復讐の記事一覧

2021/01/14

【第四章 ダンジョン・プログラム】第九話 避難訓練

 カルラとアルバンとエイダは、俺が出した条件をクリアした。  ギリギリだったようだが、クリアしたのだから、共和国に一緒に行く。 「カルラ。移動手段の準備は?」 「はい。馬車の手配をしています」 「解った。ダンジョンの設定を変えられる魔法(プログラム)を作るから、1週間くらいは自由にしてくれ」 「かしこまりました。アルバンは?」 「おいら?」 「そうだな。エイダにウーレンフートの街を案内してやってくれ、エイダはアルと一緒に街に出て、ダンジョンの外での活動を確認してくれ」 「うん!」「わかりました」 「俺は、奥…

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2021/01/01

【第五章 マヤとミル】第五話 眷属

 ミルは目を覚まさない。魔法陣が消えれば、”起き出す”と言われた。原因は、わかっている。マヤが怒っているのだろう。  心臓は動いている。血色もいい。明日ではなく、今にも起きそうだ。  でも、ミルは起きてこない。 ”マスター”  誰かが呼んでいる。 「ロルフ?」 ”いえ、ロルフ様は、ヒューマと外に出ています” 「外?なにか有ったの?」 ”いえ、定時の見回りです。それと、眷属に接触があった者を向かい入れるための準備をしています” 「ん?あぁロルフがなんか言っていたな・・・」  確か、4-5日前にアイル(スコル(…

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2021/01/01

【第四章 ダンジョン・プログラム】第八話 DEAREST

 兄ちゃんは、俺と姉ちゃんに、一緒に行くための条件(試練)を出してきた。  俺と姉ちゃんは、一緒に行けるものだと思っていた。姉ちゃんは、兄ちゃんと一緒に居なければならないので、出された条件(試練)をクリアするために頑張った。 「アル!」  カルラ姉ちゃんから、指示が出る。  俺が魔物に一撃を加えろというのだろう。だけど、今、使っている武器は一撃ではなく、相手を弱らせて、手数で勝負を有利にすすめるための武器だ。 「解っている!エイダ!」  エイダなら、姉ちゃんからの指示も聞いていて、俺と武器に付与魔法を使って…

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2020/12/17

【第五章 マヤとミル】第四話 ギルド

「タシアナ!イリメリは?」 「まだ!フェムと一緒に外に出ている!」 「はぁ?それなら、ルナは?」 「金髪(ローザス)に呼び出された。それよりも、今日の面接はどうするの?」 「そっちは、ギルドマスターに頼んだ!」 「わかった。サリーカ。私も・・・」 「あ?!あぁそうだね。お願い」  ギルドは、認知され、活動を開始した。王都が荒れたタイミングでの開業だった。そのために、認知される速度も早かった。  王都に貴族たちが混乱して、暗殺だけではなく、町中での襲撃が発生する自体になっている。  当初は、王都だけで収まって…

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2020/11/13

【第四章 ダンジョン・プログラム】第七話 ダンジョンが変わった?

 ホームのマスターになり、ホームの改革を行い。ホームの旗頭になっていた、シンイチ・アル・マナベがダンジョンに潜ってから1ヶ月以上が経過している。  マスターであるシンイチ・アル・マナベの秘書のカルラがダンジョンから戻ってきて状況を伝えている。  ホームのメンバーたちは、カルラの報告を信じるしか無いが、シンイチ・アル・マナベからの直筆の指示やサインが書かれた書類が手渡されているために、それほど心配はしていない。  ダンジョンの攻略を行い始めたことは、アンチェやヤンチェだけではなく、ダーリオも自らがシンイチ・ア…

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2020/10/27

【第四章 ダンジョン・プログラム】第六話 カルラからの報告

「クリス!」 「はい。はい。カルラからの報告書が届いています」 「そうか!アルは無事なのだな!」 「アルノルト様が簡単に死ぬはずがありません。ユリウス様。落ち着いてください」 「俺は、落ち着いている。それよりも、アルは何をしている?戻ってくるのか?」 「はぁ・・・。ユリウス様。アルノルト様が、簡単にご自分で決めた道を破棄されるとお考えですか?」 「・・・。解った。報告には、なんと書かれている?」  クリスティーネは、カルラから送られてきた報告書を、ユリウスに渡した。  自分が読んで問題がないのは確認している…

