読む2023/05/02
【第三十章 新種】第三百六話
ゴブリンの新種?が落したスキルカードを見ているのだが、チアル大陸で出現していたゴブリンたちが、落すスキルカードとの違いは見られない。 「カイ!ウミ!」 スキルカードの回収が終わっているが、また奥からゴブリンの新種と思われる気配が近づいてくる。 カイとウミも解っているのだろう、臨戦態勢に戻る。 ライが分体で周りの探索を始める。 スキルに頼ることも出来るのだが、新種のゴブリンは急に湧いた感じがした。 もし、これがダンジョンと同じように、新種として産まれてくるのなら、対策が難しい。チアル大陸でも、街中でいきなり、…
続きを読む2023/04/23
【第七章 神殿生活】第二十三話 代表者
イリメリが連れてきた代表者との会合を持つことになった。 アデレード殿下は出席をしない。流石に、隠れ里のようになっていた者たちの前に殿下が出るのは、萎縮してしまう可能性が高い。同じ意味で、ルアリーナも最初の会合には参加しない。 イリメリは、案内をしてきたという立場で、会合には参加をしない。イリメリが口を出してしまえば、決定事項になってしまう事を恐れた。 ギルドは、ナッセが出席する。 他には、フリークス村の責任者として、ナナが出席する。 状況と全体の説明を行うために、セバスチャンが参加する。 俺は、参加しない。…
続きを読む2023/04/17
【第七章 神殿生活】第二十二話 待ち人
ナナと一緒に神殿に移動した。 「へぇ中はこうなっているのね?」 「あぁまだ整備中だけどな。何か意見が有れば頼む」 「了解よ。それにしても、本当に・・・。凄いわね」 ナナは、感心しながらも、周りを見て質問を始めた。 表の街道は、両脇に店を構えているが、路地を作ったほうがいいだろうと言われた。 裏にも道があるほうが、住民が、荷物を抱えた状態で、客の前を歩く必要がないから、必要だと言われた。 丁度、タシアナが調整を行っていたので、ナナを紹介する。 タシアナとフェナサリムも一緒になって、質問と改良点を伝えてきた。 …
続きを読む2023/04/15
【第三章 復讐の前に】第二十四話 新・協力者?
登校した。 何も変わっていない。バイクを停めて、教室に移動する。 生徒には、俺の情報が流れていないのか、変わった様子はない。視線は感じるが、以前と同じだ。バイクで通っている者への”やっかみ”のようだ。 ホームルームが始まったが、教師の態度も変わっていない。 淡々と進んでいるように思える。 絡んでこないのは残念だ。 誰かが絡んでくるのかと思ったのだが・・・。 昼休みになって、吉田教諭から呼び出しが掛かった。 「吉田先生」 「ユウキ。ちょっと待ってくれ、この採点だけ終わらせる」 「わかりました。昼飯がまだなので…
続きを読む2023/04/14
【第三章 帝国脱出】第四十二話 拠点整備
おっさんは、領都で建築の依頼は出さなかった。 出す必要が無かった。 黄龍は、眷属を持っていないが、他の四龍は、それぞれが眷属を持っていた。 青龍は、ドワーフ族を眷属として使役することができる。四龍のまとめ役も、青龍の役割だ。もう一つの役割を持つ、龍族の中で役割が多いのが青龍だ。 紅龍は、サラマンダー族を眷属として使役することができる。 白龍は、ウィンディーネ族を眷属として使役することができる。 黒龍は、エルフ族を眷属として使役することができる。 黄龍を除く、四龍が、それぞれの眷属を召喚して、おっさんとカリン…
続きを読む2023/04/14
【第九章 ユーラット】第十五話 誤算
