サイト小説の記事一覧

2020/03/06

【第四章 拠点】第五話 再度ユーラットへ

 ヤスは、駐車スペースから居住スペースに移動した。 「マルス。これから、居住スペースを、俺の家にする。呼称もだけど、設備とかも揃えていくからな。まずは、この世界にある物で揃えていこう」 『了。居住スペースを、”家”と呼称』 「それから、マルスは、神殿の領域内なら声が届けられるようだけど、緊急の時以外は神殿の1階部分でのみ受け答えをするように、家は2階から上のみとする」 『了。1階部分は、神殿スペースとする。地下1階から神殿とする。地上2階よりも上がマスターの居住スペースで”家”と呼称する。セキュリティの設定…

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2020/03/06

【第四章 拠点】第四話 ディアナオプション

 エミリアのディアナアプリで、討伐ポイントを確認したヤスは、自分がやってしまった事にようやく気がついた。  ポイントが、80万ほどになっていたのだ。ゴールデンスカラベを100体ほど倒していたのだ。時間にして、3時間・・・。繰り返していたのだ。  当初は自分の魔力を使ってゴールデンスカラベを出現させて討伐していたのだが、討伐ポイントが魔力ポイントに変換できることを知ったヤスは、ゴールデンスカラベを倒して得た討伐ポイントを魔力ポイントに変換して、ゴールデンスカラベを出したのだ。ヤス自身の魔力を使うよりも効率は落…

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2020/03/06

【第四章 拠点】第三話 神殿=拠点

 ヤスは、エミリアの操作を始めたが、操作項目(できること)が少ないのに気がついた。 「マルス。あまり操作項目(できること)が少ないな」 『討伐記録で増やす事で、操作項目(できること)が増えます』 「やっぱり、そこに行き着くのだな」 『マスター。現在、コボルトとゴブリンとオークの討伐記録があります。神殿の補修を優先したいのですがよろしいでしょうか?』 「そうだ、忘れていた。マルス。神殿を攻略した証明とかできるのか?」 『可能です』 「どうしたらいい?」 『最奥部にある。神殿のコアを見せれば大丈夫です』 「・・…

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2020/03/06

【第四章 拠点】第二話 支配領域

「はい!ヤス」  ヤスは、リーゼが持ってきた果実水を受け取った。 「お!冷やしてくれたのか?」 「うん!この方が美味しいでしょ?」  リーゼから受け取ってからすぐに口をつける。 「ありがとう!うん!うまい!」  リーゼに礼をつ会えてから一気に飲み干した。  ヤスは”さてっ”といいながら立ち上がった。 「アフネス。リーゼ。それから、ロブアン。世話になった。神殿に行ってみるわ!」 「え?もう行くの?」 「あぁ早めに行って、確認してダーホスに報告しないと駄目だろう?」 「そうだよね。ねぇヤス。僕も一緒に」「リーゼ…

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2020/03/06

【第四章 拠点】第一話 襲撃と朝食

 ヤスは、ポケットに入れたエミリアの警告音で目が覚める。 「なんだよ。今、何時だよ?」 ”マスター。すでにお眠りになってから、7時間39分経過しております” 「いい。それよりもなんだ?」 ”ディアナに魔物が迫っております” 「なに!?ゴブリンか?コボルトか?」 ”はい。ゴブリン30。コボルト60。未知の魔物1です” 「迎撃は可能か?」 ”問題ありません” 「できるだけ町から離れて迎撃してくれ」 ”了”  エミリアの画面が切り替わる。ディアナの正面に付いているカメラの映像が表示される。  ヤスは、ディアナに付…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第十一話 考察?

 ヤスとリーゼは宿の前で、ロブアンとアフネスが来るのを待っていた。  ロブアンは律儀に宿の扉を閉めて出ていたのだ。 「おじさん!」  遠くに見えるロブアンを、リーゼが見つけて叫んだ。  ロブアンは、リーゼが呼んでいるのだと勘違いして喜んで走ってきた。しかし、それは鍵をかけていって中に入る事ができなかったリーゼの非難する言葉を聞いて表情が変わるというオチまで着いてきた。 「ヤス。今日は泊まっていくのでしょう?」 「あぁいろいろありすぎた。疲れたよ」 「そうね。ごめんなさい。食事はどうする?」 「食べるよ」 「…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第十話 納得?