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2020/10/26

【第五章 マヤとミル】第三話 神殿

「マスター。眷属たちに食事を配り終えました。にゃ」 「ありがとう。ロルフ。マヤの様子は?」 「・・・」 「ロルフ!」 「はいにゃ!神殿に、マヤ様の気配はないにゃ」 「どういうことだ?」 「わからないにゃ」  ミルの首筋を触るが、脈はあるので生きているのは確認できる。鑑定で見てみるが、以前に見た情報と変わっていない。マヤに変わった感じはしていない。  マヤだけが消滅したのか?それなら、ロルフは”気配がない”とは言わない。”消滅した”と説明するだろう。 「ロルフ。どうやって、マヤが”居る”と判断している」 「は…

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2020/10/18

【第四章 ダンジョン・プログラム】第五話 監視ソリューション

 カルラとアルバンとエイダが最下層に挑戦している頃に、俺はダンジョンの監視ソリューションを完成させた。  監視は、それほど難しくは無かった。  プッシュで送られてくるダンジョンからのデータを受信できるポイントを設定して、表示するだけでよかった。よくある、動画を再生する方法と同じだ。  簡単に出来た。ダンジョンが動画を撮影していると仮定してネットワークを繋げてみた。カメラがネットワークカメラとして認識が出来た。  最初は、ネットワークカメラとして認識させた状態で開発を行った。  Motion JPEG のスト…

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2020/10/18

【第五章 マヤとミル】第二話 ジャイアニズム

 魔法陣に光が集まり、強く光りだす。  目を開けていられないくらいに強く光ってから光が明滅した。徐々に、明滅の感覚が長くなっていく、光も弱まっていく。  光だけなのに、肌が刺されたような感覚にとらわれる。 「・・・」  肌を刺す光も弱まり、目が開けられるようになる。  魔法陣には、ミルが立っている。  後ろ姿でも、ミルなのはわかる。  魔法陣の最後の光が消えた。 「ミル!」  ミルが、膝から崩れ落ちるように魔法陣の中で座り込んでしまった。 「ロルフ!」 「わからない。にゃ」  駆け寄って、マヤを抱き寄せるが…

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2020/10/14

【第四章 ダンジョン・プログラム】第四話 開発!

「エイダ。カルラとアルバンは?」 「今は、レベル4に挑戦しております」 「そうか・・・」  俺と一緒にダンジョンに向かう条件として提示したのは、このダンジョンの階層主と同程度に調整した魔物の討伐だ。  レベル4というのは、40階層にいる魔物たちを倒している最中だということだ。  正直な話をすれば、少しだけ驚いている。 「マスター」 「あぁ」  俺の手が止まっているのをエイダが注意した。  俺は、プログラムを作っている。エイダのバージョンアップだ。エイダは、新しいプログラムがないと固定された状態から解放されな…

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2020/10/12

【第五章 マヤとミル】第一話 ミルとマヤ

 俺たちは、マガラ神殿に帰ってきた。  ミルには、俺の非道な行いも告げている。それでも、ミルは俺に付いてきた。 「リン?」 「あぁいいのか?」 「うん。僕が、リンの役に立てる。最高な気分。一つだけ心残り」 「え?」 「リンに抱いてもらいたかった」 「それは・・・」 「わかっている。でも、リンの説明だと、僕の身体をマヤが使うのだよね?」 「あぁ」 「それなら、リンが抱くのは、僕の身体で、僕だと言ってもいいよね?」 「え?」 「それに、多分、白い部屋で待つことになると思うから、僕がリンに抱かれるところを見られる…

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2020/10/08

【第四章 ダンジョン・プログラム】第三話 ヒューマノイドベア?

「兄ちゃん!」 「アルか?どうした?」 「今日は、どうするの?カルラ姉から”聞いてこい”と言われた!」  言葉遣いを、カルラから注意されていたが、アルバンの言葉遣いは矯正できていない。俺も、別に気にしないのだが、カルラが最低限の言葉遣いは身につけるべきだと言い続けている。 「あ!そうだ、エイダを連れてくるから、カルラと食堂で待っていてくれ」 「え?新しい、ヒューマノイド?」 「あぁ違・・・。わないけど、違う」 「うん。わからないけど、わかった!」  一度、エイダを連れに戻った。  以前は、部屋から出られなか…

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2020/10/06

【第四章 マガラ神殿】第十八話 進化

 柔らかな感触だ。  たしか、コボルトとゴブリンとオークに名付けを行った。  今までと同じように、長と若頭に名付けを行った。配下の者には、”フリークス”を名乗らせる。  ここまでは覚えている。  コボルトとゴブリンとオークの若頭が進化の眠りに落ちたところで、俺の記憶も途絶えている。 「リン。起きた?」  頭の上から声が聞こえてくる。 「・・・」 「リン?」 「ミル?」 「うん。よかった。急に倒れたから心配だった。なんか、猫が鳴いていたけど、わからなかったから、リンが寝られるように、膝枕した・・・。駄目だった…

