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私が書いているWeb小説がコミカライズとして配信されました
チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間(作者:北きつね,solo8ee)
https://comic.k-manga.jp/title/175216/pv
#まんが王国
2021/06/17
【第五章 マヤとミル】第十一話 全裸で復活?
「リン!ミルになんてことをするの!僕は、リンと居られるのなら、姿なんてどうでも良かった!リン!聞いているの?」 小さな小さな羽が生えている。不思議な形をした生き物だが・・・。マヤだ。マヤが、俺に話しかけている。 「マヤ」 「リン!僕のことは、いいの!なんで!ミルを犠牲にしたの!僕、本当に怒っているのだよ!」 マヤが、名前を呼んでいる。 手を伸ばす。 「・・・。マヤ。マヤ。マヤ。マヤ。マヤ。・・・」 「え?リン?何?」 マヤを両手で包むようにして、抱き寄せる。 温かい。小さな小さな妖精になってしまっ…
続きを読む2021/03/25
【第五章 マヤとミル】第十話 依代
「旦那様」 俺が、ミルに魔力を循環させてから、どのくらいの時間が経過しているのか・・・。循環を行っている魔力が、ミルの身体に溶け込むようになった。 「どうした?」 ブロッホが何か慌てだす。 「旦那様。依代を用意したほうがよろしいかと・・・」 「依代?」 「はい・・・」 ブロッホの説明では、 ミルとマヤが、一つの身体に共存しようとして、身体が耐えきれなくなっている。ミルの身体では、2つの魂の入れ物には小さくなってしまっている。俺が、魔力を循環させたことで、ミルの身体の崩壊は止まったのが、マヤとミルの存在…
続きを読む2021/03/07
【第五章 マヤとミル】第九話 執事からの提案
ブロッホが、眷属たちの意見をまとめてくれた。 ロルフも意見をまとめるのを手伝ったようだ。 二人からまとめられた意見をもとに、神殿の内部を変更した。 俺が専用で使う部屋を用意した。マヤとミルが眠っている祭壇の横に作られた。ジャッロやヴェルデやビアンコからの要望だ。俺の部屋が無いのを気にしていた。俺は別に必要ないと思ったのだが、ブロッホから皆が安心するためにも、俺の部屋が必要だと言われた。拠点となるように、寝室と執務室を作った。調度品は、とりあえずはポルタ村から持ってくることに決めたようだ。 寝室の奥…
続きを読む2021/02/17
【第五章 マヤとミル】第八話 執事と施設と
施設の調整を行って、一息ついていたところに、ロルフと老紳士が入ってきた。 ロルフは、入り口で立ち止まったが、老紳士が俺の前まで来て綺麗な所作で跪いた。 「旦那様」 ブロッホ(黒竜)だと言うのは解っているが、理解が追いつかない。髪が長かったはずが、短く切りそろえている。白髪が老紳士を演出している。服装も、ポルタ村では絶対に無かった服装だ。貴族家の執事が着ているような服を身にまとっている。 「え?ブロッホ?」 「はい。旦那様。ロルフ様から、旦那様に仕えるなら、執事の格好にしたほうが、違和感が少ないと教えら…
続きを読む2021/02/01
【第五章 マヤとミル】第七話 眷属長?
