2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第七話 言い訳?

「ヤス!おじさん!」  リーゼが、アフネスと一緒にギルドに入ってきた。  ヤスとロブアンが遅いので、気になって見に来たようだ。アフネスは、どうせ旦那であるロブアンがギルドにクレームを入れていると考えていた。そして、リーゼから詳しい話を聞いて、ヤスが神殿を攻略した可能性がある事。アーティファクトのことを説明しないで乗り切ろうとしているのだろうと予測していた。  残念な事にほぼアフネスの予測通りに進んでいた。問題の発生も予想の範疇のようだ。 「ダーホス。少し話がある」  アフネスがギルドの責任者を連れ出す。  …

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第六話 説明?

 ロブアンの三文芝居から始まった騒動は収束する様子が見られない。  散々怒鳴っていたロブアンが一息入れたタイミングで、ギルドの責任者(ギルドマスターではない)がロブアンに話しかける。 「ロブアン殿。少し落ち着かれよ」 「落ち着いてなんて居られるか!リーゼの護衛が、リーゼを置き去りにして逃げたのだぞ!」  ロブアンの怒りは間違いなく正当なものだ。  だが、ギルド側に確かな情報が届けられていないので、対応ができない事も間違いようがない事実なのだ。  全部、ヤスが悪いと言ってしまえばそれまでの事なのだ。  リーゼ…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第五話 登録?

 ヤスは、ロブアンの行動に関しては思うことはない。別にどうでも良いと考えてさっさと登録を行う事にした。 「登録したいのだがどうしたらいい?」  受付に居た女性は、ヤスからの問いかけにニコリともしないで、一枚の羊皮紙と球状の物を取り出した。 「はじめから説明しますか?」 「お願いします」  受付の女性は、”面倒”だという感情を隠そうとしない。 「そうですか・・・。ギルドの規則などは、二階に冊子があります。あとでご確認ください」  出された羊皮紙には、ギルドの簡単な説明だけが書かれていた。  ヤスは、観察されて…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第四話 三文芝居?

 リーゼがヤスの引っ張るようにして1軒の宿屋に入っていく。  見た目は、食堂風になっているようだが、”宿屋”と思いっきり書いてある。 「ただいま!」  奥から、イケメンが出てくる。 「リーゼ!帰ってくるのはまだ先だろう?」 「乗っていた馬車がゴブリンに襲われちゃって・・・」 「なに?お前は何もされなかったか?無事だったのか?」 「うん。そこのヤスに助けられたの!」 「お!そうか、俺は、ロブアン。ヤス。リーゼを助けてくれたこと感謝する」  ヤスの首をロブアンと名乗った男が、腕を首に回して耳元に顔を近づける。 …

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第三話 街道?

 門での審査がOKになったので、町に入ろうかと思ったが・・・。  そうだ、ディアナを移動しないと駄目だろう。こんな目立つ場所(町の正面)に停めておくことはできない。 「イザークさん」 「なんだ?それから、俺の事は、イザークでいいからな。ヤス!」 「あっわかりました・・・。いや、わかった。イザーク」 「おぉ!それで頼む。それでなんだ?」 「あぁディアナを移動したいけど、町の周りを大きく迂回して反対の門に行きたいのだけど道は通っているのか?」 「そうだな。少し待っていろ。リーゼは早く帰れよ」 「えぇぇぇ僕も・・…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第二話 称号?

 俺たちは、並んでいた馬車に付いていた護衛と町から出てきた守衛に囲まれている。しかし、囲んでいる方が震えているのは、ディアナが怖いのだろう。  並んでいる列の最後尾につける時に、大丈夫だと思って、エンジンを吹かしたのが問題だったのだろうか?  なんにせよ、武器を向けられているのは間違いない。  リーゼが降りて説明してくると言っていたが、それも不安を煽る要因にしかなっていない。 『マスター』 「なんだ?」 『ディアナを降りるときには、エミリアをお持ちください』 「わかった。でも、エミリアのバッテリーは大丈夫な…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第一話 ユーラット到着?

