2021/11/23
【第二章 ギルドと魔王】第十六話 【ギルド】城塞町
帝国の辺境地域にある城塞町に、一通の召喚状が届いた。 「ボイド。魔王ルブランからの召喚状だ」 部屋に入ってきた、メルヒオールは執務机に座っているボイドに投げかける。 メルヒオールは、新ギルドの相談役のような役割になっているが、現状では、城塞町の領主になっているティモンの所で食客のような立場になって、新ギルドと帝国を繋ぐ役割を担っている。 入ってきたのが、メルヒオールだとわかっても、ボイドは言葉遣いを変えない。 今のギルドは、ボイドがトップの体制になっている。前ギルドマスターであるメルヒオールでも敬…
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【第十章 エルフの里】第十六話 ネタバラシ
長老との話はマルスを通して、リーゼも聞いていた。 リーゼが自分の責任だと言い始めてしまったためだ。リーゼに責任は一切ない。元々が、リーゼの願いが始まりだったが、今回の件は間違いなく、エルフ側の問題だ。 アーティファクト(Fit)に手を出そうとしなければ、この自体にはなっていない。 それを含めて解らせるために、リーゼには聞かせていた。 宿に戻ると、リーゼが抱きついてきた。 「リーゼ?」 「ごめん。ごめん。ごめん」 泣き顔で、俺に抱きついてきたリーゼは、謝るだけだ。 何に対して、謝っているのか?リ…
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【第五章 共和国】第九話 事情と情報
アルが戻ってくるのを待っていると、アルではなくカルラが戻ってきた。 「旦那様」 「宿は見つかった?」 「はい。私たち以外は、町を訪れる者が居ないようです」 「そうか・・・。それで?」 「はい。宿の店主・・・。町長が言うには・・・」 カルラの話は、シャープが聞いてきた話と同じだ。 「よく宿屋が営業していたな」 「町長を兼ねているらしく、宿屋を閉じると、泊まる場所がなくなるので、営業をしていると言っていました」 「わかった。それで、アルは?」 「エイダと、馬車を見ています」 「ん?あぁそうか、人手が足りない…
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【第六章 ギルド】第三話 王都へ
ミルと二人で、マガラ渓谷の受付に並んでいる。 チケットは持っている。通過はできるとは思うが、マガラ渓谷は敵方(アゾレム)の関所だと考えられる。 ミルは大丈夫にしても、”死んだことになっている”俺はどういう形になるのかわからない。 「次!」 関所の人間が偉そうにしている。 次が俺たちの番だ。 前は、行商人のようで、荷物を検めるのに時間が必要になっているようだ。 「リン。どうして、マガラ渓谷を越えるの?」 ミルの素朴な質問だけど、確かに説明をしていなかった。 まだ、時間が掛かりそうだし、簡単な説…
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【第二章 帰還勇者の事情】第二十四話 魔法使い
ユウキがニヤリを笑ってから、少女と大人たちに告げる。 「挨拶の代わりに・・・」 少女は、握られた手を見ると、少しだけ不思議な暖かさを感じた。 『聞こえますか?』 少女の頭の中に、目の前に居る男性・・・。ユウキの声が響いた。 びっくりした表情で、ユウキを見つめる。 『あっ手を離さないでください。すぐに終わります』 少女は、身体から倦怠感が抜けるのが解る。濁っていた視界もはっきりとしてくる。そして、同時にモヤがかかっていた思考がはっきりとしてくるのが解る。そして、目の前に居るユウキを見つめてしまった。…
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【第三章 帝国脱出】第五話 カリン訓練をする
黒鉄と白銀を、鞘に納める。 上位属性の問題は、大丈夫。刀に纏わせるだけならわからない。 「カリン様?」 「ん?あっ大丈夫。そう言えば、上位属性は何ができるの?」 「え?カリン様?私が、今から、カリン様に聞こうと思ったのですが?」 「・・・。え?」 あっ・・・。そうか、イーリスも、日記の中に出てきた項目を読んだり、研究資料を読んだり、書物の中で出てくるだけだから、知らなくて当然だよね。 私は、そもそも、火も水も風もわからない。 飛ばせるの? 「イーリス。上位属性は別にして、火属性や水属性や風属性は、…
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【第二章 リニューアル】第四話 眠れぬ夜