姫様が見つからない! 馬車の中を探しても、姫様の姿が見えない! 隠れている?違う。私が助けに来たのだ、隠れている意味はない。 そうか、私が助けに来たことを察知して、馬車から降りたのだな? 「オリビア姉ちゃん!」 誰だ! 二つの車輪が付いたアーティファクトに乗った子供が二人、馬車に近づいてきた。 「カイル!イチカ!」 姫様が、馬車の中から出てきた? 探しても姿が見えなかったのに? どこに居たの? アーティファクトに乗ってきた二人の一人が、私に突っ込んできた。 とっさに避けた。 私くらいになれば避けると同時に攻…
続きを読む2023/04/13
【第三十章 新種】第三百五話
ルートガーとファビアンが、俺たちから離れた。ルートガーの従者として連れてきた連中も、ルートガーと一緒に交渉をまとめるように伝えている。ダンジョンの内部の説明を、ファビアンだけに任せるのは、ルートガーの立場が悪くなる。俺が着いて行くことも考えたが、ルートガーに交渉を任せるのに、俺が一緒では意味がない。従者たちは、ダンジョンに潜っている。俺の代わりに、ルートガーにダンジョン内部の説明をする役割を与えた。 それに、記録係りくらいはできるだろう。 ルートガーには必要がないと言っても、従者だけではなく護衛としての役割…
続きを読む2023/04/11
【第七章 神殿生活】第二十一話 ガルドバ
ナナと話をして、アロイ側に作ってある村を任せることが出来た。 神殿はギルドが管理を行う。森の中の村は、今後の課題として考えるとして・・・。 ナナとガルドバを、アロイ側の村に案内した。 思いっきり怒られた。 ガルドバがいうには、ここまで立派だと、”村”ではなく、”城塞都市”だと言われた。 「リン君。この”村”は、すぐに稼働したい?」 「え?稼働?準備が整ったら・・・。ごめん。考えていなかった」 正直に謝っておこう。 「アスタ。こいつ、頭がよさそうなのに、ニノサと同類だぞ?」 ガルドバが、凄く失礼な事を言ってい…
続きを読む2023/04/06
【第三章 復讐の前に】第二十三話 連絡
バイトも再開した。 森下さんからの連絡で、学校の再開を知った。本来なら、教師が連絡をしてくるのが筋だが、どうやら俺には連絡をしたくないようだ。 自主休校を決め込もうかとも考えたが、学校に行くことにした。 学校側の妥協点を知りたいと思ったのも理由だが、別に同級生と仲良くなりたいとも思っていない為に、孤立しても問題だとは思えない。 それに、実習系の授業も再開される。 中止になっていた理由がなくなったという理由だが、中止になっていた理由の説明がない。 夕方のバイトに出かけてから、拠点とレナートに報告を行っておこう…
続きを読む2023/03/31
【第三章 復讐の前に】第二十二話 マスコミ
ネットに警察署から流出したと思われる動画が拡散されている。 原因は、触れられていないが、学校の上層部では揉めに揉めたらしい。今川さん経由で吉田教諭の情報として伝えられた。 また、学校での授業が当面の間は、オンライン授業になると通達があった。環境がない者は、学校に来て、オンライン授業を受ける必要がある。俺は、安全な環境があるうえに家から出られないために、家でオンライン授業を受けている。バイトも休みを貰っている。 マスコミという暴力が押し寄せて来た。家の敷地内に入った場合には、無条件で動画を公開すると警告を行っ…
続きを読む2023/03/30
【第三章 帝国脱出】第四十一話 移動