 食事を終えて、ディアナに戻った。そのまま、リーゼは居住スペースに入って横になった。すぐに、居住スペースからかわいい寝息が聞こえ始める。  食事をして少しは落ち着いたのだろう。ゴブリンに襲われて怖い思いもしたのだろう。ゆっくり寝かす事にした。  そっとカーテンを閉めて(外からでは壁を引き出す事はできない)、ナビの画面を見つめる。  時折、赤い点が光るだけのナビを眺めている。  ディアナが通った場所は道として表示されているが、それだけの寂しい地図だ。 「エミリア。あとどのくらいだ?」 『時間計測・・・成功。あ…

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2020/02/16

【読了】精霊幻想記 14.復讐の叙情詩 15.勇者の狂想曲 (HJ文庫)

Web版も読んでいます。原作も買ってコミカライズも買っています。話の内容は復讐ですが復讐だけに偏らない感じがすごく好きです。 内容紹介 かくして因果は収束し――復讐の旅路は終局を迎える。 プロキシア帝国城にて、初代皇帝を名乗る男から仇敵ルシウスの行方に関する情報を入手したリオ。ルシウスとの決着の刻を間近に予感しながら、リオは進路をパラディア王国へと向ける。 一方その頃、ロダニアの客船からクリスティーナとフローラ――二人の王女が誘拐されていた。彼女たちが強制転移させられた先とは、奇しくもパラディア王国の森の中…

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2020/02/08

【読了】転生令嬢は冒険者を志す 1 (フロース コミック)

Web版を読んでいます。 転生令嬢ものです。筋書を知っているだけの努力をする令嬢ですので転生物だと思えない感じが好きです。 Web版は”ほぼ”完結しています。 内容紹介 冒険者になって破滅エンド回避? モフモフ聖獣と一緒の悪役令嬢転生物語。 雪の降るある日、伯爵令嬢セレフィオーネ・グランゼウス(3歳)は、 モフモフ聖獣ルーダリルフェナと接触したことでアラサー女子だった前世の記憶を取り戻した。 今いる世界が前世で読んだ小説の内容とそっくりで、 しかも自分が破滅エンドを向かえる悪役令嬢であるという事実とともに―…

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2020/02/08

【読了】魔石グルメ 1 魔物の力を食べたオレは最強! (ドラゴンコミックスエイジ)

Web版を読んでいます。 原作は買っていません。 テンポよく進む感じが好きです。よくある俺つえぇとは違った魅力があります。 魔物の力を取り込む系の設定です。 内容紹介 魔石を食べて強くなれ!! 大人気異世界転生ファンタジー、コミカライズ! 貴族に転生したアインだが、スキル“毒素分解EX”が地味すぎて不遇…。しかしある時、魔石を食べて能力を吸収できる力があると知る。 許嫁や優しいお母さまに囲まれて少年が「王」になるための物語が始まる――!

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2020/02/08

【読了】異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました 概念交差のストラクチャー 5 (ドラゴンコミックスエイジ)

Web版を読んでいます。ハーレム物はあまり読みませんがこの作品は楽しんで読んでいます。原作も買おうかと思っているのですがタイミングを逃しています。 内容紹介 「対価がないとやる気は出んぞ」魔剣は“超”がつくほどメンドくさい!? 魔剣横取り計画を実行したナギたちは、アイネを始め「嫁」たちの活躍もあり、無事魔剣が眠る場所へと到着する。早速持ち帰ろうとするナギだったが、「ハーレムを見んとやる気が出ん」この魔剣…クソメンドくさい……

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2020/02/08

【読了】聖女の魔力は万能です 4 (フロース コミック)

