異世界の記事一覧
2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第十二話 村長
「行くぞ!」 目指すは、村長(おじさん)の家。 『マスター。露払いはお任せください』 露払いとアイルは言っているが、誰かが居るようには見えない。 村の中で動いているのは、アイルの配下か、アウレイアの配下だけだ。 「アイルに任せる」 アイルが俺の前に出る。そのまま、村の中央広場に向かう。そこで、アウレイアが指揮している狼と魔狼が居る。篝火を消して回っている。 中央広場に到着すると、魔狼を先頭にして狼が俺に向かって頭を下げる。全部で30頭ほど居る。 「10頭は、俺たちに続け、10頭で”あの家”を取り囲…
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【第四章 マガラ神殿】第十一話 夢
これは・・・。 俺の目の前に、破壊された家が・・・。パシリカに行く前の状態で建っている。 マヤが居る。ニノサも居る。サビニの声が奥からしている。俺を呼んでいる。 まだ何も知らなかった頃の・・・・。夢だ。 泡沫(うたかた)の夢(過去)。 もう取り戻すことが出来ない。泡のように消え去った過去。未来に繋がるはずだった現実(夢)。 ニノサが笑いながら俺を見ている。サビニが作ってくれたご飯を食べる。マヤが、俺を見つめる。 俺が欲している全てがあると言ってもいい。 だが、夢だ。俺が知っている現実ではな…
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【第四章 マガラ神殿】第十話 リンの決断
アウレイアが目覚める前に、俺が寝てしまったようだ。 木により掛かるように寝ていた。 起きて、立ち上がって周りを見ると、アウレイアが俺の前で頭を下げている。 アウレイアは、体躯が3m程度まで大きくなり、種族がフェンリルに進化した。狼を率いるものだと言っている。アイルの体躯が余り変わらなかったことから、種族フェンリルは、この位の大きさなのだろう。 ロルフが見当たらない。 「アウレイア。ロルフは?」 『ロルフ様は、アイルと一緒に、魔狼を支配下に収めるために出ています』 「支配下?」 『はい。アイルの配下…
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【第四章 マガラ神殿】第九話 懐かしの村
懐かしの村に戻ってきた。 ポルタは、俺がパシリカに向かった時と何も変わっていない。当然と言えば当然だ。時間が経過したわけではない。俺の感情の部分が大きい。村は何も変わっていない。多分、俺とマヤが居た時と何も変わっていない。 『ロルフ。夜の方がいいよな?』 『そうですね』 俺は、ロルフと短い打ち合わせを行って、夜まで待つことにした。 世界の全てだった村が、小さく狭く汚れて見える。確かに、村長(おじさん)には世話になった。 サラナとウーレンの両親にもしっかりと教えなければならない。 認識阻害のマント…
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【第四章 マガラ神殿】第八話 訓練
どのくらい寝ていたのだろう。 「ロルフ?」 枕元で、猫が丸くなっている。 やっぱり、精霊じゃなくて、猫がたまたま精霊になったのだろう。猫で間違っていない。 「おい。ロルフ!」 「マスター。おはようございます」 「お前、やっぱり猫だろう?」 「違います。精霊です。猫型の精霊です」 「わかった。わかった。ロルフ。状況は?」 「マスターを運んでもらって、休んでもらいました」 微妙にポンコツなのは、気のせいなのだろうか? もしかして、俺に合わせてポンコツになってしまっているのか? 「ロルフ」 「ヒューマを…
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【第四章 マガラ神殿】第七話 能力の開花
「長。それは・・・」 ヒューマが、俺の言葉を遮るように、長に質問をする。 「ヒューマ。儂が、リン様と話をする。黙っていろ」 ヒューマが頭を下げて一歩下がる。 長が俺の前まで歩いてくる。 「リン様。ヒューマが失礼した」 「許す。それで、俺のジョブとスキルだったな」 「はい」 長が俺の顔を覗き込むように見る。 鋭い眼光とかではない。なにか、眩しいものを見ているような目つきだ。 「ジョブは、”動物使い”だ。ユニークスキルに”動物との会話”がある。スキルに”言語理解”もある」 「おぉぉぉ・・・」 長は、…
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【第四章 マガラ神殿】第六話 リンの能力
「それで、ロルフ様。リン。どうして、隔世の祠から?」 ヒューマの質問は当然だ。 「ヒューマ。リン様だ。マスターは、マヤ様のお兄様で契約者だ。神殿の管理人でもある」 「・・・。しかし、ロルフ様」 「ヒューマ。神殿の言葉に従えないのか?」 ロルフは一歩もひかない。 「ロルフ。ヒューマ殿。ここでは、話も出来ない。場所を変えませんか?」 ヒューマは、俺の言葉を聞いてくれた。 もう危険はないと考えていいだろう。他のリザードマンに指示を出している。各々の持ち場に戻るようだ。 ヒューマが案内した場所は、湿地帯に…
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【第四章 マガラ神殿】第五話 ここどこ?