光が収まって、バステトの姿を見た、おっさんとカリンは唖然としていた。 白虎が、おっさんを見ていた。 「バステトさん?」 ”にゃ” 鳴き声が多少は低くなっているが、バステトと同じ鳴き方だ。 『ほぉ。バステト殿は、やはり”白虎(びゃっこ)”だったのか?』 ”にゃにゃ” 『なに?違うのか?』 ”にゃぁに、にゃ!” バステトの言葉に、おっさんとカリンが安堵の表情を浮かべる。 ”白虎”になったのは、力の制御が出来ていないからであって、本来は”猫”の姿が本来の姿だと説明をしている。 制御には、訓練が必要になるが、明日に…
続きを読む2023/03/29
【第九章 ユーラット】第十四話 襲撃
姫様が、ユーラットの宿屋の女将に頭を下げに来る。 帝国の姫様が、宿屋の・・・。それも、寂れた村にある宿屋の女将なぞに謝罪などありえない。 アイシャがルカリダを連れてきた。そして、姫様が持っていた、連絡用の魔道具を動かすための鍵を・・・。 姫様を騙したわけではない。姫様が正しい道に戻られるための試練なのだ。 ルカリダからは、姫様の行程を事前に調べさせた。 普段の行動でも、姫様が私にメッセージを送っているのが解る。 姫様は、神殿が使っているアーティファクトを使わずに、帝国の馬車でこちらに来るようだ。 やはり、姫…
続きを読む2023/03/28
【第三十章 新種】第三百四話
最下層に、ファビアンとイェレラとイェルンとロッホスとイェドーアが転移してきた。 呼び寄せたので、当然なのだが、本人たちは何が発生したのか混乱していた。 俺が居るのを見て、俺が何かをしたのかと考えているようだ。 表情を変えすぎの気がするが、俺を見て安堵するのは、少しだけ違う気がする。時に、ファビアンを除いた4名は、護衛の役割を含めて、ルートガーに報告して、再教育を受けてもらおう。 「揃ったな」 皆が俺の前に来て、頭を下げる。 「ツクモ様」 「攻略が終わった。今から、地上に帰る。君たちを呼び寄せたのは、コアの力…
続きを読む2023/03/27
【第七章 神殿生活】第二十話 契約
ナナの表情が固まっている。 何を考えているのか想像ができる。多分、俺でも同じ事を言われたら、考えてしまうだろう。 「ねぇリン君。もしかして、新しくマガラ渓谷を越えられる場所を見つけたの?それとも、作ったの?」 「違う。神殿の権能で、ゲートを設置した」 「ゲート?」 「転移ができる門と言えばわかるか?」 「・・・。リン君。頭、大丈夫?それとも・・・。ニノサがうつった?」 「ひどいな。大丈夫。どこにもぶつけていないし。信じられないのは、しょうがないけど、今はゲートがあると思って、話を進めてくれ」 「・・・。わか…
続きを読む2023/03/23
【第三章 復讐の前に】第二十一話
森下さんの到着は、2時間後だと言われた。 バイト先には、連絡を入れておいた。 家が近くて、融通が効く人間だと思われているのか、休みの日でも連絡が入る事がある。人が少ないときや、団体の予約が入った時など呼び出されることが多い。 2時間という時間は、何かをやろうと思うと、”帯に短し襷に長し”になる。レナートに行ったら、間違いなく夕方になるまで帰って来られない。 どこかに買い物に行こうにも、1時間程度で行ける場所は、ベイドリームだけど・・・。ジャンボエンチョーがある。あの店舗は、いろいろな意味で”やばい”時空が歪…
続きを読む2023/03/22
【第三章 帝国脱出】第第四十話 聖獣
『我は黄龍。龍族の長だ』 黄龍と名乗った龍が、おっさんの前に降りて来る。 まーさんは、降りてきた龍を見て、”竜”ではなく”龍”なのに、感動を覚えていた。カリンも、輝く鱗を見て唖然としていた。ドラゴンが存在しているのは、イーリスに聞いて知っていたが、”龍”が存在しているとは思わなかった。 「私の事は、まーさんと呼んでください。”まーさん”で敬称が付いている状態です」 おっさんの自己紹介を聞いて、カリンは慌てて黄龍を見るが、表情はわからない。もともと、表情があるのかも怪しいが、不快に思ったり、怒ったり、気分を害…