Web版は読んでいます。 原作は買っていませんがコミカライズは興味から買っています。 内容紹介 WEB発20代OLの異世界スローライフ、待望の第4巻! 残業終わりに異世界召喚された、ちょっと仕事中毒な20代OL・セイ。 王様より召喚のお詫びと、この世界での功績への恩賞を問われたのだが、 爵位も土地も断り、ポーション作りのための禁書庫の閲覧と、 魔法の勉強のみを要求し、受け入れられる。 そして始まった、セイの魔力に興味を持った魔法師団長による講義。 厳しい内容にも頑張ってついていく日々を送っていたのだが……、…

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2020/02/08

【読了】賢者の孫 (13)(角川コミックス・エース)

内容紹介 災害級を超えた、超・災害級の巨獣軍団襲来!! 魔人達の拠点を探し、行軍を続ける連合軍とアルティメット・マジシャンズ。道中、有り得ない大きさの魔物が現れ…。巨大で凶暴なオオカミ、サイ、ワニ、サル、シカ――戦場はまさに巨獣大乱闘…!?

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2020/01/31

【読了】錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。 (1) (ガンガンコミックスUP!)

Web版を読んでいて原作は買っていませんがコミカライズを買い始めました。 この錬金術師、規格外につき! ! ! 病気の妹の命を助けるために、万能薬エリクサーが必要なS級冒険者のラフィー。 しかしそれは、限られた錬金術師が数年に1本造れるかどうかという超貴重品だった。 だが、ある日出会った男が、その常識を覆す! 「はい、エリクサー。いいよ、またいくらでも作れるから。」 【小説家になろう】発! 自重を知らない超規格外の錬金術師とそれに巻き込まれる美少女冒険者の、人助けスローライフ・ファンタジー!

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2020/01/31

【読了】食い詰め傭兵の幻想奇譚 2 (HJコミックス)

原作が出ると知ったときに、Web版を読んで気に入ってコミカライズを買いだした作品 Web版も面白いです。 内容紹介 凄腕傭兵、魔族の少女と、運命を共にする。「小説家になろう」で1億1000万PV突破作品! 待望のコミカライズ第2巻! 初心者冒険者に転職した凄腕の元傭兵ロレンは、とある駆け出しパーティに誘われ、ゴブリンの討伐に挑む──。 しかし軽率なリーダーの下、迂闊に巣穴に飛び込んだパーティは、返り討ちに遭い壊滅寸前…! ロレンは、魔族の少女ラピスと共に、巣穴の奥へと駆け出すが偶然にも古代遺跡に迷い込んでし…

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2020/01/31

【読了】もふもふと異世界でスローライフを目指します! 1 (アルファポリスCOMICS)

スローライフ物です。 チートは知識だけになるのかな?原作を読んでいないからわからないけど、楽しみではあります。

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2020/01/31

【読了】邪竜転生4 (アルファポリスCOMICS)

うーん。 多分3巻をしっかり読んでいない。飛んでいる印象がある。積読本の中に紛れているの可能性がある。 内容紹介 謎の殺人組織「罰の執行人」のリーダーは宿屋の女中、メルリダだった。レイフォン少年から「角竜の首飾り」なるものを奪い取った彼女たちの目的とは…⁉一方、不審な動きをするジャーの魂友オシキモや秘密裏に何かの計画を企てる「天使」……不穏で巨大な歯車が徐々に噛みあい始めていた――。弱きに優しく涙もろい、元ダメリーマン邪竜の気ままな冒険ファンタジー、第4巻!

