非ハーレムの記事一覧
2022/09/28
【第二十二章 結婚】第二百二十五話
やっと落ち着いて結婚式とパーティーの準備に取りかかれそうだ。 「旦那様」 「スーンか?」 「フラビア殿が来られています」 「わかった。執務室に通してくれ」 「かしこまりました」 フラビアだけで来たのか? 何か有ったとは思えないから、リカルダと別行動をしているのだろう。 執務室で待っていると、ドアがノックされる。 スーンが先に部屋に入ってきた。 すぐにフラビアが入ってくるかと思ったのだが、メイド(ドリュアス)たちが荷物を持って入ってきた。 「ん?」 最後にフラビアが大きな荷物を持って入ってきた。 「フラビア?…
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【第二十二章 結婚】第二百二十四話
「ツクモ様」 「老。悪いな。結婚式の作法を聞きたいのだけど、時間あるか?」 「はい。大丈夫です」 リーリアと一緒にミュルダ老の所にやってきた。 迎賓館で作業をしていた所だったのだが、先触れを出したので、待っていてくれたようだ。 「それで、ツクモ様。何か、お聞きになりたいと?」 「あぁそうだった。リーリアから聞いたけど、結婚式のときの料理だけど主催が準備してはダメなのか?」 「え?どういう・・・?」 リーリアが俺に変わって説明してくれた。 「ツクモ様?」 「あっ言いたい事はわかるけど、俺が作って提供したいと思…
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【第二十二章 結婚】第二百二十三話
ホームに戻ると、オリヴィエが待っていた。 「どうした?」 「・・・」 「どうした?」 オリヴィエが俺に相談したい事がある切り出した事は、今までも何度も話してきたことだ。 「気にしてもしょうがないと思うけどな?」 「しかし、マスター」 「そういうオリヴィエも、マスター呼びが治らないぞ?」 「失礼しました。旦那様」 「うーん。何度も言うけど、俺は、呼びやすい方法で呼んでくれればいいと思っているのだけどな。なんなら呼び捨てでもいいぞ?」 「旦那様!」 オリヴィエが何を気にしているのか解っている。 「オリヴィエ。旦…
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【第二十二章 結婚】第二百二十二話
迎賓館を出て、ロックハンドに向かう事にした。 ホームに戻ると、リーリアが戻ってきていた。 「どうした?何か有ったのか?」 「はい。クリスが、お話があるという事です」 「俺に?」 「はい」 「そうか・・・」 クリスが俺に話が有るとは珍しい。 緊急な用事も無いことだし、顔を出してくるか? 「それで、リーリア。クリスは?」 「先程まで居たのですが、行政区に戻りました」 「わかった。行ってみる」 「呼んできましょうか?」 「いや、いいよ。久しぶりに行政区にも顔だしてくる」 「かしこまりました」 なんだか本当に久しぶ…
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【第二十二章 結婚】第二百二十一話
ローレンツには引き続き調査と情報収集をお願いした。 モデストたちとの繋ぎができているので、モデストたちを使っての情報収集に許可を出す。 シュナイダーとの繋ぎもできているので、商隊を使ってアトフィア教の大陸を調査する事もできるようにした。甘い汁を吸わせている穏健派や教皇派の人間たちに関しても、もっと甘い汁を吸わせて、アトフィア教内部の情報を取得させることにした。 後日、神殿区に来ているコルッカ教の司祭にも話を聞くことになりそうだ。 こちらは、俺が行くよりもルートガーが現状の確認を含めて聞きに行くほうが無難だろ…
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【第二十一章 密談】第二百二十話
フラビアとリカルダから、ダンジョンの改善依頼が大量に来た。全部対応する事もできたのだが、意味が不明な物があったので、モンスターの出現位置やマップ上に仕掛けていたトラップを外す事から行った。 難易度がヌルい様にも感じるが、これで十分だと言われた。 俺が想定していたレベルよりも、二段階くらい下げる事になっている。イージーモードで作ったのだが、フラビアとリカルダからは、訓練生が実際に戦うのにはハードモードだと言われてしまった。 レベルを落とすのは難しくないので、ベリーイージーモードの更に下になるように作成した。 …