 二人はヤスの答えを聞いてホッとした。  アフネスはヤスが”偏見”がない事に対して、ダーホスはヤスが”人族至上主義”や”亜人解放思想”などの偏った主義思想を持っていない事に・・・。 「ヤス殿。貴殿は、神・・・女神や精霊をどう思いますか?」 「ダーホス!」  今度は、アフネスが慌てる。  アフネスとしては、聞かなければならない事だとは思っていたのだが人となりがしれてからでも遅くないと思っていたのだ。まさか、ダーホスから藪を突くような行為をするとは思わなかったのだ。 「神様?宗教って事か?」 「そう捉えてもらっ…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第九話 アーティファクト?

「着きましたけど?」  ヤスが後ろに居る二人に声をかける。 「え?」「は?」  二人は、外の景色がそれほど見えているわけではなかったので”いろいろ”判断ができない。  着いたと言われても何を言われているのかわからなかった。 「外で待つか?ここで待っているか?」 「ヤス殿?着いたとは?もう表門に着いたのですか?」 「あぁ」  そこまで言われて、改めて外の景色を見ると、たしかにユーラット町の表門にたどり着いている。 「ヤス殿?」 「ん?」 「どのくらいの時間が経過したのですか?」 「うーん。5-6分って感じだな…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第八話 ん?

「リーゼ!」「ヤス殿!」  皆が慌てる。 「大丈夫」  リーゼが口にした”大丈夫”の一言だけで皆が落ち着きを取り戻す。  一番若いリーゼが怖がっていないのに、ロブアンとアフネスが近づかないのは違うという事だろう。  ロブアンとアフネスが近づいたので、他の者も近づいてきた。 「ヤス殿。このアーティファクトは動かす事はできますか?」 「できるぞ。少し離れてくれ」  ヤスが運転席に座る。  エンジンが始動する。心地よい音がするが、それはヤスにだけ感じられる音のようだ。他の人間には恐怖に感じる音のようだ。聞いた事が…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第七話 言い訳?

「ヤス!おじさん!」  リーゼが、アフネスと一緒にギルドに入ってきた。  ヤスとロブアンが遅いので、気になって見に来たようだ。アフネスは、どうせ旦那であるロブアンがギルドにクレームを入れていると考えていた。そして、リーゼから詳しい話を聞いて、ヤスが神殿を攻略した可能性がある事。アーティファクトのことを説明しないで乗り切ろうとしているのだろうと予測していた。  残念な事にほぼアフネスの予測通りに進んでいた。問題の発生も予想の範疇のようだ。 「ダーホス。少し話がある」  アフネスがギルドの責任者を連れ出す。  …

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第六話 説明?

 ロブアンの三文芝居から始まった騒動は収束する様子が見られない。  散々怒鳴っていたロブアンが一息入れたタイミングで、ギルドの責任者(ギルドマスターではない)がロブアンに話しかける。 「ロブアン殿。少し落ち着かれよ」 「落ち着いてなんて居られるか!リーゼの護衛が、リーゼを置き去りにして逃げたのだぞ!」  ロブアンの怒りは間違いなく正当なものだ。  だが、ギルド側に確かな情報が届けられていないので、対応ができない事も間違いようがない事実なのだ。  全部、ヤスが悪いと言ってしまえばそれまでの事なのだ。  リーゼ…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第五話 登録?

 ヤスは、ロブアンの行動に関しては思うことはない。別にどうでも良いと考えてさっさと登録を行う事にした。 「登録したいのだがどうしたらいい?」  受付に居た女性は、ヤスからの問いかけにニコリともしないで、一枚の羊皮紙と球状の物を取り出した。 「はじめから説明しますか?」 「お願いします」  受付の女性は、”面倒”だという感情を隠そうとしない。 「そうですか・・・。ギルドの規則などは、二階に冊子があります。あとでご確認ください」  出された羊皮紙には、ギルドの簡単な説明だけが書かれていた。  ヤスは、観察されて…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第四話 三文芝居?