「マスター。ナイト・キャップをお願い。今日は、これで最後にする」 「かしこまりました」 マスターは、卵黄を用意して、ブランデーとキュラソーとアニゼットを2:1:1でシェイカーに注いて、卵黄を入れる。 注文した女性は、マスターの手元にうっとりとした視線を向ける。 「ナイト・キャップです」 女性は、マスターが置いたシャンパングラスに注がれた液体をしばらく眺めてから、喉に流し込んだ。 「マスター。私、夜を卒業するの」 「そうですか」 マスターは、シェイカーを洗いながら女性の独白に答える。 「それで」 「わ…
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【読了】転生悪女の黒歴史 7 (花とゆめコミックス)
雑感 ラブコメ要素詰め合わせ? いろいろ要素が込められていますが、ラブコメが強いかな? 書籍紹介 かくりよの里から戻って以来ソルの様子がおかしい。 ソルの殺意消失ゆえの生存ルートを期待して「私のこと嫌い?」と聞いたイアナだが、返ってきたのは激しく動揺する答えで…!? イアナの気持ちが揺らぐ中、世の中も不穏に…。 神殿襲撃事件を受けて、民の心の拠り所となる聖者候補にコノハが選ばれてしまい…!? 恋も黒歴史も、危険が加速する第7巻!! 危険な黒歴史を、コノハの聖者フラグを、果たして回避できるのか!? 2021年…
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【読了】おかえり、南星バス 1 (花とゆめCOMICS)
雑感 いい! 元ホストの設定は必要かなぁ?と思ったけど、今後に絡んでくるのでしょう。鳴瀬の方が気になってしまう。線引がちょっと・・・。 書籍紹介 長距離バスである「南星バス」の運転手は一人二組でタッグを組む。 元ホストの運転手・陣は、クールでマイペースな年下運転手・鳴瀬とどうもそりが合わない…。 しかし今日もバスには様々な事情を抱えた客が乗り込み、真逆の性格の二人は奮闘しながらも次々と解決していくが…!? 何気ない日常の中にある心ざわめく瞬間を美しく切り取る、まどさわ窓子初コミックス! 2021年11月刊 …
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【読了】寝取られ令嬢の王子様 1 (花とゆめCOMICS)
雑感 NTRと書かれているが、純愛が正しい表現のように思える。 書籍紹介 今日、婚約者をNTRれました。幼馴染で婚約者の男性を他の女性に寝取られ、さらに婚約破棄の傷を負った伯爵令嬢のセレスティア。そんな彼女に、なぜか格上イケメン貴族アランが婚約を申し込んできた! 何か裏があるのではと疑うセレスティアだったが、誠実に愛を伝えてくれるアランが段々と気になりはじめて…。描き下ろしでは、現代の高校生になった2人が見れる「寝取られJKの王子様~もしも2人が現代で出会ったら~」も収録!!(このコミックスには「寝取られ令…
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【読了】悪役令嬢のお兄様は攻略対象外です!! 1 (花とゆめCOMICS)
雑感 流れはすごく好みで面白い。 白泉社では珍しいタイプの作画だと思います。表紙を期待してしまうと少しだけ残念な気分になります。 書籍紹介 病気で死に、目を覚ますとプレイしていたゲームの悪役令嬢・シルヴィアとして転生!! 自由に動ける体で人生を謳歌しようとするが、重度のシスコンな兄・ラフィスのせいで死の森に追放され祖国を滅ぼしたら結婚しようと迫られ…? 2021年11月刊 関連作品 夢衣関連作品
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【読了】恋に無駄口 6 (花とゆめコミックス)
雑感 クリアファイルが欲しい。 応募をしなくては・・・。 内容は、いつもどおりで安心出来ます。 書籍紹介 残念バカ男子4人の、青春無駄遣いラブコメ! 元女子校に入学してきた、顔だけはいい高2男子4人…通称「無駄部」! 葎兄は築島&無駄部とオープンキャンパスに! さらに、叶と同じ誕生日だと知った仁科は…!? それぞれの恋が爆走する体育祭準備編も。 顔が良すぎる無駄部のライバル!? ユーチューバー・アイちゃんも初登場! (talk26~talk30+talk extra「スイカに雄叫び」収録) 【全国…
続きを読む2021/11/20
【積読】異世界チート魔術師 15 (ヒーロー文庫)