「ロルフ?」 「マスター。大丈夫ですか?」 真っ暗な場所に出た。 転移門の光が収まると、何も見えない。 「ここは?」 やっと目が慣れてきた。 小さい祠のようにさえ思える。 「マスター。どこかの祠のようです」 「さすが!猫だな。暗い中でもよく見えるのだな」 「マスター。猫型精霊です。猫ではありません!」 「そうだな。悪かった。俺も、目が慣れてきた。正面に扉があるけど、開けても大丈夫だと思うか?」 「わかりません。あの、転移門を使ったのも、10年前です」 「え?10年?」 「はい。それで、魔力がなくなり…
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【第四章 マガラ神殿】第四話 転移
「マ、マ、マスター」 「マママスターって、俺は、ロルフのママじゃないぞ?」 「わかっています!そんなことを行っているのではありません!」 「わかっているよ。それで、この魔核は魔力に還元できるのか?」 「マスター。それは、どこから?」 「ん?マジックポーチからだけど?」 「だから!そういうことを言っているのでは無いのは、わかっていますよね?わかっていて、からかっているのですよね?マスターは鬼畜ですか?そうですか?鬼畜なのですね」 「悪かったよ。ロルフ。そんなにいじけないで、実際、どうやって入手したのかわからな…
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【第四章 マガラ神殿】第三話 神殿の調査
「マスター。行き先が不明の転移門(ゲート)を開く前に、施設の案内をしたいのですが、問題はありませんか?」 リンは少しだけ考えてから、ロルフ(猫型精霊)の提案を受けることにした。 この場所がわかれば、対応も変えなければならないと思ったのだ。同時に、ゲートが他にも存在しているのではないかと考えたのだ。 他にも、疑問点が山積みで、リンは案内をされながら、ロルフ(猫型精霊)に質問を続けた。 「ロルフ。適合者には、何か特別な印があるのか?」 『まずは、精霊が見える必要がありますが、絶対ではありません。それ以外は…
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【第四章 マガラ神殿】第二話 サラナとウーレン
リンは、ロルフに通常(リンが知っている)の猫のサイズになってもらって案内を頼んだ。 ロルフは、教会のような建物を出て隣の建物に向かって歩いていって扉の前に座った。 「この中に安置しています。話を聞いて、私は我慢できそうにないので外で待っています」 「それは俺も一緒なのだな。死んでいるから殺さないだけだ。気分は最悪だけど、本人なのか確認をしておきたい」 リンは、扉に手をかけた。 (冷たい) リンは気温に関して考えていたのは間違いではない。神殿(教会のような建物を含む)の中は一定の温度で保たれていると考…
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【第四章 マガラ神殿】第一話 ロルフ・アルセイド
リンは、声に導かれるように教会のような建物の中を進む。 教会のような建物の中は礼拝堂の様になっていてなにかの儀式に使われるような部屋だ。 声は、そこで終わらずにリンを”マヤが大人になったような像”の横の扉から奥に行くように指示を伝える。 リンは、導かれるように奥に入っていく、実際に声の指示に従うしか選択肢がないのだ。 廊下のような通路を歩いていると正面に豪華な扉が見えてきた。 ”扉に魔力を流してください” 言われた通りに扉に触れながら魔力を流す。 ”魔力を検知・・・・適合” 扉が静かに開いた。…
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【第四章 マガラ神殿】幕間 ミトナル=アカマース・マノーラ
ミルは焦っていた。 自分がついていけば・・・。何かができたかもしれない、リンとマヤが無事で居てくれる事だけを祈って、覚えたばかりの身体強化を使って、走り続けていた。 メロナに到着したのは、リンとマヤがマガラ渓谷に入ってから半日近くが経過した頃だった。 ミルは、商人を捕まえて詰問するが、リンとミルの姿を見たものは居なかった。 それもそのはず、村長がアゾレムから付けられた護衛兼監視が認識阻害の魔道具と魅了の魔道具を使っていたのだ。 リンとマヤとサラナとウーレンと村長を囲うように認識阻害を発動していた…
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【第三章 裏切り】第三十三話 ここどこ?
