スマホの記事一覧
2020/06/16
【第七章 家庭ネットワーク】第五話 新しい生活
秘密基地で、ハブにケーブルを接続していく、一般回線のルータにも火を入れた。業務回線のルータにはまだ火を入れていない。 固定IPの使い方は、オヤジに相談だな。サーバを置くつもりなのかもしれないからな。 さて、一つだけ刺さっているサーバに火をいれる。 モニターとキーボードとタッチパッドを繋いだ。ひとまず、LANからは分離する。 あぁペンギンが表示される。そういうことだな。 中身は・・・。本当にサービスはOSが起動するだけだな。オヤジから珠(ラックサーバ)を回してもらおう。使わなくなった古い物もあるだろう。 秘密…
続きを読む2020/06/15
【第七章 家庭ネットワーク】第四話 ルータとWIFI
結局、朝まで地下室で作業をしてしまった。 2台のルータの設定はできていた。オヤジから送られてきた資料の中に契約に関する物もあったので、ルータの設定を確認した。それからパズルのように、ケーブルの接続を行った。外部からの接続は、後で考えるとして、家の中のネットワークの構築を行った。外部への接続は、業務回線は使わない。家庭用の回線を使えと言われているように思えたからだ。セッション数が増やされている。 ユウキと俺で別々にゲーム機を持っている。Microsoftのゲーム機と任天堂のゲーム機とソニーのゲーム機は、最新の…
続きを読む2020/06/14
【第七章 家庭ネットワーク】第三話 ネットワーク環境
おかしい。 心臓がドキドキしている。俺は緊張しているのか? 「タクミ」 「オヤジ。桜さんと美和さんは?」 「もう帰ってきている」 「わかった」 作業部屋(家)から出て、森下家に向かう。 美和さんがすぐに出てきてくれた。 「タクミ。どうしたの?克己も一緒?」 「桜さんは?」 「リビングよ?ユウキも呼ぶ?」 「大丈夫。桜さんと美和さんに、お願い。違うな。宣言しに来ました」 オヤジが、後ろから美和さんになにか合図を送っているが後ろを振り向いてはダメだろう。 「あら。そうなの?良いわよ。上がって、リビングはわかるわ…
続きを読む2020/06/13
【第七章 家庭ネットワーク】第二話 作業場所
オヤジは、そのままリビングに移動して、ソファーではなくダイニングテーブルに座った。 俺に正面に座るように言った。 オフクロが用意してあった珈琲を入れて、俺に渡してくる。 正直、オヤジがいれる珈琲は濃い。俺には合わない。 「それで?」 「結論を急ぐな。まずは落ち着けよ」 「あぁ」 オヤジが入れた濃い珈琲を飲む。やはり濃い。よくこんなに濃い珈琲を飲めるものだ。 「旅行はどうだった?」 「楽しかった」 「そうか。どこに行った?」 「ん?オヤジは知らないのか?」 「あぁ伊豆とだけ教えられたが、詳しい行程は聞いていな…
続きを読む2020/06/12
【第七章 家庭ネットワーク】第一話 認識
先輩たちは、俺とユウキを家まで送ってくれる。 「梓さん。美優さん。ありがとうございます」 「素直なタクミ君も悪くないな」 「どういう意味ですか?」 「ククク」 「なんですか?」 「いいねぇ美優。僕たちも手を握っていようか?」 梓さんは、俺とユウキが手を繋いでいるのをどうやって確認したのかわからないが、からかってくる。 手を繋いでいるわけではない。ユウキが、俺の腕に掴まって寝ているのだ。 梓さんと美優さんに聞いて知ったのだが、ここ数日、ユウキは考えすぎて、ペンション以降はあまり眠れていないようだ。 それなら、…
続きを読む2020/06/11
【幕間章 伊豆旅行】第四話 伊豆旅行(その2)
ん?ここは? いい匂いだ?甘い。俺が好きな匂いだ。 え? ユウキ?裸?何が? 思い出した! 伊豆旅行で泊まったペンションだ。 そもそも、ユウキは着替えてガウンを着たのだろう? 俺の腕に抱きついている。やばい。いろいろ駄目だ。腕に、ユウキの胸が当たる。普段はこんなにも意識しないのに・・・。匂いか?柔らかさか? 思い出せ。 大丈夫だ。 何もしていない。何もしていないが、何が大丈夫なのかわからない。でも、大丈夫だ。 ユウキの身体を拭く時に触ったけど不可抗力だ。 ユウキをベッドに運ぶときに触ったが不可抗力だ。 ユウ…
続きを読む2020/06/10
