物流の記事一覧

2020/03/06

【第四章 拠点】第一話 襲撃と朝食

 ヤスは、ポケットに入れたエミリアの警告音で目が覚める。 「なんだよ。今、何時だよ?」 ”マスター。すでにお眠りになってから、7時間39分経過しております” 「いい。それよりもなんだ?」 ”ディアナに魔物が迫っております” 「なに!?ゴブリンか?コボルトか?」 ”はい。ゴブリン30。コボルト60。未知の魔物1です” 「迎撃は可能か?」 ”問題ありません” 「できるだけ町から離れて迎撃してくれ」 ”了”  エミリアの画面が切り替わる。ディアナの正面に付いているカメラの映像が表示される。  ヤスは、ディアナに付…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第十一話 考察?

 ヤスとリーゼは宿の前で、ロブアンとアフネスが来るのを待っていた。  ロブアンは律儀に宿の扉を閉めて出ていたのだ。 「おじさん!」  遠くに見えるロブアンを、リーゼが見つけて叫んだ。  ロブアンは、リーゼが呼んでいるのだと勘違いして喜んで走ってきた。しかし、それは鍵をかけていって中に入る事ができなかったリーゼの非難する言葉を聞いて表情が変わるというオチまで着いてきた。 「ヤス。今日は泊まっていくのでしょう?」 「あぁいろいろありすぎた。疲れたよ」 「そうね。ごめんなさい。食事はどうする?」 「食べるよ」 「…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第十話 納得?

 二人はヤスの答えを聞いてホッとした。  アフネスはヤスが”偏見”がない事に対して、ダーホスはヤスが”人族至上主義”や”亜人解放思想”などの偏った主義思想を持っていない事に・・・。 「ヤス殿。貴殿は、神・・・女神や精霊をどう思いますか?」 「ダーホス!」  今度は、アフネスが慌てる。  アフネスとしては、聞かなければならない事だとは思っていたのだが人となりがしれてからでも遅くないと思っていたのだ。まさか、ダーホスから藪を突くような行為をするとは思わなかったのだ。 「神様?宗教って事か?」 「そう捉えてもらっ…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第九話 アーティファクト?

「着きましたけど?」  ヤスが後ろに居る二人に声をかける。 「え?」「は?」  二人は、外の景色がそれほど見えているわけではなかったので”いろいろ”判断ができない。  着いたと言われても何を言われているのかわからなかった。 「外で待つか?ここで待っているか?」 「ヤス殿?着いたとは?もう表門に着いたのですか?」 「あぁ」  そこまで言われて、改めて外の景色を見ると、たしかにユーラット町の表門にたどり着いている。 「ヤス殿?」 「ん?」 「どのくらいの時間が経過したのですか?」 「うーん。5-6分って感じだな…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第八話 ん?

「リーゼ!」「ヤス殿!」  皆が慌てる。 「大丈夫」  リーゼが口にした”大丈夫”の一言だけで皆が落ち着きを取り戻す。  一番若いリーゼが怖がっていないのに、ロブアンとアフネスが近づかないのは違うという事だろう。  ロブアンとアフネスが近づいたので、他の者も近づいてきた。 「ヤス殿。このアーティファクトは動かす事はできますか?」 「できるぞ。少し離れてくれ」  ヤスが運転席に座る。  エンジンが始動する。心地よい音がするが、それはヤスにだけ感じられる音のようだ。他の人間には恐怖に感じる音のようだ。聞いた事が…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第七話 言い訳?

「ヤス!おじさん!」  リーゼが、アフネスと一緒にギルドに入ってきた。  ヤスとロブアンが遅いので、気になって見に来たようだ。アフネスは、どうせ旦那であるロブアンがギルドにクレームを入れていると考えていた。そして、リーゼから詳しい話を聞いて、ヤスが神殿を攻略した可能性がある事。アーティファクトのことを説明しないで乗り切ろうとしているのだろうと予測していた。  残念な事にほぼアフネスの予測通りに進んでいた。問題の発生も予想の範疇のようだ。 「ダーホス。少し話がある」  アフネスがギルドの責任者を連れ出す。  …

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第六話 説明?