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【第二十一章 密談】第二百十九話
もしかしたら・・・。 以前から、実験をしているという疑惑はあった。 ドリュアスが新種の後から付いていくように移動している人種を見ている事から、スキル操作を使っているのはほぼ確定だろう。 複数がスキル操作を使っているという疑惑まで出てきている。 なんのために? 安全に魔物を狩るためか? エントやドリュアスの大陸が襲われたのは、それで納得できるかも知れないが、ドワーフやエルフの大陸やアトフィア教も襲われている。俺たちも襲われた。戦闘訓練をしていると考えるのが妥当だと思えてくる。 「なぁシロ。スキル操作は、俺以外…
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【第二十一章 密談】第二百十八話
スーンからの依頼(指示)で神殿の外装を変更した。 内装もできる所は手伝ったのだが、本当に良かったのか? スーンだけではなく、ゼーロやヌラやヌルからも高評価だし、リーリアやオリヴィエも喜んでいる。他の面子もみな喜んでいるのがよく分かる。 カイやウミやライもすごいと言っている。 エリンは、竜に戻って神殿の周りを飛ぶほどに喜んでいる。 簡単に言えば、俺以外の全員がこれでいいと思っているようだ。 「なぁシロ」 「なんでしょうか?」 「これでいいのか?」 最後の砦としてシロに感想を求めた。 「かっこいいと思いますけど…
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【第二十一章 密談】第二百十七話
魔物の移住は考えていた以上にスムーズに行われた。 スーンが”格付けをした”と言っていたが・・・。大きな文句を言ってくるような者は居なくてスムーズに進められた。移動は当然だが、割り振りも文句が出なかった。多少、環境に注文が来たくらいだ.。 「旦那様。移住を取り敷きました代表の者がお会いしたいという事です」 「わかった。どこがいい?」 「・・・」 「どうした?なにか腹案があるのか?」 スーンがなにかを考えているようだ。 「いいぞ?言ってみろよ?」 「はい。旦那様。チアルダンジョンの最下層にあります神殿はどうされ…
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【第二十一章 密談】第二百十六話
平和は長続きしない。 そう思っていた・・・。 実際に、今までは呪われているかのように事件が発生した。 そういう事だと諦めていたのだが、実際に暇になってしまうと、寂しくも思えてしまう。 「ご主人様」 「どうした?」 ホームでゲームを楽しんでいると、珍しくリーリアが話しかけてきた。 少し神妙な雰囲気なのが気になってしまう。 「ご主人様・・・」 「どうした?」 本当に何か有ったようだ。 コントローラーをシロにあずけて、リーリアと一緒に応接室に移動する。 「リーリア。何があった?」 「はい。まだ確認中なのですが・・…
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【第二十一章 密談】第二百十五話
住居の問題と酒精の問題とミュルダの特産問題が片付いた。 片付いたのは良かったのだが、この事がミュルダ以外の場所から苦情が届いた。 当然だが、無視させてもらった。 いちいち答えていられないのが原因だが、それ以上にダンジョンを作って、そこの環境を整えたのだからもういいだろう? 俺は、そう思っていたのだがどうやら代官は違った意見を持っていたようだ。 いちいち特産物なんか作っていられない。 それに、SAやPAはもともと休憩場所以上には考えていない場所なのだ。それが、周りの集落が集まってきたりして、街の様になってしま…
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【第二十一章 密談】第二百十四話
カトリナとルートガーにマンション建設を任せた。 それから、人手の補充を行ったり、難民の中から問題がなさそうな者を、選別するのにクリスが面接官を行ったりした。 1ヶ月くらいかけて、二人から苦情が出ないように環境を整備した。 丸投げしたら、俺の作業は終わったのかと思ったのだが、どうやら、そこからが仕事の開始だったようだ。 忙しく、ホームとブルーフォレストダンジョンとロックハンドダンジョンを行き来していた。 シロも手伝ってくれるのだが、事務的な事や人の配置は苦手なようで戦力にはならなかった。 どちらかというと、フ…
