スマホの記事一覧

2020/04/19

【第二章 裏サイト】第五話 報告と解決

 副会長に、言われるがまま着替えをしているユウキと会長を、少し離れたベンチで眺める事にしている。  豪語するだけあって、確かに、ユウキに似合っている。  かわいいって感じではなく、素直に似合っていると思える服装が多い。俺にはできない事だ。副会長を召喚して正解だったと思う。  会長は・・・いいか・・・。遊ばれている感じがする。だんだん露出が激しい物になっているのは、多分気のせいだろう。  二人が試着室に入ったタイミングで、副会長が手招きする。 「キミ。ユウキの予算を教えてくれ」  予算も気にしてくれるようだ。…

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2020/04/19

【第二章 裏サイト】第四話 調査結果

 APK は、WebView が貼り付けられているだけのアプリのようだ。  起動してみると、裏サイトが表示されるようになっていた。それだけなら珍しくもないが、IDとパスワードが自動で入力されて、裏サイトに入られるように作られていた。  そして、上下にアフィリエイトバナーが貼り付けられていて、”一日一回バナーを押してください”と、掲示板にかかれていた。  パケットを見てみると、アプリ用のアフィリエイトを行っている会社のバナーの様だ。  小遣い稼ぎをやろうとしているのか?  塾だけだと、多分、引き出せる金額にな…

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2020/04/19

【第二章 裏サイト】第三話 調査と対策

 ユウキは、翌日から塾に行くことに決まった。  連絡先を交換していた、早苗さんと待ち合わせて行くようだ。  オヤジが帰ってきていたので、軽く説明を行った。  もう塾内のパケット収集はできているようで、情報を流してもらった(丸投げされた)。そのまま、オヤジは風呂に入って、寝るようだ。オフクロは、夜勤のはずだ。桜さんは、署に泊まり込みだと言っていたし、美和さんは、最近顧問になった東京の会社に行っている。  パケットを精査していると、ユウキからの着信があった 『タクミ!』 「なんだよ?」 『タクミ。聞いて!いや、…

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2020/04/19

【第二章 裏サイト】第二話 問題発生-状況確認-

「タクミ。話は?」 「あぁ・・・ユウキの方は?」  娘さんの名前は、早苗と言うらしい。商業に通っている事は間違いないようだ。母親が言っている事と相違がなかった。  答え合わせをするように、確認をしていくが、”いじめ”の部分以外では違いはなさそうだ。問題になりそうな事は 「ユウキ。早苗さんは、塾は辞めてもいいと言っていたのだな?」  どこからか確保してき新しいケーキにフォークを刺しながら 「うん。今の塾も、受験対策だけしかやってくれないから、自分が”やりたい”事じゃないって話していたよ」 「そうか・・・」 「…

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2020/04/19

【第二章 裏サイト】第一話 問題発生-依頼-

 学校のネットワーク環境も整った。  校長や先生方は、約束を守ってくれて、校内に無線LANが張り巡らされた。校内では、無線LANが使い放題になっている。学生にとっては、スマホの転送量の節約にもなるので、歓迎された。  約束通り、ポートの制限だけを行って、ゲームサイトやSNSへの接続制限はされていない。  俺が学校側にした提案は、いくつかあるが、パソコンの利用に関しては、”おまけ”のようにとらえられている。  本命は、無線LANを使ったネットワークの構築だ。学校からパケットが出ていく時に、ファイアウォールを通…

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2020/04/19

【第一章 生徒会長と副会長からの相談】第五話 解決

 はぁ一つため息を着いて、皆を見回す。  さっきの上地とか言っていた先輩が関係しているのだろう。わからないように、パソコンを操作して、俺のスマホに着信が発生するようにした。  謝罪してから、席を外してから、廊下で話をした雰囲気を作ってから、先輩たちのメールアドレスに、カラオケ店に予約を入れているので、先に行って待っているように指示を出す。俺が行くまで、雰囲気を作らないで待っているようにお願いした。  三人の元に戻ってから、急用が出来て、外に出なければならなくなった旨を伝えて、一旦ばらして貰う事にした。先輩た…

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2020/04/19

【第一章 生徒会長と副会長からの相談】第四話 対策と方針(後編)

 会長が、慣れた手付きで、文章を入力して、DMを送信した。  その瞬間ツールに、DMが着信したことを知らせるアラームが表示され、動じにDMの内容が表示された。 「会長。副会長に送ったDMは、明日は6時に起きて、アニメを見る。ですよね。本当に、しょうもないですね」 「タクミ君が、他愛もない事って言ったから・・・って、なんで?え?」「そんな事ができるの?」 「はい他にも、消していない限り、過去のDMや副会長の投降した内容がほぼ全て見れますし、フォローしている人やフォローされている人の情報も全部わかります」 「送…

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2020/04/19

【第一章 生徒会長と副会長からの相談】第三話 対策と方針(前編)

 最初は、ソーシャルハッキングではないかと考えていたが、事象を聞いてみると、実際の端末へのハッキングが疑われる。  そうなると、リアルに仕込まれたのか、ウィルスを混入させられたか、TwitterのSPAMアプリを踏んだ事も考えられる。この中で、SPAMアプリは除外していいだろう。Twitter 上で画像を公開していないと言う事や、二人が付き合っている事実を、裏アカでも公表していないという事から、脅迫者がその事実を掴む事は出来ない。  カマかけという事も考えられるが、その事実は、他を調べてから考えればいい。 …

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2020/04/19

【第一章 生徒会長と副会長からの相談】第二話 問題発生(後編)

「その時に、金銭を要求するのか?」 「しないよ。するわけない」 「なんで?」 「え?頼まれたら嬉しいし、僕を必要としてくれているからね」 「そうだろう。ユウキに仕事を頼むときには、その”頼られて嬉しい”と言う気持ちが対価になっている。これは解るよな?」 「うん。なんとなく・・・」 「それじゃ、農家さんが何を対価に、野菜を渡してくれる?」 「タクミ。僕を馬鹿にしすぎているよ。そんなの、お金にきまっている!」 「そうだろう。農家は、お金を対価に、野菜を売ってくれる。それは、”…

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2020/04/19

【第一章 生徒会長と副会長からの相談】第一話 問題発生(前編)

「タクミ。居るのでしょ?出てきなさいよ」  階段下から、俺を呼ぶ声が聞こえる。  声の主は、子供の時から聞いている声で、間違いようがない。ユウキだ。 「ユウキだろ。上がってくればいいだろう?」 「バカタクミ。昨日言っただろう!”先輩が相談したい事がある”と」 「あっワリイ忘れていたは、その先輩は一緒なのか?」 「時計を見ろよ。バカタクミ!もう12時を回っている。約束は、10時だぞ!」 「あぁ・・・もうそんな時間なのか?まだ、29時位だと思っていた」  そうか、まずったな。  もちろん…

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