サイト小説の記事一覧
2020/04/20
【第二章 落札】第三話 合流
全身コーディネートコースまで存在している。 ケチってもしょうがないよな。 「下着や服を、夕花に選ばせる事はできるのか?」 「もちろんできます。ご予算をおうがいいたしますが、文月夕花様に予算内で選んでいただく事ができます」 全身を一番高い物で固めてもそんなに高くは無いな。 女性物の服は・・・あるにはあるが、あれを着せる事はできない。 「わかった。次の事を夕花に伝えてくれ、 ・換えの下着と服。7日分を140万以上200万以下で揃えろ。 ・靴は5足。カジュアルとフォーマルを一足ずつと街歩き用を一足と山歩き…
続きを読む2020/04/20
【第二章 落札】第二話 契約
今、僕は落札が成立したとして部屋に通された。 部屋の中にいる執事風の男性がいて、これからの手続きを説明して貰った。 目の前にある端末には、僕が落札した本人が希望をつけた奴隷契約書がある。 内容の説明を聞いた。 — 奴隷契約書 法規で定められた云々から始まっている。 ん?条件が何も書かれていない。 執事風の男性に質問する事にした。 「これでいいのですか?条件が書かれていません。通常、解放の条件や待遇が書かれていると先程お聞きしました」 「はい。通常ではそうです。18番からの条件は口頭…
続きを読む2020/04/20
【第二章 落札】第一話 締切
壁のタイマーが残り60分をしめした。 館内放送でも同じ事が告げられる。 入札を終えた人たちはひとまず入札をしなかった奴隷の部屋を最後に見て回っている。 必ず入札が成立するわけではない。相思相愛にならないと落札できないのだ。 問題なのが、複数に入札を行った者が両方の奴隷を落札してしまった時だ。 この場合には、先に入札を行った方が優先される仕組みになっている。奴隷側には、複数入札が解るようになっているので、選ぶときの指標にもなる。 壁のタイマーが徐々に少なくなっていく。 残り10分になると、廊下…
続きを読む2020/04/20
【第八章 リップル子爵とアデヴィト帝国】幕間 関所の村
俺は、ルーサ。以前は、リップル子爵領の領都で、スラム街の顔役をしていた。 今は、しがない村の村長だ。 俺に、この村を任せたヤス様は頭のネジが数本抜けていても不思議ではない。そんな言葉では生ぬるい可能性だってある。 リップル領からの脱出は簡単だった。レッチュヴェルト(レッチュ領の領都)まで移動してギルドに顔を出したら、領主の屋敷に行けと言われた。どうやら、デイトリッヒが関係していた。俺としては、カイルたちがどうなった確認して、レッチュ領の顔役に話を通しに行く予定だったのだが崩れてしまった。 デイトリ…
続きを読む2020/04/20
【第一章 入札】第二話 入札
全部の情報を取得したときには、ちらほら入札が行われたルームが目立ち始めた。 入札が行われると、入札数が表示されるのだ。入札数が1だと入札は流れる事になっていると説明された。不正防止なのだろう。 /// ルーム18 性別:女性 年齢:18 出身:駿府 希望:殺してくれる人 特記事項: なし。 /// 居た! 赤い印が付いている。それでいて、特記事項がない。特記事項に書けないほどの事情を持っている。 僕の望みにこれほど近い奴隷は居ない。それで死にたがっている。 ルーム18には、すでに入札が4件され…
続きを読む2020/04/19
【第一章 入札】第一話 見学
僕は、六条(ロクジョウ)晴海(ハルミ)。 見た目は、純粋な日本人・・・には見えないと思う。左腕が肩からなくなっている。今は、生体義手を付けているので生活に不自由する事はない。新型で、防水・防塵・熱感知機能まで付いている特級品なのだ。外装部分に使っている皮膚も僕の細胞を培養して作られた物だ。指先はわざと機械の指にしている。義手である事が解る様にしている。 日本人に見えないのは、目の色が特徴的なのだ。右目が黒で左目が青の金銀妖瞳(ヘテロクロミア)だ。 目だけではなく、殺人事件の事件の被害者となり、僕だけ…
続きを読む2020/04/19
【第六章 ネット盗聴】第四話 報告書作成