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【第二十一章 密談】第二百十三話
カトリナに住宅問題を任せて2週間が経過した。 「どうだ?」 「問題ありませんよ。表面的には」 「また微妙な言い回しを覚えたな」 「えぇそうですね。普段会話をする人たちは大丈夫なのですが、フラッとやってきて無理難題を投げていく人がいるので、その人対策のためですよ」 「へぇ~それは大変だな。それで?」 「誰かの入れ知恵かわかりませんが、全部の部屋に温かい空気と冷たい空気が出る装置や自動的にお湯が溜まる装置がついていて、値段が合わなくなっています」 「そうか、誰がそんな余計なことを言ったのかわからないけど、確かに…
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【第二十一章 密談】第二百十二話
さて、目の前で泣き出しそうな顔をしている女性を俺はどうしたらいいのだろうか? 「わかった、俺からリヒャルトには言ってやる」 「本当・・・ですか?」 「あぁ約束する。だから、余計な詮索をするなよ」 「うん!」 「辞めるつもりはないようだな?」 「えぇロックハンドで何をしているのかだけでも教えてくださいよ。夜も寝られない状態です」 「よかったな。寝る必要がないのなら、その分仕事ができるぞ?」 「なんですか?その拷問みたいなセリフは?」 そうか、拷問か・・・。 よく客先に言われたセリフだったな。拷問だったのか・・…
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【第二十一章 密談】第二百十一話
パレスキャッスルとパレスケープに、ドワーフ族だけではなくエルフ族の難民が発生し始めている。 アトフィア教の大陸や中央大陸からも人族だけではなくいろんな種族がチアル大陸を目指して助けを求めてやってきている。 チアル大陸に向かう船や港が混雑し始めている。チアル大陸が難民の受け入れを表明したからだ。乗船料は、チアル街が貸し出す事にした。弱った身体で無理して港で仕事をして死なれても気分がわるい。 受け入れが始まっている。仕事をしない人にはそれなりの待遇が用意されている事も伝えるようにしている。 人族だろうが、エルフ…
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【第二十章 攻撃】第二百十話
「マスター」 「どうした?」 「ルートガーが、相談したい事があると言ってきています」 「わかった」 隣を見ると、シロはまだ夢の中だ。 引っ越しをしながら、モンスターをハントするゲームを楽しむための機能作りを手伝ってもらっている。疲れて熟睡しているようだ。 布団をめくらないでもわかる。今日は、服を着ている。 「シャイベ。シロを頼む。ルートガーのところに話を聞きに行ってくる」 「わかった」 シロの事を、シャイベにまかせて、ブルーフォレストダンジョンに向かう事にする。 「ご主人様」 「どうした?」 「お一人では問…
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【第二十章 攻撃】第二百九話
昨日は失敗してしまった。 シロに間違いを指摘されるまで気が付かなかった。 でも、少し考えてみよう。 人型の操作対象・・・・。 ・新種の魔物を生け捕りにできないか? 現状難しそうだな。 出没する場所やタイミングが判明すれば、なんとかなるかも知れないけど、今の所手がかりが一切ない。ロックハンドに出てきた物では可動部分がよくわからなかった。 ・プラモデルとかで作っている腕や足の稼働で作ってみるか? これが実現に一番近いけど、モンスターをハントするのが目的となると強度とかで問題が出てきそうだ。 一応作ってみるか?バ…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百八話
