2022/01/31
【第三章 懲悪する惡】第一話 過去
繁華街の外れにある。雑居ビルの地下に、そのバーはある。 繁華街は、今日も噂話に花が咲いている。都市伝説から、街で発生した事故や事件の話。 たくさんの噂が存在している。 今日も、歓楽街の一つの店では、噂雀の3人が聞いてきた噂話をしている。 「知っている?」 「何?」 「雑居ビルの地下にあるバーの話」 「え?何?知らない」 「昼間しか営業していないバーらしいのだけど、夜にバーに訪れると・・・」 「え?ホラー的な話?都市伝説?あのバーなら知っているけど、昼間しか空いてないよ?夜に行っても暗いだけだよ」 「…
続きを読む2022/01/31
【第二章 ギルドと魔王】第二十一話 【ギルド】ボイド
私たちは間違ったのだろうか?私たちは、間違っていない。笑顔で、遊ぶ子供たち。猫人族の少女と、エルフ族の男の子が、人族の女性と手を繋いで、買い物をしている。こんな風景は、この場所を除けば、もう一つしか知らない。 帝国も、この城塞町も、私たちのギルドも、発展している。間違いなく、いい方向に進んでいる。 城塞町は、魔王ルブランが設定した領域から出ないようにしている。名前が示すように、城塞で守られている。それでも、地方都市以上の人が生活している。私たちが夢見た。種族に捕らわれずに生活できる場所だ。獣人族と人族…
続きを読む2022/01/31
【第二章 スライム街へ】第二十一話 想定外
ゴブリンの上位種や色違いを討伐した。 ”ライ。慎重に対処して” 『はい』 ライから、皆に向けての指示が飛ぶ。 キャンプができる場所の殆どを解放できた。川?湖に隣接部分は、すでに魔物は掃討できている。 ”ライ。こちらの被害は?” 見た感じでは、被害は無いと思っている。 大けがを追えば、ライがすぐに知らせてくれる。撤退を考えなければならない。 気分が悪いだけで戦っている状況だ。無理をする必要はない。 『ナップが、人が放つ光で目をやられましたが、復活しています。アイズが、ゴブリンの色違いの攻撃を受けま…
続きを読む2022/01/29
【第二章 帰還勇者の事情】第三十話 準備
ユウキの前に、ミケールが座っている。 「本当に?」 『はい。お願いします』 ユウキは、頭を抱えてしまった。 治療の方法をいくつかオプション付きで説明をした。翌日に、ミケールに連れられた少女がユウキを訪ねてきた。 そして、一番、非人道的だが、確実に治せる方法を選択したとユウキたちに告げたのだ。ここまでなら、ユウキたちも想定していた。準備に動き出そうとしたときに、一緒に来ていたミケールが、ユウキの前に進み出た。そして、治療を試すのを、自分でやって欲しい、少女の許可は取っていると、言い出した。ユウキたちは…
続きを読む2022/01/28
【第三章 帝国脱出】第十一話 おっさん諭す
馬車は、行き先が変わった。 イーリスの目論みが判明したことで、おっさんが馬車の行き先を変更させた。まずは、宿に行って、荷物を置いてから身支度を整える。 おっさんが提案したのは、カリンとバステトを宿に置いて、”おっさんとイーリスで代官に挨拶を行う”と、いうものだ。最初は、カリンが自分も行くと言い出したのだが、イーリスがカリンにはやって欲しいことがあると、伝えることで引いてもらった。 おっさんは、イーリスが代官に会う必要があると言っていた。 しかし、おっさんには、不明瞭なことがある。イーリスを問い詰め…
続きを読む2022/01/27
【積読】創造魔法】を覚えて、万能で最強になりました。 クラスから追放した奴らは、そこらへんの草でも食ってろ! (アルファポリス)
雑感 積読です。 衝動買いです。他の作品を買いに行って、隣にあったので、購入。ただそれだけです。 書籍紹介 七池高校二年A組の生徒たちが、校舎ごと異世界に転移して三か月。水沢優樹は足の怪我を理由にクラスメイト達から役立たずと糾弾され、たった一人追放されてしまう。そして森の中をさまよった優樹は、偶然、今は亡き英雄アコロンが生み出した【創造魔法】を手に入れる。それは、超強力な呪文からハンバーガーまで、あらゆるものを具現化できる桁外れの力だった。ひもじい思いと危険なモンスターに悩まされながらも元の校舎にしがみつく…