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2020/01/31

【読了】異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く? 4 (アルファポリスCOMICS)

原作は読んでいませんがコミカライズを買っています。 ホブゴブリンの辺りの話です。 新しいモフモフが登場しています。

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2020/01/31

【積読】セブンス9(ヒーロー文庫)

実は、4巻から積読になっています。 そのうち読もうと思っていますが、積まれていると上から崩してしまうので、なかなか前の巻に辿り着けないので読まなくなってしまっています。 内容紹介 冒険者の本場で名をあげろ! 親切な受付嬢の正体とは? 絶体絶命の窮地を切り抜ける方法は――女の子とのキス!? 自由都市ベイム。 「冒険者の本場」とも言われる巨大都市に到着したライエルたちは、 まずはギルドにて登録を済ませようとする。 しかし、いくら他国で経験があろうと、ベイムで実績のない者は 依頼も受けさせてもらえず、ダンジョンに…

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2020/01/27

【読了】絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで(10)(11)(12)

積読でしたが12巻が発売されましたので、3冊を連続で読みました。 Web版も読んでいるのですが作者さんが言っている通りに別物です。

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2020/01/22

【第二章 遭遇?】第四話 人非人?

「ヤス。もしかして、ヤスは人非人(にんぴにん)?」 「人非人(にんぴにん)がわからないけど、多分違うぞ?」 『人非人(にんぴにん)を検索・・・一部成功。人非人(にんぴにん)・・・人あらざる人の意味で使われている。元々の意味は、人で有りながら人の道を外れた行いをする人。ひとでなしの意味』 「そうなの?」 「あぁそもそも、人非人(にんぴにん)がわからないけどな」 リーゼは、人非人(にんぴにん)を説明してくれた。 俺、リーゼが言っている人非人(にんぴにん)だな。 でも、一点だけ違う所がある。俺はリーゼの言葉が解る…

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2020/01/22

【第二章 遭遇?】第三話 リーゼ?

残念ながら、助けたのはお姫様でも、豪商の娘でも、貴族の娘でも無かった。 ハーフエルフの町娘だった・・・。まぁエルフが居る事がわかっただけでも収穫には違いない。 これなら、ドワーフとかも居るだろうし、いろいろ見て回ったら楽しそうだな。ゴブリンやコボルトが居る事や、リーゼがゴブリンに”犯される”と言っていたことを考えると、ラノベ設定のままだと考えて良さそうだ。 「ねぇヤス。僕・・・」 「どうした?乗らないのか?」 「・・・あのね。僕・・・。着替えを・・・。その・・・。あの・・・」 「あぁいいぞ、待っていてやるか…

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2020/01/22

【第二章 遭遇?】第二話 神人族?

「細かい事は覚えていないけど、ユーラットだと思うけど、神殿でこのアーティファクトに乗り込んだら知らない場所に飛ばされた」 「え?ユーラット?」 「そう・・・だけど?」 「僕も、ユーラットに住んでいるけど、古代神殿?なんてあったかな?」 おい。なんて展開だ。 ご都合主義の塊だな。嫌いじゃない展開だ。小説なら読み飛ばすかもしれないが、現実だとありがたい。 『大丈夫です。”山の中腹あたりにある神殿だ”と伝えて下さい』 「あぁ・・・山の中腹あたりだと設け度、神殿だったぞ」 「・・・あそこ・・・神殿だったの?」 もう…

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2020/01/22

【第二章 遭遇?】第一話 状況確認?

さて、状況を確認しよう。 今、金髪・・・まぁまぁ美人の汗と雌の匂いをさせて少々別の匂いも混じっている女が腕の中に居る。まだ、俺の差し出した手を握って震えている。ハンドルを握っていた手を離して、肩を抱き寄せるようにしている。 少しでも落ち着いてくれると嬉しい。震えている事から、よほど怖かったのだろう。ゴブリンの群れに襲われたのだから、怖がるなというのが無理な注文なのかもしれない。 ディアナからの報告では、15体のゴブリンを倒した事になっている。最初に認識したのは、16体だから1体が生き残っていることになってい…

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2020/01/22

【第一章 異世界?】第四話 遭遇?