荷物の片付けを終えて、ユウキに声をかける。 「帰るぞ!」 「うん!」 帰ろうと席を立つと、塾の事務員が話しかけてきた。 報告を忘れていた。 「篠崎さん?」 「情報流出は、この端末を始末すればなくなると思います。留意する必要はありますが、大丈夫だと思います。後日、報告書を提出します」 「わかりました。お待ちしております」 「念の為に、明日もう一度調査をします」 「わかりました」 塾の問題はこれで片がつくだろう。 明日また来て野良基地局がないかを確認する事にする。 今日調べた限りでは大丈夫だとは思う…
続きを読む2020/04/19
【第六章 ネット盗聴】第三話 調査
「ユウキ?」 「なに?」 「いや、なんでもない」 なんでもなくはないが、何かユウキが隠しているような雰囲気がある。 気にしてもしょうがない事だと割り切るしか無い。聞いても答えるとは思えない。 「タクミ。先生には?」 「話が通っている。調査を開始するけど、ユウキはどうする?」 「僕?うーん。タクミの作業を見ていてもわからないから、適当に話を聞いているよ」 「頼む。”ネットが遅くなった”とか聞いてくれると助かる」 「わかった」 ユウキが、知り合いを見つけて話しかけている。 俺が頼んだ古株を見つけるつもり…
続きを読む2020/04/19
【第六章 ネット盗聴】第二話 準備
塾は、夕方に行けばいいようだ。 ユウキを見ると、幸せそうな顔でフルーツジュースを飲んでいる。BOTを使って、ゲームをしているという話も気になる。最近のゲームでは、BOTが動かしにくいようになっている。通信パケットもそうだが、プロセスからの入力ができないようになっている場合が多い。規定の入力デバイス以外からの入力は受け付けていない。 何にでも抜け道は用意されているが、根本的なことをいうとBOTでキャラクターを強くしても、売れないゲームが増えている。 もしかしたら、俺が知らない方法が有るのかもしれない。…
続きを読む2020/04/19
【第六章 ネット盗聴】第一話 依頼
朝起きたら、珍しくオヤジから呼び出された。 「オヤジ。俺に何か用事があるらしいけどどうした?」 「タクミか・・・少し待ってくれ・・・。下で待っていてくれ」 誰かと電話しているようだ。簡潔に話が終わればすぐに降りてくるだろう。 「わかった。リビングでいいのか?」 「あぁユウキも来ているのか?」 「どうだろう?今日は来ていないと思うけど・・・ユウキも必要なら呼んでおくよ」 「まずは、お前だけでいい」 「わかった」 オヤジの仕事(趣味)部屋の前からリビングに移動する。リビングに、ユウキはいなかった。部屋に居…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第五話 報告と顛末
「原先生。これを見てください」 「あぁ村上くんが言っていましたよ」 「え?彼は、なんて言っていたのですか?」 「”製図や文章作成に便利なツールを沢山集めてあります”だと思いますよ」 「そうですか・・・先生、確かに、これは便利な物が多いです。しかし、ほとんどすべてが、市販の物です」 「えぇそうですね。彼は、自由に使える物だと言っていましたよ?」 あっダメな人だ。 ヘルプを呼ぼう。呼び出しは、寝ぼけている美優先輩の動画いいかな? 《間違えて、梓先輩のスマホのメッセージに送ってしまった!!困った。そうだ。梓…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第四話 調査
原先生からの依頼を聞き終えた所で、丁度、美優先輩と梓先輩が、生徒総会室を訪ねてきた。 原先生は、先に建築科のサーバが置いてある部屋に移動するという事で、先輩たちに一言断って、部屋から出ていった。 「キミ。また厄介事かい?」 「梓先輩・・・えぇそうです。上地という馬鹿の置き土産です」 「え?上地ってあの、上地か?僕の美優を脅してきた?」 「えぇその上地です」 「あ!建築科のパソコンの設定とか、彼が担当していたわ」 「美優先輩。それを、昨日の段階で思い出してほしかったですよ。そうしたら・・・」 「そうしたら…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第三話 依頼
