テンプレの記事一覧
2022/09/28
【第二十三章 旅行】第二百三十三話
「メリエーラ老。助かった。それで、エルフ大陸からはなにか要求があったのか?」 「はい。お断りしても問題ないのだが・・・」 「どうした?」 「カズト・ツクモ様とシロ様、あと眷属の方々をエルフ大陸にお招きして集落にある、鎮守の森にお招きしたいという事です」 「そうか・・・。ん?それがなにか問題なのか?」 「いえ、儂はいいのですが・・・」 ミュルダ老が反対しているようだ。 「ミュルダ老は反対なのか?」 「いえ、反対ではありませんが、積極的にエルフと付き合うのに懐疑的なだけです」 なにか有ったのかもしれないし、考え…
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【第二十三章 旅行】第二百三十二話
眷属達との宴会は、朝まで続いた。 朝、風呂に入っていると、シロが一緒に入りたいと言ってきたので、一緒に入る事にした。 そして、どこで覚えたのか口と手を使った方法で慰めてくれた。あの満足そうな顔を見るともっと早くやらせても良かったのかと思ったのだが、シロが自主的にやりたいといい出すまで待ったので、それはそれで良かったのかと思う。 風呂では、お互いを洗いあった。今日から、シロはしばらくフラビアとリカルダとローレンツの所に行く事になっている。 戻ってくるのは結婚式の当日の予定になっている。 間に合いそうにない場合…
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【第二十三章 旅行】第二百三十一話
「シロ。ありがとう」 「ううん。カズトさん。僕・・。嬉しいです」 「それで、騙していたようで悪いけど、来週のシロの誕生日だけどな」 「うん」 「誕生日の前日と前々日とその前の3日間を使って結婚式をやる事が決まっている」 「え?結婚式?だれの?」 「俺とシロの結婚式を3日かけて行う」 「聞いてないよ?」 「うん。言ってないからな」 「どうして?」 「シロを驚かせようと、誰かがいいだした」 「だれ?」 「うーん。覚えてないな」 フラビアとリカルダだったと思うけど、正確じゃないからな。 フラビアとリカルダが控えて…
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【第二十二章 結婚】第二百三十話
「カズトさん。おはようございます」 シロの口づけで起こされた。 嫌な気分は一切ない。ただ、全裸の状態で見せつけるような格好でキスするのは止めさせたい。我慢するのが難しくなってしまう。 「おはよう。シロ。今日は早いな。リーリアもまだ来ていないのだよな?」 「スーンからの伝言が来ていました」 「ん?俺宛てか?」 「はい」 「ありがとう」 「今日は、どうされますか?」 「スーンの伝言しだいだな」 「わかりました。お食事は、このままログハウスですませますか?」 「そうだな。軽くシャワーを浴びてから、食事にしよう」 …
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【第二十二章 結婚】第二百二十九話
シロと一緒に寝たり、シロと一緒に風呂に入ったり、シロと一緒に狩りを楽しんでいる方が、シロに結婚式の事がばれないとわかってからは、ルートから報告を受けるとき以外はシロと一緒に過ごす様にした。 すでに、チアル大陸に俺とシロの結婚が正式に発表されて、結婚式の日取りが告知された。 しかし、シロの耳には届いていないようで安心する。ただ、なにか周りが騒がしいと思ったのか、メイド(ドリュアス)に聞いていた、メイド(ドリュアス)が俺に内緒でシロに教えたのは”俺がシロの誕生日パーティーを企画している”と、いう事だ。しっかり、…
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【第二十二章 結婚】第二百二十八話
今日も特にやる事がなかったので、ホーム内にあるモンスターをハントする訓練施設の拡張をしながら、カイとウミと一緒に訓練して(遊んで)いた。 何体か新しいモンスターを追加して、眷属達が倒すのを見ていると、リーリアが近づいてきた。 「マスター。ルートガー殿が面会を求めています。追い返しますか?殺しますか?ご指示いただければすぐに皆で襲いかかります」 物騒な事をいい出している。リーリアもまだルートの事が許せないらしい。 表面的には許しているように見えるのだが、ホームに居るときや眷属達と過ごしているとどうしても許せな…