【幕間章 伊豆旅行】第三話 伊豆旅行(二人の夜)
今日は、ペンションに泊まると教えられていた。土肥のホテルではある意味しょうがなかったのだろう。シングルの部屋がなかったのだ。ペンションなら、部屋数もあるし大丈夫だろう。 14時を回った位に、白浜海岸に到着した。 ユウキは白浜を喜んでいる。美優さんも控えめながら梓さんと一緒に波打ち際での散歩を楽しんでいるようだ。 近くのショッピングモールで早めの夕飯を食べたのが16時前だ。そのまま、買い物をした。 なぜか、梓さんと美優さんから水着を買うように言われた。夏になれば必要になるし、奢りだと言うので不思議に…
続きを読む2020/06/09
【幕間章 伊豆旅行】第二話 伊豆旅行(その1)
「タクミ君。準備はいいのかい?」 「梓さん。車を変えたのですか?」 先輩たちが乗り付けた車は、前に乗ってきた車と違っていた。BMW MINI だ。 「これは、美優の車だ」 「へぇ可愛いですね」 「ありがとう。それで、タクミ君。ユウキは?」 「準備は終わっているので、すぐに来ると思います。荷物はトランクに入れればいいですか?」 「あぁちょっとまってくれ、開ける」 トランクが開けられる。それほど広くは無いが、並べれば綺麗に入るだろう。 丁度。ユウキが玄関から荷物を持って出てきた。 「先輩!あっタクミ。荷物…
続きを読む2020/06/08
【幕間章 伊豆旅行】第一話 旅行前
伊豆旅行が近づいてきている。 先輩たちは何やら企んでいるようだが、気にしないほうが良いだろう。聞いても教えてくれるはずがない。 5泊6日で伊豆を一周する。 国内旅行だし、先輩たちも居るから問題は無いだろう。 ユウキも準備をしている。 「オヤジ。この前に盗聴は解決したのか?」 「あぁタクミ。まだ詰めが甘かったな。仕掛けられていたのは一つじゃなかった。全部で3箇所だ。他の場所は、コンセントが外れていたから、使えなかっただけだ」 「・・・。それは、無理だ。そもそも、どうやって見つけた?」 「簡単だぞ?お…
続きを読む2020/06/07
【第六章 ネット盗聴】第五話 日常
「タクミ!タクミ!」 誰だよ!?煩いな。 「タクミ!」 そうか、昨日・・・。報告書を読み直して、ソファーでユウキと・・・。 なにか忘れている? オヤジに提出・・・。 「あ!」 「いきなり起きないでよ!」 「すまん。今、何時?」 「朝の8時。タクミ。僕、お腹がすいた」 ユウキのワガママで救われた。 「悪い。すぐに準備するから待っていてくれ、オヤジに報告を送信してくる」 「わかった。早くしてよ」 ユウキをリビングに残して、自分の部屋に戻った。 昨晩、読み込んでいると言っても、もう一度、読んでおこう…
続きを読む2020/04/19
【第六章 ネット盗聴】第四話 報告書作成
荷物の片付けを終えて、ユウキに声をかける。 「帰るぞ!」 「うん!」 帰ろうと席を立つと、塾の事務員が話しかけてきた。 報告を忘れていた。 「篠崎さん?」 「情報流出は、この端末を始末すればなくなると思います。留意する必要はありますが、大丈夫だと思います。後日、報告書を提出します」 「わかりました。お待ちしております」 「念の為に、明日もう一度調査をします」 「わかりました」 塾の問題はこれで片がつくだろう。 明日また来て野良基地局がないかを確認する事にする。 今日調べた限りでは大丈夫だとは思う…
続きを読む2020/04/19
【第六章 ネット盗聴】第三話 調査
「ユウキ?」 「なに?」 「いや、なんでもない」 なんでもなくはないが、何かユウキが隠しているような雰囲気がある。 気にしてもしょうがない事だと割り切るしか無い。聞いても答えるとは思えない。 「タクミ。先生には?」 「話が通っている。調査を開始するけど、ユウキはどうする?」 「僕?うーん。タクミの作業を見ていてもわからないから、適当に話を聞いているよ」 「頼む。”ネットが遅くなった”とか聞いてくれると助かる」 「わかった」 ユウキが、知り合いを見つけて話しかけている。 俺が頼んだ古株を見つけるつもり…
続きを読む2020/04/19
【第六章 ネット盗聴】第二話 準備