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2020/09/30

【第四章 ダンジョン・プログラム】第二話 エイダ

 カルラは、3日後に戻ってきた。  報告を提出して、逃げるように帰ってきたと話してくれた。どうやら、俺が感じているクリスの印象と、カルラが思っている上司としてのクリスは同じベクトルのようだ。最下層の報告を出したので、長く逗まっていると、間違いなく呼び出されるか、詳しい話を聞きにウーレンフートまで来ると考えたようだ。俺も、同意見だ。カルラが逃げるように最下層に戻ってきてくれた。クリスに捕まってしまう可能性は低いとは思うが、  カルラが、地上で報告をしている最中に、アルバンと俺で、訓練場の構築を行った。最下層の…

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2020/09/28

【第四章 マガラ神殿】第十七話 今後の方針

「リン。それで、今後の方針は?僕のオススメは、アゾレムの領都に乗り込んで、街中に火を放つかな?魔狼で、魔法が使える者に頼めば証拠も残らない」 「・・・。ミトナル。さすがにそれは・・・。それに、アゾレムが苦しまないのは、俺的にはなしだな。火を着けたら、簡単に終わってしまう」 「そうだった。特に、立花は苦しめないと駄目。トラウマが産まれるくらいにしたほうがいい」 「俺も同意見だな。そうだな。この村が盗賊の根城になるのもいいけど・・・。ロルフ!」 『はい。マスター』 「この村に、転移門を設置したり出来るか?」 『…

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2020/09/25

【第四章 ダンジョン・プログラム】第一話 地下で

「マナベ様?」  カルラが困惑した表情で質問してくる。アルバンは、周りを眺めているが、壁を触って”すげぇ”と騒いでいる。 「とりあえず、二人共、問題はなさそうだな」 「にいちゃん!ここは?」 「ダンジョンの最下層。ボスを倒した後の通路だ。戻ると、ボスの部屋だ」 「本当!」  アルバンは、後ろの扉を開けようとする。カルラが止めようとするが、既に扉に手をかけている。 「アルバン!」  カルラが慌てる。当然だ。  ダンジョンの最下層。それも、ボスの部屋に通じる扉を開けようとしているのだ。 「え?あれ?開かない」 …

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2020/09/23

【第四章 マガラ神殿】第十六話 告白

「リン。何が有ったの?」  ミルが俺に気を使っているのがわかる。マヤがいないことを、俺に問いかけてこない。それに、魔狼たちの存在も気になっているのだろう。 「ミル。どこまで知っている?」 「え?僕は、さっき説明した通り、リンとマヤがマガラ渓谷に落ちたと聞いて・・・」 「そうか、ナナは何も言わなかったのか?」 「ナナさん?聞いていないよ?なんか、王都に使いを出していたけど・・・」  ミルは、俺から目線を外さない。 「そうか、俺とマヤが、血がつながった兄妹では無いのは?」 「マヤから聞いた。でも、黙っていて欲し…

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2020/09/09

【第三章 ダンジョン攻略】第七十九話 地下へ

 最下層の話を除いて、説明を終えた所で、カルラは資料をまとめたいと言い出した。 「わかった。どのくらいの時間が必要だ?」 「一日・・・。いや、10時間ほどでまとめます」 「ホームへの資料と、どっかの辺境伯の娘に出す資料だろう?しっかりとまとめてくれ」 「・・・」 「明日一日を資料の作成に使ってくれ、俺はこの部屋で休んでいる。質問があれば訪ねてきてくれ」  カルラはびっくりした表情をするが、慌てて表情を戻して、頭を下げる。  アルも、慌てて頭を下げてから部屋を出ていった。  残されたメイドに、寝られる場所の確…

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2020/09/07

【第四章 マガラ神殿】第十五話 ミトナル=アカマース・マノーラ

「ミル。この部屋を使ってくれ」  ミルを案内した部屋は、マヤの部屋だ。破壊された家の中で比較的に破壊が少なかった部屋だ。荷物が少なく、見ただけで何も無いのがわかるためだろう。 「この部屋?僕、リンと同じ部屋でも・・・」 「駄目だ」 「わかった。この部屋は?」 「マヤが使っていた部屋だ。ミルなら使っても文句は言わないだろう」 「・・・。ありがとう」  ミルの”ありがとう”の意味がわからなかった。 「リン。マヤの部屋に入る前に、僕・・・。水浴びがしたい。汗や血で汚れているから、マヤに失礼」 「あぁ悪い。気が付か…