続きを読む2022/01/27
【積読】いずれ最強の錬金術師? (11) (アルファポリス)
雑感 積読です。 子供が産まれたところ。 Web版を読んでいるので、内容は把握している。あとは変わったところを探しながら楽しみます。 書籍紹介 異世界に転生して、女神様から万能の錬金術スキルを与えられた僕、タクミ。前世ではほぼ女性に縁のない人生を送ってたんだけど、こっちでは何故か奥さんが三人もいるんだよね……不思議。それはさておき、その奥さん達がこのたび出産を迎える事になった。めでたいなぁと喜んでいたのもつかの間、ん? 三人同時ってどういう事!? そももそも、赤ちゃんのお世話って何をすればいいの? 何を食べ…
続きを読む2022/01/27
【積読】初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる! (6) (アルファポリス)
雑感 積読です。 前の巻は読んでいるし、Web版を読んでいるので、それほど急いでいない。 書籍紹介 神様のイタズラによって命を落としたお詫びに、三つの便利な初期スキルを授かって異世界に転生した銀髪の少年、ラルク。義父・グルドのもとに突然舞い込んできた縁談の話をまとめるため、ラルク達は武人の国レムリードへ赴くことに。異国の地での結婚を成功させるために奮闘するラルクとグルド。そんな折に、ラルクの所有する世界「楽園」でとんでもない事件が起きた。なんと、悪魔の計らいによって伝説の建造物である天空城が楽園内に持ち込ま…
続きを読む2022/01/27
【読了】異世界の貧乏農家に転生したので、レンガを作って城を建てることにしました@COMIC 第3巻 (コロナ・コミックス)
雑感 対貴族。 うーん。やりすぎは諫めないと・・・ね。だれがって話は別にして、問題はどうしての部分なのでしょう。 書籍紹介 原作小説は「小説家になろう」にて累計1億7千万PV突破! シリーズ累計20万部突破! (電子書籍を含む) 後に「現人神」【あらひとがみ】と呼ばれる少年の、身一つから成り行きで天下を統べるヒロイックファンタジー、コミカライズ第3巻! 原作・カンチェラーラ先生による書き下ろしSS & 描き下ろし特別漫画をW収録!! 【あらすじ】 「自由を勝ちとるために、俺は貴族と戦う!!」大猪退…
続きを読む2022/01/27
【第十章 エルフの里】第二十一話 誰?
逃げ出すのか? 男は、俺に土なのか?石なのか?わからない物を投げつけてきた。結界に阻まれているが、気分のいい物ではない。 石?に、気を取られたすきに、背を向けて逃げ出す。逃げられないのに、ご苦労なことだ。 聞こえるかどうかの声量で、マルスに指示を出す。 「(ファイアーウォール)」 逃げる男の前方に炎の壁が出現する。横に逃げようとしても、同じように、炎の壁ができる。 戦闘を終えた、ガルーダが俺の肩に降りて来る。 『マルス。戦闘不能にした者を確保してくれ』 『了』 戦闘不能になっていた、46人の足…
続きを読む2022/01/26
【読了】京は瑠璃いろ、浪漫色 1 (花とゆめコミックス)
雑感 甘々? 邪魔をしているってyりも、ゆっくりとした成長を望んでいる? 書籍紹介 時は昭和初期。 イギリス人の父、日本人の母をもつ瑠璃は、幼いころに両親を亡くし、引き取り先の下宿屋で働いていた。 生きづらさ、孤独さから早く大人になりたいと焦っていた彼女は、下宿屋に泊まるミステリアスな絵描き・奥山弥鹿に出会う。 彼の飄々とした掴めない態度に振り回される彼女だが、そんな彼と過ごす時間は嫌いじゃなくて――…。 美麗な筆致で描かれる昭和レトロロマンス♪ 2022年1月刊 関連作品 松風はるか関連作品
続きを読む2022/01/26
【読了】神さま学校の落ちこぼれ 1 (花とゆめコミックス)