塾は、夕方に行けばいいようだ。 ユウキを見ると、幸せそうな顔でフルーツジュースを飲んでいる。BOTを使って、ゲームをしているという話も気になる。最近のゲームでは、BOTが動かしにくいようになっている。通信パケットもそうだが、プロセスからの入力ができないようになっている場合が多い。規定の入力デバイス以外からの入力は受け付けていない。 何にでも抜け道は用意されているが、根本的なことをいうとBOTでキャラクターを強くしても、売れないゲームが増えている。 もしかしたら、俺が知らない方法が有るのかもしれない。…
続きを読む2020/04/19
【第六章 ネット盗聴】第一話 依頼
朝起きたら、珍しくオヤジから呼び出された。 「オヤジ。俺に何か用事があるらしいけどどうした?」 「タクミか・・・少し待ってくれ・・・。下で待っていてくれ」 誰かと電話しているようだ。簡潔に話が終わればすぐに降りてくるだろう。 「わかった。リビングでいいのか?」 「あぁユウキも来ているのか?」 「どうだろう?今日は来ていないと思うけど・・・ユウキも必要なら呼んでおくよ」 「まずは、お前だけでいい」 「わかった」 オヤジの仕事(趣味)部屋の前からリビングに移動する。リビングに、ユウキはいなかった。部屋に居…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第五話 報告と顛末
「原先生。これを見てください」 「あぁ村上くんが言っていましたよ」 「え?彼は、なんて言っていたのですか?」 「”製図や文章作成に便利なツールを沢山集めてあります”だと思いますよ」 「そうですか・・・先生、確かに、これは便利な物が多いです。しかし、ほとんどすべてが、市販の物です」 「えぇそうですね。彼は、自由に使える物だと言っていましたよ?」 あっダメな人だ。 ヘルプを呼ぼう。呼び出しは、寝ぼけている美優先輩の動画いいかな? 《間違えて、梓先輩のスマホのメッセージに送ってしまった!!困った。そうだ。梓…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第四話 調査
原先生からの依頼を聞き終えた所で、丁度、美優先輩と梓先輩が、生徒総会室を訪ねてきた。 原先生は、先に建築科のサーバが置いてある部屋に移動するという事で、先輩たちに一言断って、部屋から出ていった。 「キミ。また厄介事かい?」 「梓先輩・・・えぇそうです。上地という馬鹿の置き土産です」 「え?上地ってあの、上地か?僕の美優を脅してきた?」 「えぇその上地です」 「あ!建築科のパソコンの設定とか、彼が担当していたわ」 「美優先輩。それを、昨日の段階で思い出してほしかったですよ。そうしたら・・・」 「そうしたら…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第三話 依頼
「ユウキ!起きろよ」 「あと・・・ごふ・・・ん」 「起きないと、朝ごはんなしだぞ!」 その言葉と同時に、布団から勢いよく跳ね起きる。 「ん!起きた!タクミ。ご飯は?」 「なにがいい?」 「なんだぁまだ作ってないの?」 「シャワー浴びるだろう?その間に作っておく、着替えも脱衣所に置いてあるからな」 「タクミは?」 「先に入った。それで、何が食べたい?簡単な物しか作れないぞ」 「うーん。タクミに任せる。シャワー浴びてくるね。あっスムージはお願い!甘いやつで!」 「了解!」 ユウキは、俺のパーカーを着たまま寝…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第二話 旅行計画
リビングに入ると、先輩たちがいつもの位置に座っている。 「君。制服は、吊るした方が良くないか?シワになるよ?」 「あっそうですね」 クリーニングから返ってきた制服は、そのまま吊るせる状態だから、いいけど、今日着ていた物は、ハンガーにかけないとダメだろうな。ハンガーは・・・あるな。 ユウキのスカートを挟んで、上着をかける。俺のズボンと上着も同じようにする。俺のシャツは、ユウキが着ているから、ユウキのシャツはどうしよう。キャミソールも一緒になっている。 「ユウキ。シャツは洗濯だよな?」 「うん。キャミソー…
続きを読む2020/04/19
【第五章 情報流出】第一話 日常