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【第二十二章 結婚】第二百二十七話
ホームに戻ってくると、フラビアが訪ねてきた。 一人で訪ねてくる事は珍しくはないが、表情が硬いなにか有ったのか? フラビアの話を聞く前に、シロとロックハンドでのことを話して聞かせた。 状況を把握していなかったようだ。 「ツクモ様。本日は、どうされますか?」 今日もなにもしばらく予定らしい物がない。 暇じゃないけど、やることがなくなっている。 「ん?ホームで結婚式の準備をしようかと思っているぞ?外を歩いているといろいろと煩いからな」 準備も何も無いのだけど・・・。その位の見栄は許して欲しい。 「それでしたら、後…
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【第二十二章 結婚】第二百二十六話
何気なく思ったのだが、ロックハンドが完全に隠れ家になっていないか? イサーク達を含めて一度話し合ったほうがいいかもしれない。 対魔物の対応は大丈夫だとは思うけど、一人で行くと怒りそうな面々がいるからな。誰かを連れて行きたいとは思うけど、誰にしようか? カイとウミは、眷属達の訓練をしているから、ホームの中に居てもらったほうがいい。 護衛として考えると、クローン・コアでは駄目だろう。 「旦那様!!」 オリヴィエが戻ってきていたか・・・。 「ちょうどよかった。オリヴィエ。ロックハンドに行こうかと思うけど、一緒に行…
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【第二十二章 結婚】第二百二十五話
やっと落ち着いて結婚式とパーティーの準備に取りかかれそうだ。 「旦那様」 「スーンか?」 「フラビア殿が来られています」 「わかった。執務室に通してくれ」 「かしこまりました」 フラビアだけで来たのか? 何か有ったとは思えないから、リカルダと別行動をしているのだろう。 執務室で待っていると、ドアがノックされる。 スーンが先に部屋に入ってきた。 すぐにフラビアが入ってくるかと思ったのだが、メイド(ドリュアス)たちが荷物を持って入ってきた。 「ん?」 最後にフラビアが大きな荷物を持って入ってきた。 「フラビア?…
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【第二十二章 結婚】第二百二十四話
「ツクモ様」 「老。悪いな。結婚式の作法を聞きたいのだけど、時間あるか?」 「はい。大丈夫です」 リーリアと一緒にミュルダ老の所にやってきた。 迎賓館で作業をしていた所だったのだが、先触れを出したので、待っていてくれたようだ。 「それで、ツクモ様。何か、お聞きになりたいと?」 「あぁそうだった。リーリアから聞いたけど、結婚式のときの料理だけど主催が準備してはダメなのか?」 「え?どういう・・・?」 リーリアが俺に変わって説明してくれた。 「ツクモ様?」 「あっ言いたい事はわかるけど、俺が作って提供したいと思…
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【第二十二章 結婚】第二百二十三話
ホームに戻ると、オリヴィエが待っていた。 「どうした?」 「・・・」 「どうした?」 オリヴィエが俺に相談したい事がある切り出した事は、今までも何度も話してきたことだ。 「気にしてもしょうがないと思うけどな?」 「しかし、マスター」 「そういうオリヴィエも、マスター呼びが治らないぞ?」 「失礼しました。旦那様」 「うーん。何度も言うけど、俺は、呼びやすい方法で呼んでくれればいいと思っているのだけどな。なんなら呼び捨てでもいいぞ?」 「旦那様!」 オリヴィエが何を気にしているのか解っている。 「オリヴィエ。旦…
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【第二十二章 結婚】第二百二十二話
迎賓館を出て、ロックハンドに向かう事にした。 ホームに戻ると、リーリアが戻ってきていた。 「どうした?何か有ったのか?」 「はい。クリスが、お話があるという事です」 「俺に?」 「はい」 「そうか・・・」 クリスが俺に話が有るとは珍しい。 緊急な用事も無いことだし、顔を出してくるか? 「それで、リーリア。クリスは?」 「先程まで居たのですが、行政区に戻りました」 「わかった。行ってみる」 「呼んできましょうか?」 「いや、いいよ。久しぶりに行政区にも顔だしてくる」 「かしこまりました」 なんだか本当に久しぶ…