 ロブアンの三文芝居から始まった騒動は収束する様子が見られない。  散々怒鳴っていたロブアンが一息入れたタイミングで、ギルドの責任者(ギルドマスターではない)がロブアンに話しかける。 「ロブアン殿。少し落ち着かれよ」 「落ち着いてなんて居られるか!リーゼの護衛が、リーゼを置き去りにして逃げたのだぞ!」  ロブアンの怒りは間違いなく正当なものだ。  だが、ギルド側に確かな情報が届けられていないので、対応ができない事も間違いようがない事実なのだ。  全部、ヤスが悪いと言ってしまえばそれまでの事なのだ。  リーゼ…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第五話 登録?

 ヤスは、ロブアンの行動に関しては思うことはない。別にどうでも良いと考えてさっさと登録を行う事にした。 「登録したいのだがどうしたらいい?」  受付に居た女性は、ヤスからの問いかけにニコリともしないで、一枚の羊皮紙と球状の物を取り出した。 「はじめから説明しますか?」 「お願いします」  受付の女性は、”面倒”だという感情を隠そうとしない。 「そうですか・・・。ギルドの規則などは、二階に冊子があります。あとでご確認ください」  出された羊皮紙には、ギルドの簡単な説明だけが書かれていた。  ヤスは、観察されて…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第四話 三文芝居?

 リーゼがヤスの引っ張るようにして1軒の宿屋に入っていく。  見た目は、食堂風になっているようだが、”宿屋”と思いっきり書いてある。 「ただいま!」  奥から、イケメンが出てくる。 「リーゼ!帰ってくるのはまだ先だろう?」 「乗っていた馬車がゴブリンに襲われちゃって・・・」 「なに?お前は何もされなかったか?無事だったのか?」 「うん。そこのヤスに助けられたの!」 「お!そうか、俺は、ロブアン。ヤス。リーゼを助けてくれたこと感謝する」  ヤスの首をロブアンと名乗った男が、腕を首に回して耳元に顔を近づける。 …

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第三話 街道?

 門での審査がOKになったので、町に入ろうかと思ったが・・・。  そうだ、ディアナを移動しないと駄目だろう。こんな目立つ場所(町の正面)に停めておくことはできない。 「イザークさん」 「なんだ?それから、俺の事は、イザークでいいからな。ヤス!」 「あっわかりました・・・。いや、わかった。イザーク」 「おぉ!それで頼む。それでなんだ?」 「あぁディアナを移動したいけど、町の周りを大きく迂回して反対の門に行きたいのだけど道は通っているのか?」 「そうだな。少し待っていろ。リーゼは早く帰れよ」 「えぇぇぇ僕も・・…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第二話 称号?

 俺たちは、並んでいた馬車に付いていた護衛と町から出てきた守衛に囲まれている。しかし、囲んでいる方が震えているのは、ディアナが怖いのだろう。  並んでいる列の最後尾につける時に、大丈夫だと思って、エンジンを吹かしたのが問題だったのだろうか?  なんにせよ、武器を向けられているのは間違いない。  リーゼが降りて説明してくると言っていたが、それも不安を煽る要因にしかなっていない。 『マスター』 「なんだ?」 『ディアナを降りるときには、エミリアをお持ちください』 「わかった。でも、エミリアのバッテリーは大丈夫な…

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2020/02/18

【第三章 町?街?え?】第一話 ユーラット到着?

 食事を終えて、ディアナに戻った。そのまま、リーゼは居住スペースに入って横になった。すぐに、居住スペースからかわいい寝息が聞こえ始める。  食事をして少しは落ち着いたのだろう。ゴブリンに襲われて怖い思いもしたのだろう。ゆっくり寝かす事にした。  そっとカーテンを閉めて(外からでは壁を引き出す事はできない)、ナビの画面を見つめる。  時折、赤い点が光るだけのナビを眺めている。  ディアナが通った場所は道として表示されているが、それだけの寂しい地図だ。 「エミリア。あとどのくらいだ?」 『時間計測・・・成功。あ…

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2020/01/22

【第一章 異世界?】第二話 諦める?

おれ、死んだのかな?死んだ記憶は無いけど若返っているし、戻れないだろうから、死んだと同じだよな。 まぁ1人身だし、弟は居るけど・・・もう何年も音信不通だし、親はすでに他界しているからな。友達といえる奴らも、桜と美和と克己と真一くらいだろう。あぁあいつも居るけど・・まぁいいかぁ 『マスター』 「マルスか?」 『マスター登録が終了いたしました。拠点の制作が終了しました。拠点の把握が終了しました。ディアナの機能把握が終了しました。マルスとディアナの接続が完了いたしました。エミリアの機能把握が終了いたしました。マル…

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