「ふぅ」 「お疲れ様です」 シロがお茶を持ってきてくれた。 軽く汗の匂いがする事から、戦闘訓練をしていたのだろう。ホームの家に俺が戻ってきたので、戦闘訓練を切り上げたのかも知れない。 「ありがとう。戦闘訓練はいいのか?」 「はい。十分では無いのですが、あまり続けてやるのも良くないと言われまして、今日は終わりにしました」 「そうか」 お茶を一口飲む。 「うまいな」 「ありがとうございます」 シロが嬉しそうに横に座ってから、少し距離を離した。 「気にしなくていいぞ?」 「でも、僕・・・」 そういうシロの身体を抱…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百七話
やる事が決まった。 決まったのはいいが・・・俺の作業がない。 ダンジョンコアを使って、チアル大陸の全域を支配領域におく計画なのだが、俺は何もする事がない。 ルートガーに話を通して、元老院で説明しただけだ。 抵抗もなく、受け入れられた。支配領域というと仰々しいが、退避場所ができたと考えれば、ダンジョンでもありがたいという事だ。 ダンジョンができた時に、俺からルートガーに連絡を入れて、ルートガーか元老院が代官に知らせる事になる。その時に、行政区からダンジョンの調査を行う為の調査費を各代官にわたす事にした。 正し…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百六話
ロックハンドに戻った。 家には、イサークとナーシャが待っていた。 ナーシャは、シロを捕まえて、キッチンに入っていった。ステファナとレイニーも後に続いた。 「リーリア。シロとナーシャを頼む」 「ご主人様。かしこまりました」 リーリアがキッチンに入っていれば、大きな問題は発生しないだろう。 「ツクモ様。話を聞いてもいいですか?」 「この前の魔物か?」 「はい」 イサークを連れて、応接室に入る。 オリヴィエに飲み物を頼んだ。 「まずは、ガーラントがすまない」 「・・・。素材か?」 「はい」 「別に構わない。まだ必…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百五話
定期的に、オリヴィエかリーリアがルートガーのところで情報交換をしてくる事になっている。 「マスター。ルートガー殿も、獣人族に伝わる”詩”が何らかの関係がある物と考えているようです」 「そうか・・・。ヨーンにでも聞いたのか?」 「そのようです。マスターに知らせて欲しいと言っていましたが、マスターもナーシャ殿に聞いた旨を伝えてあります」 ルートガーも獣人族に話を聞いたようだ。無事、情報が集まっているのがわかる。 ローレンツにお願いして、ルートガーにも情報を流してもらう事にした。 アトフィア教のまともな司祭からの…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百四話
”守る者。身体は石(意思)。心を持たず、武器は持たず、スキルは使わず、武器は通じず、スキルは通じず、腕のみで攻撃す、それは人型。神殿の最深部を、女神を守る者なり” ナーシャから教えられた言葉だが、確かに今回出てきた魔物の姿を的確に表現している。 問題は、最後の部分だな。 ”女神を守る者なり” 女神? 女神・・・。心当たりがあるが、ちがうだろう。神殿には住んでいない。少なくても、俺が知っているのは”神”であって女神ではない。 ロックハンドダンジョンからホームに戻る。 シロたちが集まって、何やら議論しているとこ…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百三話
ゼーウ街の事は、ルートガーと元老院に任せる事になった。 ルートガーの執務室に遅れて、ミュルダ老とメリエーラ老が入ってきた、けが人はクリスとオリヴィエが見ている。 メリエーラ老が出されたコーヒーに口を付けながら俺に話しかけてくる。 「ツクモ様」 「ん?」 「先日の全体会議を襲おうとしていた愚か者だが・・・」 「あぁなにか解ったのか?」 メリエーラ老に一任した。エルフ大陸から来ていた馬鹿どもか・・・。すっかり忘れていた。 「どうやら、奴らの住んでいた集落が、金属を纏った魔物に襲撃されて、滅ぼされてしまったようで…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百二話
フラビアとリカルダに、簡単にホームの説明をする。 どうやら、アトフィア教の一部では伝説のスキルとして説明されていたようだ。 「なぁフラビア。シロ。ホームのことを知らなかったけど?」 「・・・」 「フラビア?」 「ツクモ様。申し訳ありません」 「ん?謝らなくていいけど、シロが知らないのは、当然だということで問題ないのか?」 「はい。あの子は、スキルを覚えるよりも、剣技を磨いて、父親の様になるのだと言って・・・」 「そうなのか?」 リカルダを見ると、頷いている。 どうやら、シロはやはり脳筋だったようだ。 「わか…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百一話