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【第二十二章 結婚】第二百二十一話
ローレンツには引き続き調査と情報収集をお願いした。 モデストたちとの繋ぎができているので、モデストたちを使っての情報収集に許可を出す。 シュナイダーとの繋ぎもできているので、商隊を使ってアトフィア教の大陸を調査する事もできるようにした。甘い汁を吸わせている穏健派や教皇派の人間たちに関しても、もっと甘い汁を吸わせて、アトフィア教内部の情報を取得させることにした。 後日、神殿区に来ているコルッカ教の司祭にも話を聞くことになりそうだ。 こちらは、俺が行くよりもルートガーが現状の確認を含めて聞きに行くほうが無難だろ…
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【第二十一章 密談】第二百二十話
フラビアとリカルダから、ダンジョンの改善依頼が大量に来た。全部対応する事もできたのだが、意味が不明な物があったので、モンスターの出現位置やマップ上に仕掛けていたトラップを外す事から行った。 難易度がヌルい様にも感じるが、これで十分だと言われた。 俺が想定していたレベルよりも、二段階くらい下げる事になっている。イージーモードで作ったのだが、フラビアとリカルダからは、訓練生が実際に戦うのにはハードモードだと言われてしまった。 レベルを落とすのは難しくないので、ベリーイージーモードの更に下になるように作成した。 …
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【第二十一章 密談】第二百十九話
もしかしたら・・・。 以前から、実験をしているという疑惑はあった。 ドリュアスが新種の後から付いていくように移動している人種を見ている事から、スキル操作を使っているのはほぼ確定だろう。 複数がスキル操作を使っているという疑惑まで出てきている。 なんのために? 安全に魔物を狩るためか? エントやドリュアスの大陸が襲われたのは、それで納得できるかも知れないが、ドワーフやエルフの大陸やアトフィア教も襲われている。俺たちも襲われた。戦闘訓練をしていると考えるのが妥当だと思えてくる。 「なぁシロ。スキル操作は、俺以外…
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【第二十一章 密談】第二百十八話
スーンからの依頼(指示)で神殿の外装を変更した。 内装もできる所は手伝ったのだが、本当に良かったのか? スーンだけではなく、ゼーロやヌラやヌルからも高評価だし、リーリアやオリヴィエも喜んでいる。他の面子もみな喜んでいるのがよく分かる。 カイやウミやライもすごいと言っている。 エリンは、竜に戻って神殿の周りを飛ぶほどに喜んでいる。 簡単に言えば、俺以外の全員がこれでいいと思っているようだ。 「なぁシロ」 「なんでしょうか?」 「これでいいのか?」 最後の砦としてシロに感想を求めた。 「かっこいいと思いますけど…
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【第二十一章 密談】第二百十七話
魔物の移住は考えていた以上にスムーズに行われた。 スーンが”格付けをした”と言っていたが・・・。大きな文句を言ってくるような者は居なくてスムーズに進められた。移動は当然だが、割り振りも文句が出なかった。多少、環境に注文が来たくらいだ.。 「旦那様。移住を取り敷きました代表の者がお会いしたいという事です」 「わかった。どこがいい?」 「・・・」 「どうした?なにか腹案があるのか?」 スーンがなにかを考えているようだ。 「いいぞ?言ってみろよ?」 「はい。旦那様。チアルダンジョンの最下層にあります神殿はどうされ…
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【第二十一章 密談】第二百十六話