「わかった。味方は欲しい」 ”ありがとうございます” オーガには、ラトギの名を与えた。黒竜には、ブロッホの名を与えた。 ブロッホは、ワイバーンを眷属にしていたために、その者たちも眷属に加わる。 ラトギは進化の兆しが見えた為に、ヒューマに命じて里に移動させた。 ブロッホは進化を抑え込んだようだ。種族的な進化はしなかったが、スキルが大幅に進化して、ブロッホは”人化”できるようになった。 「リン様」 全裸の状態で、俺の目の前で跪いているブロッホが居る。 どうしていいのか迷っていると、人化を解いて竜に戻…
続きを読む2021/01/17
【第五章 マヤとミル】第六話 来訪者
暖かい(温かい)食事だ。心にある澱みが消えていく感覚だ。 どのくらいの時間が経過したかわからないが、リンの周りには眷属たちが嬉しそうな表情で集まっている。 照れ隠しなのか、近くにいた眷属に話しかける。 「そういえば、ロルフは?」 「まだ、お帰りになっていません」 「そうか・・・。困ったな」 「マスター。何に、お困りなのですか?」 ”困った”というセリフがリンの口から出た事で、眷属たちは一気に緊張の度合いを高める。 ヴェルデ(ゴブリン)だけではなく、話を聞いていた、ビアンコ(コボルト)やジャッロ(オ…
続きを読む2021/01/01
【第五章 マヤとミル】第五話 眷属
ミルは目を覚まさない。魔法陣が消えれば、”起き出す”と言われた。原因は、わかっている。マヤが怒っているのだろう。 心臓は動いている。血色もいい。明日ではなく、今にも起きそうだ。 でも、ミルは起きてこない。 ”マスター” 誰かが呼んでいる。 「ロルフ?」 ”いえ、ロルフ様は、ヒューマと外に出ています” 「外?なにか有ったの?」 ”いえ、定時の見回りです。それと、眷属に接触があった者を向かい入れるための準備をしています” 「ん?あぁロルフがなんか言っていたな・・・」 確か、4-5日前にアイル(スコル(…
続きを読む2020/12/17
【第五章 マヤとミル】第四話 ギルド
「タシアナ!イリメリは?」 「まだ!フェムと一緒に外に出ている!」 「はぁ?それなら、ルナは?」 「金髪(ローザス)に呼び出された。それよりも、今日の面接はどうするの?」 「そっちは、ギルドマスターに頼んだ!」 「わかった。サリーカ。私も・・・」 「あ?!あぁそうだね。お願い」 ギルドは、認知され、活動を開始した。王都が荒れたタイミングでの開業だった。そのために、認知される速度も早かった。 王都に貴族たちが混乱して、暗殺だけではなく、町中での襲撃が発生する自体になっている。 当初は、王都だけで収まって…
続きを読む2020/10/26
【第五章 マヤとミル】第三話 神殿
「マスター。眷属たちに食事を配り終えました。にゃ」 「ありがとう。ロルフ。マヤの様子は?」 「・・・」 「ロルフ!」 「はいにゃ!神殿に、マヤ様の気配はないにゃ」 「どういうことだ?」 「わからないにゃ」 ミルの首筋を触るが、脈はあるので生きているのは確認できる。鑑定で見てみるが、以前に見た情報と変わっていない。マヤに変わった感じはしていない。 マヤだけが消滅したのか?それなら、ロルフは”気配がない”とは言わない。”消滅した”と説明するだろう。 「ロルフ。どうやって、マヤが”居る”と判断している」 「は…
続きを読む2020/10/18
【第五章 マヤとミル】第二話 ジャイアニズム
魔法陣に光が集まり、強く光りだす。 目を開けていられないくらいに強く光ってから光が明滅した。徐々に、明滅の感覚が長くなっていく、光も弱まっていく。 光だけなのに、肌が刺されたような感覚にとらわれる。 「・・・」 肌を刺す光も弱まり、目が開けられるようになる。 魔法陣には、ミルが立っている。 後ろ姿でも、ミルなのはわかる。 魔法陣の最後の光が消えた。 「ミル!」 ミルが、膝から崩れ落ちるように魔法陣の中で座り込んでしまった。 「ロルフ!」 「わからない。にゃ」 駆け寄って、マヤを抱き寄せるが…
続きを読む2020/10/12
【第五章 マヤとミル】第一話 ミルとマヤ
俺たちは、マガラ神殿に帰ってきた。 ミルには、俺の非道な行いも告げている。それでも、ミルは俺に付いてきた。 「リン?」 「あぁいいのか?」 「うん。僕が、リンの役に立てる。最高な気分。一つだけ心残り」 「え?」 「リンに抱いてもらいたかった」 「それは・・・」 「わかっている。でも、リンの説明だと、僕の身体をマヤが使うのだよね?」 「あぁ」 「それなら、リンが抱くのは、僕の身体で、僕だと言ってもいいよね?」 「え?」 「それに、多分、白い部屋で待つことになると思うから、僕がリンに抱かれるところを見られる…
続きを読む2020/10/06
【第四章 マガラ神殿】第十八話 進化