「ユウキ!起きろよ」 「あと・・・ごふ・・・ん」 「起きないと、朝ごはんなしだぞ!」 その言葉と同時に、布団から勢いよく跳ね起きる。 「ん!起きた!タクミ。ご飯は?」 「なにがいい?」 「なんだぁまだ作ってないの?」 「シャワー浴びるだろう?その間に作っておく、着替えも脱衣所に置いてあるからな」 「タクミは?」 「先に入った。それで、何が食べたい?簡単な物しか作れないぞ」 「うーん。タクミに任せる。シャワー浴びてくるね。あっスムージはお願い!甘いやつで!」 「了解!」 ユウキは、俺のパーカーを着たまま寝…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第二話 旅行計画
リビングに入ると、先輩たちがいつもの位置に座っている。 「君。制服は、吊るした方が良くないか?シワになるよ?」 「あっそうですね」 クリーニングから返ってきた制服は、そのまま吊るせる状態だから、いいけど、今日着ていた物は、ハンガーにかけないとダメだろうな。ハンガーは・・・あるな。 ユウキのスカートを挟んで、上着をかける。俺のズボンと上着も同じようにする。俺のシャツは、ユウキが着ているから、ユウキのシャツはどうしよう。キャミソールも一緒になっている。 「ユウキ。シャツは洗濯だよな?」 「うん。キャミソー…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第一話 日常
旅行計画が進行している。 ユウキが、海外とかいい出したが、却下させてもらった。予算的な事もあるが、もっと現実的な問題として、5泊6日で、今から海外のホテルの予約を取ることはできるだろうが、パスポートが間に合わないだろう。国によって準備も違ってくる。なんと言っても、語学力の問題がある。 当初の予定の通り、伊豆に行くことにした。 伊豆は、思っているよりも広い。それに、あまり交通の便が良くない。正確には、車を使う事が前提になっているが、太い道が少なく、混雑が予測される。その上、観光地特有の問題も出てくる。…
続きを読む2020/04/19
【幕間章】幕間 両親たち
/*** 父親 Side 時期:タクミ・ユウキ 中学生 ***/ 「おい。克己。これはどういう事だ?」 「あぁ知らねえよ。桜。お前の所の、ユウキが来て、俺の家のソファーで寝ているだけだろう?」 「だから、なんで、お前の所のソファーで寝ている?タクミは?」 「タクミ?おい。沙菜。タクミは?」 妻に呼びかける。簡潔な答えが帰ってくる。 「知らないわよ。どうせ、作業部屋でしょ?」 「少し見てくる」 克己は、二階に上がって、作業部屋の前まで来た。 自分の作業部屋として使っていた部屋だが、手狭になった事もあり、…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第五話 報告
「ユウキ!ユウキ!」 「んーなに?あと五分」 「いいから起きろ。それと服どうした?」 ユウキは、自分の部屋に戻らないで、リビングで寝ていたようだ。 制服は、部屋で脱いで、シャワーを浴びて、着替えて、夕ご飯を食べたところまでは、一緒に居たので解っている。 下着姿ではないが、制服のシャツの下に来ているキャミソールだけの姿だ。下も履いていないようだ。ユウキに買った、毛布を使っているが、昨日履いていたズボンは横に脱ぎ捨ててある。 「服?あぁ暑いから脱いだ」 「暑きゃぁエアコン入れろよ」 「うーん。次からそうす…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第四話 解析