平和は長続きしない。 そう思っていた・・・。 実際に、今までは呪われているかのように事件が発生した。 そういう事だと諦めていたのだが、実際に暇になってしまうと、寂しくも思えてしまう。 「ご主人様」 「どうした?」 ホームでゲームを楽しんでいると、珍しくリーリアが話しかけてきた。 少し神妙な雰囲気なのが気になってしまう。 「ご主人様・・・」 「どうした?」 本当に何か有ったようだ。 コントローラーをシロにあずけて、リーリアと一緒に応接室に移動する。 「リーリア。何があった?」 「はい。まだ確認中なのですが・・…
続きを読む2022/09/28
【第二十一章 密談】第二百十五話
住居の問題と酒精の問題とミュルダの特産問題が片付いた。 片付いたのは良かったのだが、この事がミュルダ以外の場所から苦情が届いた。 当然だが、無視させてもらった。 いちいち答えていられないのが原因だが、それ以上にダンジョンを作って、そこの環境を整えたのだからもういいだろう? 俺は、そう思っていたのだがどうやら代官は違った意見を持っていたようだ。 いちいち特産物なんか作っていられない。 それに、SAやPAはもともと休憩場所以上には考えていない場所なのだ。それが、周りの集落が集まってきたりして、街の様になってしま…
続きを読む2022/09/28
【第二十一章 密談】第二百十四話
カトリナとルートガーにマンション建設を任せた。 それから、人手の補充を行ったり、難民の中から問題がなさそうな者を、選別するのにクリスが面接官を行ったりした。 1ヶ月くらいかけて、二人から苦情が出ないように環境を整備した。 丸投げしたら、俺の作業は終わったのかと思ったのだが、どうやら、そこからが仕事の開始だったようだ。 忙しく、ホームとブルーフォレストダンジョンとロックハンドダンジョンを行き来していた。 シロも手伝ってくれるのだが、事務的な事や人の配置は苦手なようで戦力にはならなかった。 どちらかというと、フ…
続きを読む2022/09/28
【第二十一章 密談】第二百十三話
カトリナに住宅問題を任せて2週間が経過した。 「どうだ?」 「問題ありませんよ。表面的には」 「また微妙な言い回しを覚えたな」 「えぇそうですね。普段会話をする人たちは大丈夫なのですが、フラッとやってきて無理難題を投げていく人がいるので、その人対策のためですよ」 「へぇ~それは大変だな。それで?」 「誰かの入れ知恵かわかりませんが、全部の部屋に温かい空気と冷たい空気が出る装置や自動的にお湯が溜まる装置がついていて、値段が合わなくなっています」 「そうか、誰がそんな余計なことを言ったのかわからないけど、確かに…
続きを読む2022/09/28
【第二十一章 密談】第二百十二話
さて、目の前で泣き出しそうな顔をしている女性を俺はどうしたらいいのだろうか? 「わかった、俺からリヒャルトには言ってやる」 「本当・・・ですか?」 「あぁ約束する。だから、余計な詮索をするなよ」 「うん!」 「辞めるつもりはないようだな?」 「えぇロックハンドで何をしているのかだけでも教えてくださいよ。夜も寝られない状態です」 「よかったな。寝る必要がないのなら、その分仕事ができるぞ?」 「なんですか?その拷問みたいなセリフは?」 そうか、拷問か・・・。 よく客先に言われたセリフだったな。拷問だったのか・・…
続きを読む2022/09/28
【第二十一章 密談】第二百十一話
パレスキャッスルとパレスケープに、ドワーフ族だけではなくエルフ族の難民が発生し始めている。 アトフィア教の大陸や中央大陸からも人族だけではなくいろんな種族がチアル大陸を目指して助けを求めてやってきている。 チアル大陸に向かう船や港が混雑し始めている。チアル大陸が難民の受け入れを表明したからだ。乗船料は、チアル街が貸し出す事にした。弱った身体で無理して港で仕事をして死なれても気分がわるい。 受け入れが始まっている。仕事をしない人にはそれなりの待遇が用意されている事も伝えるようにしている。 人族だろうが、エルフ…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百十話
「マスター」 「どうした?」 「ルートガーが、相談したい事があると言ってきています」 「わかった」 隣を見ると、シロはまだ夢の中だ。 引っ越しをしながら、モンスターをハントするゲームを楽しむための機能作りを手伝ってもらっている。疲れて熟睡しているようだ。 布団をめくらないでもわかる。今日は、服を着ている。 「シャイベ。シロを頼む。ルートガーのところに話を聞きに行ってくる」 「わかった」 シロの事を、シャイベにまかせて、ブルーフォレストダンジョンに向かう事にする。 「ご主人様」 「どうした?」 「お一人では問…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百九話