旅行計画が進行している。 ユウキが、海外とかいい出したが、却下させてもらった。予算的な事もあるが、もっと現実的な問題として、5泊6日で、今から海外のホテルの予約を取ることはできるだろうが、パスポートが間に合わないだろう。国によって準備も違ってくる。なんと言っても、語学力の問題がある。 当初の予定の通り、伊豆に行くことにした。 伊豆は、思っているよりも広い。それに、あまり交通の便が良くない。正確には、車を使う事が前提になっているが、太い道が少なく、混雑が予測される。その上、観光地特有の問題も出てくる。…
続きを読む2020/04/19
【幕間章】幕間 両親たち
/*** 父親 Side 時期:タクミ・ユウキ 中学生 ***/ 「おい。克己。これはどういう事だ?」 「あぁ知らねえよ。桜。お前の所の、ユウキが来て、俺の家のソファーで寝ているだけだろう?」 「だから、なんで、お前の所のソファーで寝ている?タクミは?」 「タクミ?おい。沙菜。タクミは?」 妻に呼びかける。簡潔な答えが帰ってくる。 「知らないわよ。どうせ、作業部屋でしょ?」 「少し見てくる」 克己は、二階に上がって、作業部屋の前まで来た。 自分の作業部屋として使っていた部屋だが、手狭になった事もあり、…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第五話 報告
「ユウキ!ユウキ!」 「んーなに?あと五分」 「いいから起きろ。それと服どうした?」 ユウキは、自分の部屋に戻らないで、リビングで寝ていたようだ。 制服は、部屋で脱いで、シャワーを浴びて、着替えて、夕ご飯を食べたところまでは、一緒に居たので解っている。 下着姿ではないが、制服のシャツの下に来ているキャミソールだけの姿だ。下も履いていないようだ。ユウキに買った、毛布を使っているが、昨日履いていたズボンは横に脱ぎ捨ててある。 「服?あぁ暑いから脱いだ」 「暑きゃぁエアコン入れろよ」 「うーん。次からそうす…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第四話 解析
「タクミ」 「ん?」 「怒っている?」 「ん?別に?なんで?」 「ううん。なんでもない。それならいい」 「あぁ少し考え事をしていただけだよ」 「考え事?」 「さっきの事・・・それに、将来かな?」 ユウキには少しごまかした感じになってしまったけど、困っている人を助けるのは、別に嫌いではない。 でも、それだけじゃ食べていけない。将来的に誰かと結婚するかも知れない。子供ができる想像はできないけど、できるのかも知れない。そうなったら、困っている人を助けるだけでは、生活ができないのは間違いない。 オヤジや桜さん…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第三話 調査
「さて始めるか」 「タクミ。僕は?」 ユウキが、なにかを期待して、目をキラキラさせている。 手伝える事なんて”ない”とは言える雰囲気ではない。 「そうだな」 なにかないか、考えろ! 「どちらの端末、スマホから見る?」 マリ嬢が勢いよく手を挙げる。 「それじゃ、ユウキ。エリさんのスマホを学校 WIFI じゃなくて、今から書く SSID に接続して、アップデートがないか確認しておいてくれるか?」 「わかった。エリ。こっちでやろう」 SSID と 接続パスフレーズを書いた紙を渡した。 マリ嬢から、スマ…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第二話 依頼
先輩たちの車が、駐車場から出るところまで見送った。 「そうだ!タクミ。部活の子から、なんか変なメールが来て困っているって言われたけど」 「変なメール?ストーカー的な奴?」 ユウキの荷物と自分の荷物を持ちながら、校舎に急いだ。 俺とユウキの校舎が違うので、まずは近いユウキの校舎に向かう。 「うーん。なんか、いろいろ言っていた」 話をあまり聞いていなかったのだな 「わかった、食堂でよければ、昼に話を聞くよ」 「了解!それじゃ、お昼にね!」 「はい。はい。食堂でな」 今日の授業は実習がメインになっている…
続きを読む2020/04/19
【第四章 詐欺メール】第一話 日常