ディアナが大きく跳ねた。バンプが有ったのだろう、こんな路面じゃしょうがない。 「ディアナ。俺、どのくらい寝ていた?」 『エミリアが答えます。マスターは、36分42秒ほど、意識を手放されていました』 おいおい。脈拍でも測っているのか? まぁいい。30分ちょっとネタだけで頭はスッキリしている。もともと眠気が強かったわけじゃない。 気分的に横になりたかっただけだが、やはり混乱して緊張して疲れていたのかもしれない。 運転席に戻るが、ハンドルは握らない。ディアナの自動運転を見ている事にした。 観察していて、わかったの…

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2020/01/22

【第一章 異世界?】第三話 おきまり?

どのくらい走った? 何回か、コボルトやゴブリンと思われる者(魔物?)に遭遇した。石礫や弓矢や何やら魔法らしき物で攻撃してきていた。 しかし、マルス・・・ディアナには、一切通用しなかった。バリアやATフィールドを張っているわけでも結界でも無いようだが、傷が付くことはなかった。 フロントガラスに、石を投げつけられた時には”フロントガラス”が割れたと思ったが、石の方が砕け散った。 過信は禁物だが、ディアナの中にいれば俺は安全なのではないか? 大物の魔物が出たときには、全速力で逃げれば・・・・。逃げ切れるよな? マ…

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2020/01/22

【第一章 異世界?】第二話 諦める?

おれ、死んだのかな?死んだ記憶は無いけど若返っているし、戻れないだろうから、死んだと同じだよな。 まぁ1人身だし、弟は居るけど・・・もう何年も音信不通だし、親はすでに他界しているからな。友達といえる奴らも、桜と美和と克己と真一くらいだろう。あぁあいつも居るけど・・まぁいいかぁ 『マスター』 「マルスか?」 『マスター登録が終了いたしました。拠点の制作が終了しました。拠点の把握が終了しました。ディアナの機能把握が終了しました。マルスとディアナの接続が完了いたしました。エミリアの機能把握が終了いたしました。マル…

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2020/01/22

【第一章 異世界?】第一話 あれ?

少し整理しよう。 ここはどこだ? 俺の記憶が正しければ、車を停めて仮眠したのは、東名高速下り中井PAだ。でも、周りを見ると、そんな雰囲気ではない。 見たことがない場所だ。道路ですら無いのかもしれない場所で、愛機のマルスに乗っている。 そうか、夢である可能はあるな。 ラノベの読み過ぎで、頭が混乱しているのかも知れない。もう一度寝よう。そうだ、それだ!寝て起きれば・・・。問題解決・・・にはなっていないだろうな。 寒さを感じる。確か、今日は6月で夜は涼しいかも知れないが、寒いと感じる気温では無いはずだ。暑いのなら…

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2020/01/22

【序章 トラック運転手!】第二話 さて!

俺は日本という国で、愛車のトラクタ(マルス)を駆って電話一本で仕事を受ける、フリーのドライバー(運送業)をやっていた。37歳になるまで、”仕事一筋”と言えば聞こえはいいが、気がついたら、そんな年齢になっていた。 最初に努めた会社が、不景気を理由にした倒産。世間的には不景気の煽りをモロに受けた事になっている。社長が逃げ出したのが本当の理由だ。 その時、28歳。残っていた上層部と話をして、倒産時の未払い給料の代わりにトラクタを貰い受けた。運転は嫌いではない。荷物運びも好きだ。全国のうまい物や綺麗な場所。そして、…

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2020/01/22

【序章 トラック運転手!】第一話 俺の仕事!

男は、愛車の窓を閉めてエアコンを入れる。 舗装されていない道路では、速度を上げるのにも限界がある。潮風は嫌いでは無いのだが、砂埃が混じった潮風の中を走っていると、車内が砂だらけになってしまう。それでなくても、暑い季節になってきているのだ。エアコンを入れないと、運転してられない。 今日の愛車は、いつものトラクターではない。荷物が特殊な物だった為に専用の車を用意して走らせている。 愛車は、改造を行う為に”工房”に置いてある。 男は、エアコンの入った車内で90年代のアニメソングを口ずさみながら—時折残…

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