「タクミ」 「ん?」 「怒っている?」 「ん?別に?なんで?」 「ううん。なんでもない。それならいい」 「あぁ少し考え事をしていただけだよ」 「考え事?」 「さっきの事・・・それに、将来かな?」 ユウキには少しごまかした感じになってしまったけど、困っている人を助けるのは、別に嫌いではない。 でも、それだけじゃ食べていけない。将来的に誰かと結婚するかも知れない。子供ができる想像はできないけど、できるのかも知れない。そうなったら、困っている人を助けるだけでは、生活ができないのは間違いない。 オヤジや桜さん…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第三話 調査
「さて始めるか」 「タクミ。僕は?」 ユウキが、なにかを期待して、目をキラキラさせている。 手伝える事なんて”ない”とは言える雰囲気ではない。 「そうだな」 なにかないか、考えろ! 「どちらの端末、スマホから見る?」 マリ嬢が勢いよく手を挙げる。 「それじゃ、ユウキ。エリさんのスマホを学校 WIFI じゃなくて、今から書く SSID に接続して、アップデートがないか確認しておいてくれるか?」 「わかった。エリ。こっちでやろう」 SSID と 接続パスフレーズを書いた紙を渡した。 マリ嬢から、スマ…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第二話 依頼
先輩たちの車が、駐車場から出るところまで見送った。 「そうだ!タクミ。部活の子から、なんか変なメールが来て困っているって言われたけど」 「変なメール?ストーカー的な奴?」 ユウキの荷物と自分の荷物を持ちながら、校舎に急いだ。 俺とユウキの校舎が違うので、まずは近いユウキの校舎に向かう。 「うーん。なんか、いろいろ言っていた」 話をあまり聞いていなかったのだな 「わかった、食堂でよければ、昼に話を聞くよ」 「了解!それじゃ、お昼にね!」 「はい。はい。食堂でな」 今日の授業は実習がメインになっている…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第一話 日常
「タクミ!」 なぜか、ここのところ、ユウキが俺の家に泊まっていく事が多い。 美和さんが顧問弁護士をしている、都内の会社に、オヤジを連れて行ってから増えてきた。桜さんも、なにか大きな事件に絡んでいるのか、たまにしか帰ってこなくなっている。オフクロは、定期的な仕事だが、もともとが時間帯が不規則なので、いつ居るのかもわからない。 そんな状況なので、学校から帰ってくると、ユウキが着替えに帰る事もあるが、そのまま帰らないで、夕飯を食べて、俺の家で泊まっていく。隣だから、帰ればいいというのだが、面倒だからとか、い…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第五話 報告
罠に、ストーキングの”御本人”が掛かっているのは認識している。 ログを解析して、割り出しを急いでいるところだ。 ”ここ”まではいい。仕事として受けたのだ、当然のことだろう。 では、なぜログ解析を行っている現場に、会長と副会長とユウキが居るのだ? 邪魔だから帰ってくれと伝えたが、それなら、解析方法を教えてくれ手伝うと言われた。正直に伝えた、俺は、本心から、”説明するよりも、俺一人でやったほうが早いから邪魔”と、話した。3人とも理解は示してくれた。理解はしてくれたが、納得ができないと言い出して、手伝う…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第四話 特定
アカウントに問題はなさそうだ。 普段使っているスマホも確認したが、アップデートが溜まっている事や、使わないアプリが大量に入っていたことや、使っていないアプリの通知を切っていなかった事などの指摘箇所は有ったが、大きな問題はなかった。 パソコンに関しても盗聴されているような事はなさそうだ。 ソーシャルストーキングは、Twitter で行われているという事だったので、Twitter を監視する事になった。 全員からのDMを拒否すればいいのだが、一度そうしたところ、TLにコメントが届いたり、友達(だと思っ…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第三話 調査