「タクミ!」 なぜか、ここのところ、ユウキが俺の家に泊まっていく事が多い。 美和さんが顧問弁護士をしている、都内の会社に、オヤジを連れて行ってから増えてきた。桜さんも、なにか大きな事件に絡んでいるのか、たまにしか帰ってこなくなっている。オフクロは、定期的な仕事だが、もともとが時間帯が不規則なので、いつ居るのかもわからない。 そんな状況なので、学校から帰ってくると、ユウキが着替えに帰る事もあるが、そのまま帰らないで、夕飯を食べて、俺の家で泊まっていく。隣だから、帰ればいいというのだが、面倒だからとか、い…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第五話 報告
罠に、ストーキングの”御本人”が掛かっているのは認識している。 ログを解析して、割り出しを急いでいるところだ。 ”ここ”まではいい。仕事として受けたのだ、当然のことだろう。 では、なぜログ解析を行っている現場に、会長と副会長とユウキが居るのだ? 邪魔だから帰ってくれと伝えたが、それなら、解析方法を教えてくれ手伝うと言われた。正直に伝えた、俺は、本心から、”説明するよりも、俺一人でやったほうが早いから邪魔”と、話した。3人とも理解は示してくれた。理解はしてくれたが、納得ができないと言い出して、手伝う…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第四話 特定
アカウントに問題はなさそうだ。 普段使っているスマホも確認したが、アップデートが溜まっている事や、使わないアプリが大量に入っていたことや、使っていないアプリの通知を切っていなかった事などの指摘箇所は有ったが、大きな問題はなかった。 パソコンに関しても盗聴されているような事はなさそうだ。 ソーシャルストーキングは、Twitter で行われているという事だったので、Twitter を監視する事になった。 全員からのDMを拒否すればいいのだが、一度そうしたところ、TLにコメントが届いたり、友達(だと思っ…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第三話 調査
10分の休憩が終わった。 先程、外に出されていた、蘭香も戻ってきていた。まだ少しふてくされているようだったが、頭を下げた事で、許す事にした。 続きとして、適当に選んだ画像を5枚ほど表示する。 選び方も Twitter に投稿されている画像を選んだ。 3枚の画像から、その人物の行動を予測する方法を説明する。 実際には、文章も付けられているので、もっと簡単に予測する事ができるのだが、画像からだけで判断する。 1枚目は、カフェでの写真の様だ。 写っているカップから、とあるコーヒーチェーンだという事…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第二話 依頼説明
5分くらい遅刻して、クライアントが到着した。 打ち合わせの部屋は、もう一つの応接室になるようだ。 最初に、未来さんが、クライアントを話をして、俺が調査を受けるのか、話をする事になる。 先輩たちは、すでに、クライアントのところに行っている。 俺は、この部屋で待機している。 10分くらい経過したところで、副会長が俺を呼びに来た。 この時点で疲れて見えるのは、多分気のせいだろう・・・そう思いたい。 部屋に入ると、大きめのテーブルの上座の位置に、”お嬢”と呼びたくなるくらいの女性が座っている。その後…
続きを読む2020/04/19
【第三章 ソーシャルストーカー】第一話 状況確認
先輩たちの卒業式が終わって、すでに2ヶ月が過ぎた。高校を卒業して、大学に通い始めているはずだ。 それなのに、なぜ、元会長と元副会長が、俺の家のリビングで、ユウキと一緒にくつろいでいるのだ? 「キミ。それで、僕たちの朝ごはんはまだなのかな?」 「はぁいぃ?」 「あっタクミ。僕は、パンケーキでいいよ。生クリームもいいけど、今日はちょっと大人にチーズで食べたいかな?」 「おっユウキ!それいいね。キミ。僕も同じでいいよ。あっ美優もいいよな」 なんなんだ。 この人達? ユウキも昨日は、自分の家に戻ったはずな…
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