 リーゼがヤスの引っ張るようにして1軒の宿屋に入っていく。  見た目は、食堂風になっているようだが、”宿屋”と思いっきり書いてある。 「ただいま!」  奥から、イケメンが出てくる。 「リーゼ!帰ってくるのはまだ先だろう?」 「乗っていた馬車がゴブリンに襲われちゃって・・・」 「なに?お前は何もされなかったか?無事だったのか?」 「うん。そこのヤスに助けられたの!」 「お!そうか、俺は、ロブアン。ヤス。リーゼを助けてくれたこと感謝する」  ヤスの首をロブアンと名乗った男が、腕を首に回して耳元に顔を近づける。 …

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第三話 街道?

 門での審査がOKになったので、町に入ろうかと思ったが・・・。  そうだ、ディアナを移動しないと駄目だろう。こんな目立つ場所(町の正面)に停めておくことはできない。 「イザークさん」 「なんだ?それから、俺の事は、イザークでいいからな。ヤス!」 「あっわかりました・・・。いや、わかった。イザーク」 「おぉ!それで頼む。それでなんだ?」 「あぁディアナを移動したいけど、町の周りを大きく迂回して反対の門に行きたいのだけど道は通っているのか?」 「そうだな。少し待っていろ。リーゼは早く帰れよ」 「えぇぇぇ僕も・・…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第二話 称号?

 俺たちは、並んでいた馬車に付いていた護衛と町から出てきた守衛に囲まれている。しかし、囲んでいる方が震えているのは、ディアナが怖いのだろう。  並んでいる列の最後尾につける時に、大丈夫だと思って、エンジンを吹かしたのが問題だったのだろうか?  なんにせよ、武器を向けられているのは間違いない。  リーゼが降りて説明してくると言っていたが、それも不安を煽る要因にしかなっていない。 『マスター』 「なんだ?」 『ディアナを降りるときには、エミリアをお持ちください』 「わかった。でも、エミリアのバッテリーは大丈夫な…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第一話 ユーラット到着?

 食事を終えて、ディアナに戻った。そのまま、リーゼは居住スペースに入って横になった。すぐに、居住スペースからかわいい寝息が聞こえ始める。  食事をして少しは落ち着いたのだろう。ゴブリンに襲われて怖い思いもしたのだろう。ゆっくり寝かす事にした。  そっとカーテンを閉めて(外からでは壁を引き出す事はできない)、ナビの画面を見つめる。  時折、赤い点が光るだけのナビを眺めている。  ディアナが通った場所は道として表示されているが、それだけの寂しい地図だ。 「エミリア。あとどのくらいだ?」 『時間計測・・・成功。あ…

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2020/01/22

【第二章 遭遇?】第四話 人非人?

「ヤス。もしかして、ヤスは人非人(にんぴにん)?」 「人非人(にんぴにん)がわからないけど、多分違うぞ?」 『人非人(にんぴにん)を検索・・・一部成功。人非人(にんぴにん)・・・人あらざる人の意味で使われている。元々の意味は、人で有りながら人の道を外れた行いをする人。ひとでなしの意味』 「そうなの?」 「あぁそもそも、人非人(にんぴにん)がわからないけどな」 リーゼは、人非人(にんぴにん)を説明してくれた。 俺、リーゼが言っている人非人(にんぴにん)だな。 でも、一点だけ違う所がある。俺はリーゼの言葉が解る…

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2020/01/22

【第二章 遭遇?】第三話 リーゼ?

残念ながら、助けたのはお姫様でも、豪商の娘でも、貴族の娘でも無かった。 ハーフエルフの町娘だった・・・。まぁエルフが居る事がわかっただけでも収穫には違いない。 これなら、ドワーフとかも居るだろうし、いろいろ見て回ったら楽しそうだな。ゴブリンやコボルトが居る事や、リーゼがゴブリンに”犯される”と言っていたことを考えると、ラノベ設定のままだと考えて良さそうだ。 「ねぇヤス。僕・・・」 「どうした?乗らないのか?」 「・・・あのね。僕・・・。着替えを・・・。その・・・。あの・・・」 「あぁいいぞ、待っていてやるか…

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2020/01/22

【第二章 遭遇?】第二話 神人族?