昨日は失敗してしまった。 シロに間違いを指摘されるまで気が付かなかった。 でも、少し考えてみよう。 人型の操作対象・・・・。 ・新種の魔物を生け捕りにできないか? 現状難しそうだな。 出没する場所やタイミングが判明すれば、なんとかなるかも知れないけど、今の所手がかりが一切ない。ロックハンドに出てきた物では可動部分がよくわからなかった。 ・プラモデルとかで作っている腕や足の稼働で作ってみるか? これが実現に一番近いけど、モンスターをハントするのが目的となると強度とかで問題が出てきそうだ。 一応作ってみるか?バ…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百八話
「ふぅ」 「お疲れ様です」 シロがお茶を持ってきてくれた。 軽く汗の匂いがする事から、戦闘訓練をしていたのだろう。ホームの家に俺が戻ってきたので、戦闘訓練を切り上げたのかも知れない。 「ありがとう。戦闘訓練はいいのか?」 「はい。十分では無いのですが、あまり続けてやるのも良くないと言われまして、今日は終わりにしました」 「そうか」 お茶を一口飲む。 「うまいな」 「ありがとうございます」 シロが嬉しそうに横に座ってから、少し距離を離した。 「気にしなくていいぞ?」 「でも、僕・・・」 そういうシロの身体を抱…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百七話
やる事が決まった。 決まったのはいいが・・・俺の作業がない。 ダンジョンコアを使って、チアル大陸の全域を支配領域におく計画なのだが、俺は何もする事がない。 ルートガーに話を通して、元老院で説明しただけだ。 抵抗もなく、受け入れられた。支配領域というと仰々しいが、退避場所ができたと考えれば、ダンジョンでもありがたいという事だ。 ダンジョンができた時に、俺からルートガーに連絡を入れて、ルートガーか元老院が代官に知らせる事になる。その時に、行政区からダンジョンの調査を行う為の調査費を各代官にわたす事にした。 正し…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百六話
ロックハンドに戻った。 家には、イサークとナーシャが待っていた。 ナーシャは、シロを捕まえて、キッチンに入っていった。ステファナとレイニーも後に続いた。 「リーリア。シロとナーシャを頼む」 「ご主人様。かしこまりました」 リーリアがキッチンに入っていれば、大きな問題は発生しないだろう。 「ツクモ様。話を聞いてもいいですか?」 「この前の魔物か?」 「はい」 イサークを連れて、応接室に入る。 オリヴィエに飲み物を頼んだ。 「まずは、ガーラントがすまない」 「・・・。素材か?」 「はい」 「別に構わない。まだ必…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百五話
定期的に、オリヴィエかリーリアがルートガーのところで情報交換をしてくる事になっている。 「マスター。ルートガー殿も、獣人族に伝わる”詩”が何らかの関係がある物と考えているようです」 「そうか・・・。ヨーンにでも聞いたのか?」 「そのようです。マスターに知らせて欲しいと言っていましたが、マスターもナーシャ殿に聞いた旨を伝えてあります」 ルートガーも獣人族に話を聞いたようだ。無事、情報が集まっているのがわかる。 ローレンツにお願いして、ルートガーにも情報を流してもらう事にした。 アトフィア教のまともな司祭からの…
続きを読む2022/09/28
【第二十章 攻撃】第二百四話
”守る者。身体は石(意思)。心を持たず、武器は持たず、スキルは使わず、武器は通じず、スキルは通じず、腕のみで攻撃す、それは人型。神殿の最深部を、女神を守る者なり” ナーシャから教えられた言葉だが、確かに今回出てきた魔物の姿を的確に表現している。 問題は、最後の部分だな。 ”女神を守る者なり” 女神? 女神・・・。心当たりがあるが、ちがうだろう。神殿には住んでいない。少なくても、俺が知っているのは”神”であって女神ではない。 ロックハンドダンジョンからホームに戻る。 シロたちが集まって、何やら議論しているとこ…
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