続きを読む2023/03/21
【第九章 ユーラット】第十三話 挨拶
各陣営の思惑が入り混じった混沌とした作戦の実行が明日に迫っていた。 踊らされている陣営(ヒルダ)が上手く誘導されているのか最終確認に向かった者が先ほど、神殿に帰ってきた。 「首尾は?」 「渡してきました。姫様。本当に、よろしいのですか?」 最後のピースを、ヒルダに渡す役目はルカリダに委ねられた。 オリビアが持っていて、盗ませる方法も考えたのだが、どう考えても不自然な上に、ヒルダが、最後のピースに気が付かないと、作戦が破綻してしまう。作戦の鍵になりえる物を先に渡してしまおうと考えたのだ。 作戦の鍵(・)を託さ…
続きを読む2023/03/20
【第三十章 新種】第三百三話
帰ることにした。 カイとウミとライもそのつもりで準備を行っている。 準備と呼べるような物ではないが、倒したボスの素材は持ち帰ったほうがいい。ダミーコアの準備も終わっている。 使い方も、コアに話を聞いているので大丈夫だ。それに、間違えても、コアがハッキングされたり、クラッキングされたり、乗っ取られなければ間違えた使い方をされても問題にはならない。 チアルの対応が出来ない状況になったら、また攻略すればいいだけだ。その時には、ダンジョンを討伐することになるので、最悪はダンジョンが消滅してしまう可能性が高い。 デ・…
続きを読む2023/03/19
【第七章 神殿生活】第十九話 ナナ
久しぶりに見るアロイの町並みには懐かしさは感じない。それどこか、寂れた感じがする。 「リン。どうするの?」 「ナナの店に急ごう」 街に人影はないが、マヤを誰かに見られたら面倒なことになる。 俺の考えが解るのか、マヤがミトナルの肩に乗って、何かを唱えると、マヤの身体がミトナルに入っていった。 「ミル?」 「ナナの店まで、僕の中で起きている」 「わかった」 俺とミトナルだけなら、注目を浴びる可能性はあるけど、問題はないだろう。視線は感じるが無視できる。 不気味な感じはしたが、すんなりと、三月兎(マーチラビット)…
続きを読む2023/03/14
【第三十章 新種】第三百二話
魔法陣が歪んだ。魔法陣が消えてしまえば、脱出が難しくなってしまう。 ダメなのか? 「ライ!」 『カズ兄。終わった』 ライからの返事が聞こえてきたと同時に、魔法陣が正常に戻った。 それだけではなく、壁が崩れ始めていたのも止まった。 コアの吸収が終わったのか? チアルが作り出したコアと融合したのか? ライからの呼びかけに従って、コアが置かれているはずの、コアルームに移動する。 一つのコアが明滅している。 コアの横には、ライがいつもの姿で待っていた。 「ライ」 『カズ兄。新しいダンジョン・コアに、名付けをお願い』…
続きを読む2023/03/12
【第七章 神殿生活】第十八話 出立?
俺の前で、王都に出立するはずの二人が見苦しい抵抗をしている。 「アデー。ルナ。そろそろ、あき」『旦那様』 急に、ブロッホが割り込んできた。 「すまん。少しだけ席を外す。アデー。ルナ。でも、本当に、王都に行かないのなら、俺がサリーカと行くからな」 会議室に眷属を連れ込んで、戯れている者たちに、席を離れると告げて、部屋を出る。 『どうした?』 ブロッホが慌てるほどのことが発生したのか? それとも、他の・・・。 『渓谷に人を捨てていた一団を捕えました』 どういうことだ? ロルフから、神殿に人が落ちてきたと報告があ…
続きを読む2023/03/11
【第三章 復讐の前に】第二十話 襲撃?