雑感 うーん。惰性で買ってしまっているけど、どうなのだろう。面白いことは面白いけど・・・。 しばらくは、積読になってしまいそう。 書籍紹介 シリーズ累計320万部突破。 待望の15巻は三人娘が大活躍! 太一不在の中の大事件。敵は竜人&竜? 凛たちの運命は? 太一たちはさらなる戦力アップのためにクエルタ聖教国を訪れる。 太一はサラマンダーと契約するためにドナゴ火山へ向かった。 一方、衛星都市パリストールでは紫色のドームに包まれ、 魔物の襲撃が始まってしまう。 太一不在の中、凛、ミューラ、レミーアの三…
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【積読】傭兵団の料理番 13 (ヒーロー文庫)
雑感 少し溜めすぎてしまっている。 一気に消化したいけど・・・。 書籍紹介 「その料理はなぁ、全員の希望や」。被災地で作る芋煮の味。 怒り、悲しみ、喜び…あらゆる感情渦巻くシリーズ最高感動の13巻。 ガングレイブとアーリウスの結婚式が無事に終わり、 テビス姫たちが帰国したあと、再びシュリは旅立つこととなった。 次なる仕事は、新領主ガングレイブに対して悪感情を持っている 領内の有力者たちを説得すること。 良質な糸と布を生産するシュカーハ村はエクレスを支持しており、 婚礼衣装を巡る行き違いでガングレイブは憎まれ…
続きを読む2021/11/20
【積読】転生少女の履歴書 11 (ヒーロー文庫)
書籍紹介 ヤングエースUPにてコミック連載大好評! 極貧の村娘から王妃に転生? 血の味のキスの意味は? 「…お、俺で、いいのか?」 リョウは隷属魔法の呪文を知るため、アランとカイン、 そして記憶を失った様子のヘンリーとともに 兄・ジロウに会うために神縄を訪ねた。 ただ、ジロウはガリガリ村で暮らしていた頃とは 雰囲気が変わってしまっていた。 彼は「六十四番目」と名乗り、実際に見てきたかのように 千年前の過去について語り始める。 前王朝よりも前の時代では、魔法使いと非魔法使いの 関係性が現在のとは異なっているこ…
続きを読む2021/11/20
【積読】続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(3) (電撃文庫)
雑感 積読です。前巻が読み終わっていません。 アニメの追憶編が楽しみでしょうがありません。 書籍紹介 司波達也最強の魔法が再び放たれる! 一方、魔法大学には恋の嵐が!? FEHRとの提携交渉のためUSNAへ向かう真由美と遼介。優秀な魔法師の海外流出を防ぐために海外渡航が自粛されている中での渡航。自粛を要請している国防軍への挑発行為と受け取った情報部は、国を牛耳る陰の組織、元老院へ助力を求める。 しかし、国内に残る達也にも策はある。魔法師の自由を確立するため、魔法の存在意義を示すため、達也が持つ最強魔法、マテ…
続きを読む2021/11/17
【第二章 スライム街へ】第十五話 結界?
皆が、私の周りに集まってくる。 報告は、ライが受けている。 「ご主人さま」 ライが、皆からの報告をまとめてくれた。キャンプ場の囲い込みは成功した。問題は、小屋の周りだったけど、成功した。結界を張った周りには、魔物が居ない所までは確認が出来た。 ”どうしたの?” 「休んでください」 ”うーん。疲れていないけど・・・。そうだね。順番に休もうか?” 「はい」 私が休まないと、家族も休まない。警戒の順番を決める。どうやら私は必要がないようだ。ライも同じだ。 結界が機能しているから、警戒は必要がないとは思う…
続きを読む2021/11/17
【第二章 ギルドと魔王】第十五話 開戦
開戦? バチョウもカンウも連合国の背後に回っている。見つかったら、見つかったで、突撃を許可していた。わざと見つかるような愚かな行為はしなかった。しかし、連合国は、進軍するときに斥候を放たないのか? 確かに距離を開けていたが、苦もなく迂回が成功した。 うーん。 次に造る施設?アトラクションは、レベルを落としたほうがいいのか?こいつらだけが愚か者だと思いたい。アトラクションを楽しんでもらえる程度には知恵を持っていると嬉しい。 行軍が遅かった理由が、心の底からくだらないと言える理由だった。 ”奴隷の男…
続きを読む2021/11/17
【第十章 エルフの里】第十五話 償い
カップが割れる音が、二人の間に決定的な違いが存在していることを物語っている。 ヤスは、エルフ族の長老が”綺麗事”だけを言っているようにしか思えない。”皆”のため。”繁栄”のため。そんな”こと”のために、長老衆やそれに近い者以外のエルフが犠牲になっている。 犠牲になっている者たちも、騙されているとは思わないまでも、何かがおかしいと感じるから、自分たちでなんとかしようとする。そのために、外部の者に攻撃的な態度を取る者たちが増えていく。そして、一部の者たちと手を組んで、愚かな行為に出る。 自分たちが”優位…
続きを読む2021/11/06
【第二章 スライム街へ】第十四話 主導権?