10分の休憩が終わった。 先程、外に出されていた、蘭香も戻ってきていた。まだ少しふてくされているようだったが、頭を下げた事で、許す事にした。 続きとして、適当に選んだ画像を5枚ほど表示する。 選び方も Twitter に投稿されている画像を選んだ。 3枚の画像から、その人物の行動を予測する方法を説明する。 実際には、文章も付けられているので、もっと簡単に予測する事ができるのだが、画像からだけで判断する。 1枚目は、カフェでの写真の様だ。 写っているカップから、とあるコーヒーチェーンだという事…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第二話 依頼説明
5分くらい遅刻して、クライアントが到着した。 打ち合わせの部屋は、もう一つの応接室になるようだ。 最初に、未来さんが、クライアントを話をして、俺が調査を受けるのか、話をする事になる。 先輩たちは、すでに、クライアントのところに行っている。 俺は、この部屋で待機している。 10分くらい経過したところで、副会長が俺を呼びに来た。 この時点で疲れて見えるのは、多分気のせいだろう・・・そう思いたい。 部屋に入ると、大きめのテーブルの上座の位置に、”お嬢”と呼びたくなるくらいの女性が座っている。その後…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第一話 状況確認
先輩たちの卒業式が終わって、すでに2ヶ月が過ぎた。高校を卒業して、大学に通い始めているはずだ。 それなのに、なぜ、元会長と元副会長が、俺の家のリビングで、ユウキと一緒にくつろいでいるのだ? 「キミ。それで、僕たちの朝ごはんはまだなのかな?」 「はぁいぃ?」 「あっタクミ。僕は、パンケーキでいいよ。生クリームもいいけど、今日はちょっと大人にチーズで食べたいかな?」 「おっユウキ!それいいね。キミ。僕も同じでいいよ。あっ美優もいいよな」 なんなんだ。 この人達? ユウキも昨日は、自分の家に戻ったはずな…
続きを読む2020/04/19
【第二章 裏サイト】第五話 報告と解決
副会長に、言われるがまま着替えをしているユウキと会長を、少し離れたベンチで眺める事にしている。 豪語するだけあって、確かに、ユウキに似合っている。 かわいいって感じではなく、素直に似合っていると思える服装が多い。俺にはできない事だ。副会長を召喚して正解だったと思う。 会長は・・・いいか・・・。遊ばれている感じがする。だんだん露出が激しい物になっているのは、多分気のせいだろう。 二人が試着室に入ったタイミングで、副会長が手招きする。 「キミ。ユウキの予算を教えてくれ」 予算も気にしてくれるようだ。…
続きを読む2020/04/19
【第二章 裏サイト】第四話 調査結果
APK は、WebView が貼り付けられているだけのアプリのようだ。 起動してみると、裏サイトが表示されるようになっていた。それだけなら珍しくもないが、IDとパスワードが自動で入力されて、裏サイトに入られるように作られていた。 そして、上下にアフィリエイトバナーが貼り付けられていて、”一日一回バナーを押してください”と、掲示板にかかれていた。 パケットを見てみると、アプリ用のアフィリエイトを行っている会社のバナーの様だ。 小遣い稼ぎをやろうとしているのか? 塾だけだと、多分、引き出せる金額にな…
続きを読む2020/04/19
【第二章 裏サイト】第三話 調査と対策
ユウキは、翌日から塾に行くことに決まった。 連絡先を交換していた、早苗さんと待ち合わせて行くようだ。 オヤジが帰ってきていたので、軽く説明を行った。 もう塾内のパケット収集はできているようで、情報を流してもらった(丸投げされた)。そのまま、オヤジは風呂に入って、寝るようだ。オフクロは、夜勤のはずだ。桜さんは、署に泊まり込みだと言っていたし、美和さんは、最近顧問になった東京の会社に行っている。 パケットを精査していると、ユウキからの着信があった 『タクミ!』 「なんだよ?」 『タクミ。聞いて!いや、…
続きを読む