「細かい事は覚えていないけど、ユーラットだと思うけど、神殿でこのアーティファクトに乗り込んだら知らない場所に飛ばされた」 「え?ユーラット?」 「そう・・・だけど?」 「僕も、ユーラットに住んでいるけど、古代神殿?なんてあったかな?」 おい。なんて展開だ。 ご都合主義の塊だな。嫌いじゃない展開だ。小説なら読み飛ばすかもしれないが、現実だとありがたい。 『大丈夫です。”山の中腹あたりにある神殿だ”と伝えて下さい』 「あぁ・・・山の中腹あたりだと設け度、神殿だったぞ」 「・・・あそこ・・・神殿だったの?」 もう…

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2020/01/22

【第二章 遭遇?】第一話 状況確認?

さて、状況を確認しよう。 今、金髪・・・まぁまぁ美人の汗と雌の匂いをさせて少々別の匂いも混じっている女が腕の中に居る。まだ、俺の差し出した手を握って震えている。ハンドルを握っていた手を離して、肩を抱き寄せるようにしている。 少しでも落ち着いてくれると嬉しい。震えている事から、よほど怖かったのだろう。ゴブリンの群れに襲われたのだから、怖がるなというのが無理な注文なのかもしれない。 ディアナからの報告では、15体のゴブリンを倒した事になっている。最初に認識したのは、16体だから1体が生き残っていることになってい…

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2020/01/22

【第一章 異世界?】第四話 遭遇?

ディアナが大きく跳ねた。バンプが有ったのだろう、こんな路面じゃしょうがない。 「ディアナ。俺、どのくらい寝ていた?」 『エミリアが答えます。マスターは、36分42秒ほど、意識を手放されていました』 おいおい。脈拍でも測っているのか? まぁいい。30分ちょっとネタだけで頭はスッキリしている。もともと眠気が強かったわけじゃない。 気分的に横になりたかっただけだが、やはり混乱して緊張して疲れていたのかもしれない。 運転席に戻るが、ハンドルは握らない。ディアナの自動運転を見ている事にした。 観察していて、わかったの…

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2020/01/22

【第一章 異世界?】第三話 おきまり?

どのくらい走った? 何回か、コボルトやゴブリンと思われる者(魔物?)に遭遇した。石礫や弓矢や何やら魔法らしき物で攻撃してきていた。 しかし、マルス・・・ディアナには、一切通用しなかった。バリアやATフィールドを張っているわけでも結界でも無いようだが、傷が付くことはなかった。 フロントガラスに、石を投げつけられた時には”フロントガラス”が割れたと思ったが、石の方が砕け散った。 過信は禁物だが、ディアナの中にいれば俺は安全なのではないか? 大物の魔物が出たときには、全速力で逃げれば・・・・。逃げ切れるよな? マ…

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2020/01/22

【第一章 異世界?】第二話 諦める?

おれ、死んだのかな?死んだ記憶は無いけど若返っているし、戻れないだろうから、死んだと同じだよな。 まぁ1人身だし、弟は居るけど・・・もう何年も音信不通だし、親はすでに他界しているからな。友達といえる奴らも、桜と美和と克己と真一くらいだろう。あぁあいつも居るけど・・まぁいいかぁ 『マスター』 「マルスか?」 『マスター登録が終了いたしました。拠点の制作が終了しました。拠点の把握が終了しました。ディアナの機能把握が終了しました。マルスとディアナの接続が完了いたしました。エミリアの機能把握が終了いたしました。マル…

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2020/01/22

【第一章 異世界?】第一話 あれ?

少し整理しよう。 ここはどこだ? 俺の記憶が正しければ、車を停めて仮眠したのは、東名高速下り中井PAだ。でも、周りを見ると、そんな雰囲気ではない。 見たことがない場所だ。道路ですら無いのかもしれない場所で、愛機のマルスに乗っている。 そうか、夢である可能はあるな。 ラノベの読み過ぎで、頭が混乱しているのかも知れない。もう一度寝よう。そうだ、それだ!寝て起きれば・・・。問題解決・・・にはなっていないだろうな。 寒さを感じる。確か、今日は6月で夜は涼しいかも知れないが、寒いと感じる気温では無いはずだ。暑いのなら…

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2020/01/22

【序章 トラック運転手!】第二話 さて!