ギルドの面々は、キャンピングカーから降りた。三匹の猫は、キャンピングカーのケージに入れられている。 「上村さん!あっ!桐元さん」 「おぉ松。久しぶりだな。お前の部隊が来ているのか?」 「はい!松原小隊が封鎖及び魔物の掃討を行います」 桐元孔明も、上村蒼も、小隊が出てくるとは思っていなかった。分隊が出てきて、封鎖を行っていると思っていた。初期段階で、小隊が出てきているのに驚いた。 「ギルドの皆さんですか?山梨県警古屋です」 警察手帳を見せながら、古屋は松原と話をしていた、桐元孔明と上村蒼に話しかける。現…
続きを読む2021/11/06
【第二章 ギルドと魔王】第十四話 魔王は暇
「マイマスター。もうしわけありません」 「いいよ。セバス。見ていたから・・・。ふぅ・・・。連合国は何がしたいのかわからない。それに、あんなに弱いとは思わなかった」 モニターに映されるのは、監視罠(罠とつければ、何でも許されると思っている)から送られてきている映像だ。森の端に、監視用に設置している物だが、今は連合国からの侵略者を迎え撃つために使っている。 砦を築いていたのは、最初は5,000人程度だったので、モミジとカエデとナツメだけで戦ってみることになった。 バチョウとカンウの部隊編成が終わっていない…
続きを読む2021/11/05
【第二章 スライム街へ】第十三話 到着
バイバスに入っても、渋滞は解消しなかった。 興津川を越えた場所で、事故が発生している。事故は、一箇所ではなく、蒲原に入った場所と富士川の橋でも事故が発生していた。 そのために、到着予定時間が伸びてしまっている。ナビには、その先でも渋滞している状況が表示されている。 「円香!ダメだ。渋滞が酷い。76号を使うぞ」 上村蒼は、ナビを操作している榑谷円香に宣言する。 「富士富士宮由比線か?狭い場所が多いけど、大丈夫か?」 県道76号は、途中から山道になる。 山の中を突き進む。WRCのドライバーなら、10…
続きを読む2021/11/05
【第二章 ギルドと魔王】第十三話 【連合国】
連合国は公称10万の兵で、魔王ルブランの討伐を掲げて、進軍を開始した。 総指揮は、序列1位の”エルプレ国”の騎士デュ・ボアがとっている。 連合国の序列4位の国オラブルから、出陣した公称10万の兵は、砦の構築を行うために先行した1万(公表した数字は5万)の奴隷兵を除いた。9万(実際には4万)の兵が、魔王ルブランの居城を目指している。各国から精鋭部隊(と言っている者たち)が参加している。足並みが揃うはずもなく、進軍速度は予想以上に遅い。 序列4位のオラブルから、魔王城までは通常行軍で5日ほどだが、倍の1…
続きを読む2021/11/04
【第二章 スライム街へ】第十二話 悪対惡
”人が多い” この前よりも、人が増えている。 スマホでも持ってくれば、調べられたのだけど、取りに戻る時間がもったいない。 魔物の数も増えている。 山側の封鎖が出来ていないのだろうか? え? ”カーディナル。オーガの近くに移動して” カーディナルにお願いをして、オーガたちが居た小屋が見える場所まで移動した。 ”なんで?” そこに居るオーガたちは、人を捕らえている。残念ながら、死んでいるのは見た目で解る。頭が潰されている。 一人や二人ではない。目視だけだが、5-6人は犠牲になっている。もっと多い…
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