雑感 へぇ・・・。 設定の説明がストンと落ちてこなかった。何度か、読み直してみたけど・・・。 原作?を読んだ方がいいのかな? 書籍紹介 “神通力”を持つ人間を「ヒミコ」、そして国家資格を得たヒミコを「神さま」と呼ぶ現代。 祖母亡き今、ナギの実家の陽美谷神社がある町は神さま不在で困っていた。 能力を引き継ぎ「ヒミコ」である双子の兄・たけるは引きこもり。 神社を何とかするには自分が頑張るしかない! と思っていた矢先、町の子供が神隠しに遭ったという噂を耳にして…? スピリチュアルスクールドラマ、ここに…
続きを読む2022/01/26
【読了】ひとりぼっちの異世界攻略 10 (ガルドコミックス)
雑感 王都に向かうまでの話。 レベルアッパーに向けて動き出す。 いろいろ混じっているけど、気持ちよく読める。 書籍紹介 シリーズ累計140万部突破! (紙+電子) ぼっちの想いに、王女が動く。 軍を率いる王女の目的は、自らの死で戦争を阻止することだった…。 王女の悲壮な覚悟を目の当たりにした遥は、彼女の説得を試みる! 「生きろ! 君が国を救うんだ!!」 そして、悲しむ人をこれ以上見たくないと決意を新たにする遥だったが―― “ぼっち”のHARDモード冒険譚、第十幕。次なる刺客が遥に迫る! 関連作品…
続きを読む2022/01/26
【読了】黒鳶の聖者 1 ~追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める~ (ガルドコミックス)
雑感 追放ものの王道展開。 内容もしっかりとしているけど、コミカライズだけでいいかな・・・。 書籍紹介 己自身の運命を決めるのは女神じゃない。俺だ! ! 【勇者】になることを夢見て幼き頃から努力をしてきた少年ラセル。 だが、女神から与えられた職業は回復魔法の最高職【聖者】であった。 幼馴染3人とパーティーを組んで冒険を始めるも、全員が回復魔法を習得……回復魔法しか使えないラセルは追放されてしまう。 失意のまま帰郷した彼を待っていたのは謎の美女・シビラとの出逢いで―― 「――あなたは”力̶…
続きを読む2022/01/26
【読了】Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ 6 (ガルドコミックス)
雑感 次の陰謀って・・・。 クズは、クズ。と、いうことですか? 改心なんてしないのでしょうね。 書籍紹介 繋がり始めた新たな絆 万能なる力に潜む危険性とは!? フリオは人種族と魔族との間に横たわる深い溝を感じるも魔王ゴウルたちとの交流の中で、微かな希望を見い出す。 しかし一方で、扱いきれぬほどの強大な自身の力に対し、どのように向き合うべきか、悩み始めていた……。 さらに元クライロード王が、魔族の魔狐姉妹と手を組み城下を荒らしはじめ、フリオは再び渦中の人となり―― 願いとは裏腹に、一向に訪れない平穏な日常。 …
続きを読む2022/01/26
【積読】信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ! 』します! 3 (HJ NOVELS)
雑感 Webにない。完全に描きおろしのようです。 ダークエルフ自体がWeb版には出てきません。読むのが楽しみです。積読なのは・・・。時間が欲しい。 書籍紹介 「小説家になろう」四半期総合ランキング第1位! コミカライズも絶好調の大人気作、待望の第3巻! ! かつて自分を欺き、命を狙ったダークエルフのシオンに復讐を果たすため、ダークエルフの国に潜入したライト。シオンはそこで、常軌を逸した生体実験を繰り返していた。 事故により異界と繋がり、ダンジョンと化したシオンの実験場の奥底に挑むライトたちだが、現代最強の冒…
続きを読む2022/01/25
【第五章 共和国】第十四話 散歩
アルバンと、町から出て森に向かう。 最初は、クォートかシャープが付いてくると言っていたが、二人には俺とアルバンが町に居るように偽装してもらうために、残ってもらった。 カルラは、町から離れることを印象付けるように出て行った。他の町に、物資の調達をするためという理由だ。そのために、馬車と一緒に旅立った。俺たちが残った理由は、『一緒に商売を行う商隊が遅れていて、待っている』ことにした。 間違っていないが、突っ込まれると困る言い訳だ。 だが、町長夫妻だけでなく、町民は誰も突っ込んでこなかった。 町にお金…