”リン。リン。起きて。リン。起きて” 「マヤ!!」 ここはどこだ? マヤ! マヤはどこだ!? 俺は死んでいないのか? なにか聞いたことがある声で話しかけられた感じがしているが、あたりを見回しても誰もいない。 何もない部屋だ。 アドラの居た白い部屋とは違って、よくある石畳の部屋で俺が使っていた部屋の広さくらいだろう・・・。多分、六畳くらいだろうか? 壁も天井も石なのは間違いないようだ。 触ってみても、”石”である事以外はわからない。 不思議なのは、窓が無いのに明るいのだ。 もしかしたら、…
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【第三章 裏切り】第三十二話 マガラ渓谷
リンとマヤは村長を待つ事にした。 待たなくても良いと思ったのだが、約束してしまったので、待っている事にした。 「ねぇリン」 「ん?村長なら、多分”敵”だぞ?」 「うん。僕にもそれはわかった・・・。ねぇリン。おじさんなら、居場所を知っているかな?」 マヤが言いたい事はわかる。 ニノサとサビニがどこ居るのか・・・。誰が敵の本丸なのか・・・。 「知らないと思う。知っていたら、俺とマヤを狙ったりしないだろう?」 「うーん。そうだね。リン。本当に、僕たちが狙われているの?」 「違うのなら、それでいいけど、狙わ…
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【第三章 裏切り】第三十一話 村長
街では、休むことはしない。最初から、皆に説明されていたので混乱する事なくマガラ渓谷を越えるための準備に取り掛かる。商隊は、ここで荷物を、マガラ渓谷専用の荷台に載せ替えるのだ。 マガラ渓谷では、皆が徒歩で越える事になる。マガラ渓谷専用の馬車はさすがに高くて使えないからだ。 専用場所の値段は昨今値上がり傾向にある。それだけではなく、アゾレムがマガラ渓谷の通行料を値上げする事を告知しているのだ。商隊は、唯々諾々として上がった通行料を税金としておさめるか、マガラ渓谷を越える新しい方法を考えるか、別のなにか”いい方法…
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【第三章 裏切り】第三十話 メロナの街
ミルが、王宮でウォルシャタたちの話を聞いていた頃、リンとマヤは商隊と一緒にマガラ渓谷に近づいてきていた。商隊は、メロナの街で一泊するのではなく、近くの街道で野営する事になっている。 メロナに宿が少ない事も影響しているのだが、マガラ渓谷を超えた先に領地を持つ貴族の多くがメロナに邸宅を持っている。そもそもの宿屋が少なく、宿屋も貴族相手の高級路線になっているために、商隊が使うような宿は殆どないのだ。 そのために、貴族の関係者でも無い限りは、メロナは通り過ぎるだけの街で、宿泊は手前にある開けた場所で野営するこ…
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【第三章 裏切り】第二十九話 裏切り
/*** ミトナル=アカマース・マノーラ Side ***/ ギルドはリンから委託された資金で問題なく立ち上げができそうだと、イリメリが教えてくれた。 リンとマヤが旅立ってからすぐに、僕はルナと一緒に王宮に呼び出された。ハーコムレイに呼ばれたからだ。別に着たくもなかったが、近衛の訓練に参加させてくれるという事なので渋々だが王宮に向かう事にした。 訓練に参加できるのは、僕としては美味しい。 僕の持っているスキルは格上の人との戦闘経験が絶対的に必要になる。実際の戦闘でも吸収できるとは思うが、訓練でそれが…
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【第三章 裏切り】第二十八話 ポルタ村へ
/*** ミトナル=アカマース・マノーラ Side ***/ リンの横で寝た。 違う。寝たつもりになっていた。リンの寝息が聞こえてくるまで、息を殺して寝たフリをしていた。 マヤは寝たのだろうか? 僕は、寝られない。大好きな人が、世界で・・・。違う。すべてを敵に回しても、僕自身を殺してでも構わない。大切な人が横で寝ている。裸を見られて、恥ずかしくない・・・わけではない。でも、リンが触ってくれた。僕は、それだけで心が・・・体が・・・頭が・・・、僕の全部がおかしくなりそうだ。マヤがいなければ泣き出していた…
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【第三章 裏切り】第二十七話 マヤとミトナル