大人たちが無様に怒鳴っている動画は警察に提出した。内容から、”先日の件に繋がる可能性があると思えた”という言い訳をつけ足した。 もちろん、森田謹製のメッセージ部分も入っている状態だ。 朝になって、学校が休みだと連絡が入った。 なにやら、学校が保護者を集めて話(説明会)をするようだ。 俺には”保護者”は居ない。 保護者に名前を借りているのは、今川さんと弁護士の森下さんだ。そして、保護者の連絡先として、森下さんが使っているスマホを登録してある。本当に、”あの大人”たちは、複数の連絡先を使い分けて混乱しないのだろ…
続きを読む2023/03/09
【第三章 帝国脱出】第三十九話 邂逅する
おっさんとカリンは森の中で野営を行っている。 不思議なほどに魔物の姿を見ていない。魔物だけではなく、動物も息をひそめているような雰囲気だ。 「まーさん?」 「バステトさんは、事情を知っているようですが・・・」 二人で、バステトを見つめる。 しかし、バステトは、二人の視線に気が付いても、可愛く鳴くだけで事情を説明するつもりはない。 おっさんとカリンも、バステトが何かを隠していると解っているが、自分たちを害しようとしていないのも理解をしている。 何か事情があるのだろうと考えて、バステトに任せている。 「そうです…
続きを読む2023/03/08
【第九章 ユーラット】第十二話 騎士
私は、アデヴィト帝国-近衛兵団-オリビア・ド・ラ・ミナルディ・ラインラント・アデヴィット付きの騎士だ。 姫様が、何をお考えになっているのか解らなかった。 しかし、姫様からの私に対する指示だと思える話を聞いた。 「いいか、明日。姫様がこちらに来られる」 「ヒルダ。いい加減に」「うるさい!姫様が、帝国の皇女である姫様が、帝国を裏切ることはない。絶対にない!今までの姫様は、擬態だ。神殿を攻撃して、帝国の物にするための策略に違いない。そうだ。そうでなければならない。姫様は皇女だ。私たちの主なのだ。私と、私たちと、帝…
続きを読む2023/03/07
【第三十章 新種】第三百一話
俺たちのボス戦を見学して、これ以上は付いていけないと判断をした。 イェレラとイェルンとロッホスとイェドーアは、途中で引き返す事にした。ファビアンと一緒に待っている。武器と防具は、持たせたので途中で県令や戦闘訓練を行っているように伝えた。物資も持たせたので、1週間くらいなら大丈夫だろう。 俺とカイとウミとライだけになると、ダンジョンの攻略は気持ちが悪いくらいに順調だ。 途中ですれ違った攻略者たちから聞いた、最高到達階層に到着した。 ここまで、俺は戦っていない。 ライは、ほぼ荷物持ちだ。 カイとウミ。正確に言え…
続きを読む2023/03/05
【第七章 神殿生活】第十七話 各種設定
アデレードとルアリーナとサリーカの旅立ちは延期された。 主な理由は、アデレードとルアリーナとサリーカが、自分の眷属を愛でる時間が欲しいと言い出したからだ。それなら、俺が王都に向かおうと思ったのだが、そっちはロルフとフェナサリムとタシアナに反対された。 神殿の整備を任せていたロルフが俺の所に、マヤと一緒に来た。マヤは、ミトナルと入れ替わっている。 皆には事情を説明しているが、大きくなった姿での挨拶をしておこうと思ったようだ。 「え?そうなると、今は、ミルが妖精なの?」 喰い付いたのはタシアナだ。 膝の上には、…
続きを読む2023/03/01
【第三章 復讐の前に】第十九話 訪問者
バイトが終わって家に帰ってきたら、今川さんからの着信に気が付いた。 今川さんには、俺の家に侵入した愚か者たちの身元を含めて家族やターゲットとの関係を調べてもらった。 7人は、警察に連れていかれたが、謝罪文とか訳の分からない物を学校に提出するだけで、退学にもならなかった。休学だけだ。 学校が与えた罰は、”休学10日”だ。笑いも出なかった。 吉田教諭たちも抵抗したようだが、子供が学校外で行った事で、”学校の罰が重いのはおかしい”という頭が悪い話が通ってしまった。教育委員会も再発防止を学校にいうだけで、おとがめな…
続きを読む2023/02/27
【第七章 神殿生活】第十六話 お見合い?
アデレードとルアリーナの強い。本当に、強い要望で、眷属の紹介を先に行うことになった。 バックヤードに連れて行こうかと思ったが、途中でブロッホから待ったがかかった。 「ブロッホ?」 「旦那様」 ブロッホが人型の時には、”旦那様”と呼ぶことにしたようだ。 俺の呼び名に関しては、”リン”で統一して欲しいと言っているのだが、皆が勝手に呼び出したので、面倒になってしまっている。それに、”名”を呼ばれなくても、繋がりがあるので、問題になることはない。 「どうした?」 「お客人を、神殿内部にお連れになるのは、時期尚早だと…
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