俺は日本という国で、愛車のトラクタ(マルス)を駆って電話一本で仕事を受ける、フリーのドライバー(運送業)をやっていた。37歳になるまで、”仕事一筋”と言えば聞こえはいいが、気がついたら、そんな年齢になっていた。 最初に努めた会社が、不景気を理由にした倒産。世間的には不景気の煽りをモロに受けた事になっている。社長が逃げ出したのが本当の理由だ。 その時、28歳。残っていた上層部と話をして、倒産時の未払い給料の代わりにトラクタを貰い受けた。運転は嫌いではない。荷物運びも好きだ。全国のうまい物や綺麗な場所。そして、…

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2020/01/22

【序章 トラック運転手!】第一話 俺の仕事!

男は、愛車の窓を閉めてエアコンを入れる。 舗装されていない道路では、速度を上げるのにも限界がある。潮風は嫌いでは無いのだが、砂埃が混じった潮風の中を走っていると、車内が砂だらけになってしまう。それでなくても、暑い季節になってきているのだ。エアコンを入れないと、運転してられない。 今日の愛車は、いつものトラクターではない。荷物が特殊な物だった為に専用の車を用意して走らせている。 愛車は、改造を行う為に”工房”に置いてある。 男は、エアコンの入った車内で90年代のアニメソングを口ずさみながら—時折残…

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2020/01/22

【優秀高場】第三話 学校の噂

「どうだ?」 「今年の出来ですか?」 「そうだ」 「芳しくないですね。まだ始まっていません」 「そうか、派閥は?」 「出来ています」 「仕掛けろ、女からは情報が抜き取れているか?」 「もちろんです。全員分の遺伝子情報はいつものように入手しています」 「それは重畳」 「はっ!それで今回はオーダーはなしですか?」 「あぁ自然に任せろ」 この学園では、生徒になんでも与えて、教師に逆らえない状況を作る事から始める。 100名を家畜にする事から始める。大体の家畜が、中学生になるくらいで雌を求める。種族の指定や処女性を…

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2020/01/22

【優秀高場】第二話 全寮制の男子校

俺は高校生になった。学校は、小学校から同じ顔ぶれで物珍しさはない。 俺の学校は、小学校から全寮制だ。 普通の学校と違うのが、長期休みでも地元に帰る事が殆どない。小学校の頃は、寂しくて泣くやつも居たが、中学校にあがると学校の寮に居たほうがいいと思えてくる。 俺たちは、世間で言う”上流階級”の子息だ。議員の息子なんて当たり前で、世界的に有名な企業の会長の息子(庶子)なんかも当たり前のようにいる。俺は、とある大学の理事長を務める父親の3番目の息子になる。 それで、なんで皆がこの寮が”楽”だと思えるのかというと、こ…

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2020/01/22

【優秀高場】第一話 とある記者の疑問

蠱毒 ”代表的な術式として『医学綱目』巻25の記載では「ヘビ、ムカデ、ゲジ、カエルなどの百虫を同じ容器で飼育し、互いに共食いさせ、勝ち残ったものが神霊となるためこれを祀る。この毒を採取して飲食物に混ぜ、人に害を加えたり、思い通りに福を得たり、富貴を図ったりする。人がこの毒に当たると、症状はさまざまであるが、「一定期間のうちにその人は大抵死ぬ」と記載されている” 出典Wikipedia 私がこの言葉を知ったのは、とある学校の噂話を聞いて、編集長に取材の許可を求めた時だ。 その学校は、全国的に見ても優秀な学校だ…

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2020/01/22

【紡がれた意思、閉ざされた思い】最終話 紡がれた思い

石川たちは、真辺の家を事務所にして作業をしている。 27名も入れる広さではないが。ほとんどの人間が、ドクター松本の施設で作業しているので、事務所の機能があるだけで十分なのだ。皆が集まるだけなら、真辺の家で困る事がない。贅沢にも庭らしきものがあるのだ。 真辺の家は、郊外にある一軒家で、周りと見比べても大きい。石川達も驚いたが、すでにローンも完済しているという事だ。そんな条件もあって、事務所に使う事になった。 家の所有者は、最初は篠原にするという話しになったが、篠原が、真辺の『意思(遺志)を継ぐ』のは石川だから…

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