柔らかな感触だ。 たしか、コボルトとゴブリンとオークに名付けを行った。 今までと同じように、長と若頭に名付けを行った。配下の者には、”フリークス”を名乗らせる。 ここまでは覚えている。 コボルトとゴブリンとオークの若頭が進化の眠りに落ちたところで、俺の記憶も途絶えている。 「リン。起きた?」 頭の上から声が聞こえてくる。 「・・・」 「リン?」 「ミル?」 「うん。よかった。急に倒れたから心配だった。なんか、猫が鳴いていたけど、わからなかったから、リンが寝られるように、膝枕した・・・。駄目だった…
続きを読む2020/09/28
【第四章 マガラ神殿】第十七話 今後の方針
「リン。それで、今後の方針は?僕のオススメは、アゾレムの領都に乗り込んで、街中に火を放つかな?魔狼で、魔法が使える者に頼めば証拠も残らない」 「・・・。ミトナル。さすがにそれは・・・。それに、アゾレムが苦しまないのは、俺的にはなしだな。火を着けたら、簡単に終わってしまう」 「そうだった。特に、立花は苦しめないと駄目。トラウマが産まれるくらいにしたほうがいい」 「俺も同意見だな。そうだな。この村が盗賊の根城になるのもいいけど・・・。ロルフ!」 『はい。マスター』 「この村に、転移門を設置したり出来るか?」 『…
続きを読む2020/09/23
【第四章 マガラ神殿】第十六話 告白
「リン。何が有ったの?」 ミルが俺に気を使っているのがわかる。マヤがいないことを、俺に問いかけてこない。それに、魔狼たちの存在も気になっているのだろう。 「ミル。どこまで知っている?」 「え?僕は、さっき説明した通り、リンとマヤがマガラ渓谷に落ちたと聞いて・・・」 「そうか、ナナは何も言わなかったのか?」 「ナナさん?聞いていないよ?なんか、王都に使いを出していたけど・・・」 ミルは、俺から目線を外さない。 「そうか、俺とマヤが、血がつながった兄妹では無いのは?」 「マヤから聞いた。でも、黙っていて欲し…
続きを読む2020/09/07
【第四章 マガラ神殿】第十五話 ミトナル=アカマース・マノーラ
「ミル。この部屋を使ってくれ」 ミルを案内した部屋は、マヤの部屋だ。破壊された家の中で比較的に破壊が少なかった部屋だ。荷物が少なく、見ただけで何も無いのがわかるためだろう。 「この部屋?僕、リンと同じ部屋でも・・・」 「駄目だ」 「わかった。この部屋は?」 「マヤが使っていた部屋だ。ミルなら使っても文句は言わないだろう」 「・・・。ありがとう」 ミルの”ありがとう”の意味がわからなかった。 「リン。マヤの部屋に入る前に、僕・・・。水浴びがしたい。汗や血で汚れているから、マヤに失礼」 「あぁ悪い。気が付か…
続きを読む2020/09/04
【第四章 マガラ神殿】第十四話 襲撃者(仮)
ロルフたちが襲撃者(仮)を捕獲するために、出ていった。 戦闘音が聞こえないから、戦闘にはなっていないのだろう。もしかしたら、一瞬で勝負がついたのかもしれない。 リデルの眷属たちが作った塀に座って、村を見る。 耳を澄ますと、大人たちが何かを叫んでいる。食料庫が燃えているのだ、当然だろう。それだけではなく、今まで無かった村を囲うように出来た壁も恐怖の対象なのだろう。 女性が村の中央広場に出てきて、何か怒鳴っている。数回だけだが言葉を交わしたことがあるのでわかるが、サラナの母親だ。金切り声(かなきりごえ…
続きを読む2020/09/01
【第四章 マガラ神殿】第十三話 ポルタ村
村長の首に当てている刀に力を入れる。刀身を手で掴もうとしたので、軽く蹴る。 「村長。なぜ、マヤを殺したのですか?」 「儂は、お前のことを・・・。そうだ、お前のことを考えて」 「はぁ?”俺のこと”を考えて?」 「そうじゃ。リンは、王都で暮らすにふさわしい。それに、どこで拾ってきたかわからない。血が繋がっていない妹なぞ、リンには必要ない。そうじゃ。儂が、邪魔な妹を排除してやった。お前には、領主様から女を与えてもらう。好きにしていい女だ」 「・・・」 首を落としたくなってしまう。 マヤのことを言っているのか…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第十二話 村長
「行くぞ!」 目指すは、村長(おじさん)の家。 『マスター。露払いはお任せください』 露払いとアイルは言っているが、誰かが居るようには見えない。 村の中で動いているのは、アイルの配下か、アウレイアの配下だけだ。 「アイルに任せる」 アイルが俺の前に出る。そのまま、村の中央広場に向かう。そこで、アウレイアが指揮している狼と魔狼が居る。篝火を消して回っている。 中央広場に到着すると、魔狼を先頭にして狼が俺に向かって頭を下げる。全部で30頭ほど居る。 「10頭は、俺たちに続け、10頭で”あの家”を取り囲…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第十一話 夢