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2020/09/05

【第三章 ダンジョン攻略】第七十八話 地上で

 転移してきたのは、他の階層から戻ってくる時の同じ場所だ。  周りには誰も居なかった。もしかしたら、深夜帯なのかもしれない。24時間で待機はしているのだが、深夜は冒険者の動きも少ないので、監視員の数が少なくなっている。  カードを示して、外に出る。周りは暗くまだ夜の時間帯だが、東の空が朝焼けに染まりつつ有るので、日の出が近いのかもしれない。  ホームには向かわずに、そのまま、街の外に作った、村に向かう。  村はすでに動き出している。鍛冶職が多いので、昼夜の区別をしないで人が動いている。それに生活スタイルが合…

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2020/09/04

【第四章 マガラ神殿】第十四話 襲撃者(仮)

 ロルフたちが襲撃者(仮)を捕獲するために、出ていった。  戦闘音が聞こえないから、戦闘にはなっていないのだろう。もしかしたら、一瞬で勝負がついたのかもしれない。  リデルの眷属たちが作った塀に座って、村を見る。  耳を澄ますと、大人たちが何かを叫んでいる。食料庫が燃えているのだ、当然だろう。それだけではなく、今まで無かった村を囲うように出来た壁も恐怖の対象なのだろう。  女性が村の中央広場に出てきて、何か怒鳴っている。数回だけだが言葉を交わしたことがあるのでわかるが、サラナの母親だ。金切り声(かなきりごえ…

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2020/09/02

【第三章 ダンジョン攻略】第七十七話 地上へ

「アイ。最下層に流れ着いた魔道具はどこにある?」 ”こっちです”  AI(アイ)に連れられて入った部屋は、機材が雑多に置かれている場所だ。ハーフラックらしき物が見える。 「アイ。この部屋に出現するのか?」 ”違います。この奥の部屋で、魔道具が出たら、この部屋に置いていきます” 「移動は、アイが?」 ”いえ・・・。ほら、出てきました”  そうだよな。  ここはダンジョンで、魔物に指示を出すことも可能なのだろう。 「ゴブリン。いや、ホブゴブリンか?」 ”違います。ヒューマノイド・ゴブリンです。博士がお作りになら…

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2020/09/01

【第四章 マガラ神殿】第十三話 ポルタ村

 村長の首に当てている刀に力を入れる。刀身を手で掴もうとしたので、軽く蹴る。 「村長。なぜ、マヤを殺したのですか?」 「儂は、お前のことを・・・。そうだ、お前のことを考えて」 「はぁ?”俺のこと”を考えて?」 「そうじゃ。リンは、王都で暮らすにふさわしい。それに、どこで拾ってきたかわからない。血が繋がっていない妹なぞ、リンには必要ない。そうじゃ。儂が、邪魔な妹を排除してやった。お前には、領主様から女を与えてもらう。好きにしていい女だ」 「・・・」  首を落としたくなってしまう。  マヤのことを言っているのか…

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2020/08/30

【第三章 ダンジョン攻略】第七十六話 イヴァンタール博士

 四枚目を読み始める。  イヴァンタール博士は、やはり、AI(アイ)を作ったのだと書かれている。身体は、人造人間(ホムンクルス)なのだと書かれている。人でない理由は、永遠に生きる理由を、”転生して来た魂を博士が無理やり押し込んだ”と信じ込ませるためだと書かれていた。他にも理由があるのだろうが、それ以外には書かれていない。  魔法生物は、俺が魔法で作る”龍”と似て非なるもののようだ。魔物の心臓と魔核を使って居るようだ。  そして、肝心の性格は”パソコンのAI”を埋め込んだと書かれている。記憶が出来て、教えた通…

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2020/08/30

【第三章 ダンジョン攻略】第七十五話 懐かしの匂い

 目に入ってきたのが”馴染みのある”光だ。蛍光灯だ。LEDではなく、白色灯だ。電気も無いのに、白色灯が灯るわけがない。地球に繋がっているのか?  部屋に足を踏み入れる。  俺が使っていた地下室に似ているが、決定的に違うのは、壁一面に大小様々なディスプレイが配置されている。正直に言おう、憧れる。  中央には、ディスプレイを3枚並べた状態で配置されている。  事務机ではなく、この世界の標準的な机だ。キーボードもマウスも存在している。  近づいてみると、OSはよくわからない。コマンドラインのよう見える物もあれば、…

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