シロとログハウスに戻った。 やはり、ログハウス・・・庭園に転移門を作ろう。庭園からホームに移動できるようにしておけば、好きな時に、ホーム経由でログハウスに戻ってこられる。 「シロ。いつ頃がいい?」 「結婚ですか?」 「そうだよ。俺とシロの結婚式(・)だよ」 「僕は、いつでも、今日でもいいです!」 「準備ができていないだろう?」 「準備?」 なにか、俺の常識と違うような気がしてしょうがない。 「シロ。結婚式(・)とかはないのか?」 「ありますよ!教会に行って、神に報告します」 どうやら、俺がしっている様な結婚…
続きを読む2022/09/28
【第十九章 運営】第二百話
ロックハンドで考えていた以上に時間がとられてしまった。 ナーシャの歓喜が怖かった。何度も確認させられた。イサークに引き取ってもらってもダメだった。最後には全部取り上げると言って黙らせる事ができた状態だ。 想像通り、ナーシャとカトリナに指輪を見られた。同じものは作られないと説明して、簡単なデザインの物をイサークが採取していた素材で作成した。 ダンジョンが自由に作られるという話はしていない。攻略したので、ある程度の言うことは聞かせられるとだけ話してある。眷属化した程度だと考えているようだ。 カトリナがなにか考え…
続きを読む2022/09/28
【第十九章 運営】第百九十九話
新しいダンジョンコアのチェックができた。 あとは各地に作っていけばいいのだけど・・・。 「チアル。新しいダンジョンコアは意識が芽生えてから作ったほうがいいのか?それとも、その前にダンジョンの場所だけ決めてしまったほうがいいのか?」 「ペネム。ティリノ。あなた達はどうだったの?」 「ダンジョンを作ってからのほうが良いと思われます。今の状態だと、どこが自分の本拠地なのかわかりませんので、明確な場所の指定をしておいたほうがいいかと思います」 「我も、ペネムの意見と同じです。マスター」 ダンジョンコアの意見だからな…
続きを読む2022/09/28
【第十九章 運営】第百九十八話
ホームから抜けて洞窟に戻ると、オリヴィエが待機していた。 「オリヴィエ」 「マスター。もうよろしいのですか?」 オリヴィエがいつから用意していたのかわからないが、温かいコーヒーを差し出してくる。 受け取って、喉を潤す。 「意識はこれからだけど、まずは使えることがわかったからな」 「これからどうされますか?」 「迎賓館の近くに、ブルーフォレスト・ダンジョン・コアで、ダンジョンを作ってみる。迎賓館の辺りなら、なにか問題が有った場合に一番対処が簡単だからな」 「かしこまりました」 チアルもペネムもティリノも、クロ…
続きを読む2022/09/28
【第十九章 運営】第百九十七話
「マスター」 「クローン・クローエ?」 「違うよ!マスター!可愛い私を間違えないでよ!」 クローエか? 「クロ。それで、チアルからの伝言は?」 「ぶー。少しは、労って欲しいな!」 「わかった。わかった。それで?」 「労ってないし、乱暴!」 「クロ!5まで数えるからな。その間に言わなければ、もう二度とお前には、プリンはやらない!」 「5」 「そんな事言ってもだめ!」 「4」 「騙されない!」 「3」 「うぅぅぅプリン」 「2」 「マスター!!チアルが、コアできたって!」 「1。最初から、そう言えばいいのに、変…
続きを読む2022/09/28
【第十九章 運営】第百九十六話
ログハウスに戻ると、執事(エント)が一礼して迎い入れてくれる。 「大主様。オリヴィエ殿が庭園でお待ちです」 「ありがとう」 「カズトさん。今更ですけど・・・」 「ん?なに?」 「なんで、執事やメイドは、カズトさんのことを『大主様』と呼ぶのですか?旦那様やご主人様でいいのでは?」 「ん?あぁそうか・・・。シロ。スーンは知っているよな?」 「うん。僕も何度か有っているよね?」 「そうそう、あのスーンは、俺の眷属じゃなくて、ライの眷属で、スーンの眷属が執事(エント)やメイド(ドリュアス)だからな」 「え?あっ」 …
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