/*** マヤ Side ***/ リンはなんだか難しい話をしている。僕が居ると邪魔になってしまうかもしれないので、王都を散歩することにした。 ミルと一緒に買い物に出たので、なにか必要な物が有るわけではない。リンが、可愛い女の子に囲まれているのを見ているのが面白くないだけだ。 リンは、僕がいればいいと言ってくれた。でも、僕にはわからない話を、ミルとするときがある。 ”これ可愛いいな” リンから、街中に行くのなら、村長へのお土産を見てきて欲しいとお願いされた。 土産は必須ではないが、世話になっている…
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【第三章 裏切り】第二十六話 フェムとイリメリ
/*** フェナサリム・ヴァーヴァン Side ***/ リンの協力で、ギルド設立の目処がたった。 資金稼ぎに数年間はかかると覚悟していたので、嬉しい誤算だ。 私の中で問題になっているのが、凛君がまだ見つかっていない事と、立花たちも全員集合しているらしい事。その上、奴らは、貴族だという事だ。 凛君が何をやったのかわからないが、トップだという事だが、考えなければならないのは立花たちの方だ、すぐに立場を利用し始めるだろう。地球に居たときにも、親や親類の権力をちらつかせて行動するのが好きだった。 それに…
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【第三章 裏切り】第二十五話 孤児院
/*** リン=フリークス・テルメン Side ***/ ナッセとの話は、簡単に終わった。 寄付金と、ギルドマスターへの就任要請。 ギルドマスターへの就任要請は、タシアナから説明してもらった。 寄付金に関しては、そんなにいらないと言われた。それよりも、ギルドに金を渡して欲しいと言われて、ナッセは、フェムやタシアナと交渉して、孤児院の維持するための資金を得るつもりだと笑っていた。 それに、ギルドの話を聞いた時に、それなら、子どもたちにも雑用をさせる事はできそうだなと、言っているので、なにか考えが有る…
続きを読む2020/08/30
【第三章 裏切り】第二十四話 交渉
/*** リン=フリークス・テルメン ***/ 一旦、書類の半分を、ローザスに預ける事になった。 残りの半分は、ミルが持つことになった。ミルといいながら、実質的には、ギルドに管理を任せる事になってくると思う。 これで、ニノサからのふざけた依頼の半分は終了した事になる。 話しが一段落したのをみて、ローザスがミルに視線を送っている。ローザスが鑑定持ちなのは解っている。ミルのスキルの確認をしたのだろう。 「リン。この子僕にくれないか?」 「は?」 「だって、この子のスキル」「ローザス様!」 もうバレてい…
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【第三章 裏切り】第二十三話 密約
/*** リン=フリークス・テルメン ***/ おはようございます。 今、俺は身動きが取れない状況になってから、30分が経過している。 昨日寝る時に、二人の美少女に抱きつかれて寝た事は覚えています。そして、今、大丈夫だと勝手に判断した。その時の、自分を殴ってやりたい気持ちでいっぱいです。 昨日寝る時のマヤとミルの服装を思い出しましょう。 日本風に言えば、ワンピース上の寝間着です。それも、日本製と違って、誰でも着られるようにか、ダボッとした作りになっています。 そして、マヤに関しては解っていた事で…
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【第三章 裏切り】第二十二話 面談
/*** リン=フリークス・テルメン ***/ フェムの所から、宿に帰ってきた。ひと仕事終えた感じがして、ご飯も食べないで休みたい気持ちになっている。こういう時に、風呂があればと思ってしまうのは、日本人の気持ちを思い出したからだろうか? 今の所は、無い物ねだりをしてもしょうがない。 どこかで、風呂を作ってもいいかも知れないな 宿屋までの距離が近いのはこういう時に便利だ。宿屋に入って、連泊している部屋番号を告げる。 「あっその部屋番号。新しい部屋に移られていますよ?」 「へ?」 「妹さんと、友達になっ…
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