続きを読む2022/01/24
【第六章 ギルド】第八話 ステータス
ミアは、自分が従者だと認識はしていても、従者の役割がよくわかっていない。 今も、アウレイアの眷属に跨って・・・。正確には、眷属の白狼に抱きついて眠ってしまっている。俺とミルが、自分に危害を加えないとわかったのだろう。安心して眠ってしまっている。 「リン」 ミルは、ミアの髪の毛を触りながら、僕を見つめて来る。 もう、他の猫人族が離れてしまっているので、神殿にミアだけを向かわせるのは難しい。不可能だと言い切ってもいい。戻すのなら、俺たちも、一度神殿に戻る必要がある。せっかく、マガラ渓谷を抜けたのに、戻っ…
続きを読む2022/01/23
【第二章 リニューアル】第五話 連鎖
女性は、店に入ってきた。静かな、店内に女性の歩く靴音が響く。 「マスター。ウイスキー・フロート」 いつもと雰囲気が違う常連の女性からの注文。 それも、今までに頼んだことがない。ウイスキー・フロートだ。 「バランタインの17年が入ってきています。どうですか?」 「うん!あっ足りる?」 女性は、普段と違うテンションでカウンターに座る。 上機嫌を装っているが、空元気なのは誰の目にも明らかだ。 「大丈夫です」 マスターは普段と同じテンションで、女性に向き合う。 「お願い」 タンブラーにロックアイスを入…
続きを読む2022/01/23
【第二章 ギルドと魔王】第二十話 ハウス
潜り込ませていた諜報部隊や城塞村のギルドから、連合国の情報がレポートとして上がってきた。 四天王たちに、敗れ去った連合国の”討伐軍”は、各国に逃げ帰った。 各国で事情は異なるが、参加した国では粛清の風が吹き荒れたようだ。嵐のようだと表現した諜報部隊も存在していた。 粛清が激しかったのは、序列2位のカルカダン国だ。 序列1位のエルプレ国から戦犯のような扱いをされてしまったからだ。エルプレ国も、デュ・ボアを失った損失は大きく、権力闘争に発展した。民衆からの突き上げも発生してしまった為に、目先をごまかす…
続きを読む2022/01/23
【第二章 スライム街へ】第二十話 序盤
”ライ!状況を常に報告して” 『はい!』 ライにお願いをして、私たちは天子湖のキャンプ場に向かう。 向かっている最中も、外周部から攻めている者たちの状況が報告されてくる。 先行していた、フィズとナップが結界の中に入って、魔物たちへの牽制を始める。少しでも、私たちの負担を減らそうとしてくれているのだろう。 ”フィズ!魔物よりも、人の牽制をお願い。制服を来ている人と、スキルを持つ人には注意して!結界の内側から牽制をお願い” フィズとナップから了承と返事が来る。 ライとのリンクで、制服を来ている者には注…
続きを読む2022/01/22
【第二章 帰還勇者の事情】第二十九話 少女
私は、今”日本”に来ている。 事故で全身に火傷を負った。その時に、片耳と片目を失った。喉も焼かれて、言葉は出せるが、雑音が混じるような汚い声だ。 そして、火傷は、私の心まで焼いた。 パパは、私を治そうと必死に医師を求めた。 しかし、私も見た医師の反応は同じだ。パパの権力を恐れて、”難しい”以外の言葉を聞いた事がなかった。 左手は、癒着して開かない。右手は辛うじて動かすことができるが、火傷の後が疼いて痛い。 右足は膝から先が無い。左足は、腿から先に感触がない。存在してはいるが、触られても解らない…
続きを読む2022/01/22
【第三章 帝国脱出】第十話 おっさん安堵する
おっさんとカリンを載せた馬車は、中央通りを進んでいる。 「イーリス。どこに向かっている?」 馬車は、どんどん、領都でもっとも栄えた場所から離れている。馬車の目的先はイーリスが指示を出していた。おっさんは、イーリスをまっすぐに見つめて、質問を行っている。 「・・・」 イーリスは、感情を読み取られないように、バステトを見るように視線を外した。イーリスは、おっさんの追及を躱せた。と、考えたが、おっさんの追及は止まらない。 イーリスの態度から、追及ではなく、確認になってしまった。 「イーリス。もしかして、自…
続きを読む