これは・・・。 俺の目の前に、破壊された家が・・・。パシリカに行く前の状態で建っている。 マヤが居る。ニノサも居る。サビニの声が奥からしている。俺を呼んでいる。 まだ何も知らなかった頃の・・・・。夢だ。 泡沫(うたかた)の夢(過去)。 もう取り戻すことが出来ない。泡のように消え去った過去。未来に繋がるはずだった現実(夢)。 ニノサが笑いながら俺を見ている。サビニが作ってくれたご飯を食べる。マヤが、俺を見つめる。 俺が欲している全てがあると言ってもいい。 だが、夢だ。俺が知っている現実ではな…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第十話 リンの決断
アウレイアが目覚める前に、俺が寝てしまったようだ。 木により掛かるように寝ていた。 起きて、立ち上がって周りを見ると、アウレイアが俺の前で頭を下げている。 アウレイアは、体躯が3m程度まで大きくなり、種族がフェンリルに進化した。狼を率いるものだと言っている。アイルの体躯が余り変わらなかったことから、種族フェンリルは、この位の大きさなのだろう。 ロルフが見当たらない。 「アウレイア。ロルフは?」 『ロルフ様は、アイルと一緒に、魔狼を支配下に収めるために出ています』 「支配下?」 『はい。アイルの配下…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第九話 懐かしの村
懐かしの村に戻ってきた。 ポルタは、俺がパシリカに向かった時と何も変わっていない。当然と言えば当然だ。時間が経過したわけではない。俺の感情の部分が大きい。村は何も変わっていない。多分、俺とマヤが居た時と何も変わっていない。 『ロルフ。夜の方がいいよな?』 『そうですね』 俺は、ロルフと短い打ち合わせを行って、夜まで待つことにした。 世界の全てだった村が、小さく狭く汚れて見える。確かに、村長(おじさん)には世話になった。 サラナとウーレンの両親にもしっかりと教えなければならない。 認識阻害のマント…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第八話 訓練
どのくらい寝ていたのだろう。 「ロルフ?」 枕元で、猫が丸くなっている。 やっぱり、精霊じゃなくて、猫がたまたま精霊になったのだろう。猫で間違っていない。 「おい。ロルフ!」 「マスター。おはようございます」 「お前、やっぱり猫だろう?」 「違います。精霊です。猫型の精霊です」 「わかった。わかった。ロルフ。状況は?」 「マスターを運んでもらって、休んでもらいました」 微妙にポンコツなのは、気のせいなのだろうか? もしかして、俺に合わせてポンコツになってしまっているのか? 「ロルフ」 「ヒューマを…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第七話 能力の開花
「長。それは・・・」 ヒューマが、俺の言葉を遮るように、長に質問をする。 「ヒューマ。儂が、リン様と話をする。黙っていろ」 ヒューマが頭を下げて一歩下がる。 長が俺の前まで歩いてくる。 「リン様。ヒューマが失礼した」 「許す。それで、俺のジョブとスキルだったな」 「はい」 長が俺の顔を覗き込むように見る。 鋭い眼光とかではない。なにか、眩しいものを見ているような目つきだ。 「ジョブは、”動物使い”だ。ユニークスキルに”動物との会話”がある。スキルに”言語理解”もある」 「おぉぉぉ・・・」 長は、…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第六話 リンの能力
「それで、ロルフ様。リン。どうして、隔世の祠から?」 ヒューマの質問は当然だ。 「ヒューマ。リン様だ。マスターは、マヤ様のお兄様で契約者だ。神殿の管理人でもある」 「・・・。しかし、ロルフ様」 「ヒューマ。神殿の言葉に従えないのか?」 ロルフは一歩もひかない。 「ロルフ。ヒューマ殿。ここでは、話も出来ない。場所を変えませんか?」 ヒューマは、俺の言葉を聞いてくれた。 もう危険はないと考えていいだろう。他のリザードマンに指示を出している。各々の持ち場に戻るようだ。 ヒューマが案内した場所は、湿地帯に…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第五話 ここどこ?
「ロルフ?」 「マスター。大丈夫ですか?」 真っ暗な場所に出た。 転移門の光が収まると、何も見えない。 「ここは?」 やっと目が慣れてきた。 小さい祠のようにさえ思える。 「マスター。どこかの祠のようです」 「さすが!猫だな。暗い中でもよく見えるのだな」 「マスター。猫型精霊です。猫ではありません!」 「そうだな。悪かった。俺も、目が慣れてきた。正面に扉があるけど、開けても大丈夫だと思うか?」 「わかりません。あの、転移門を使ったのも、10年前です」 「え?10年?」 「はい。それで、魔力がなくなり…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第四話 転移
「マ、マ、マスター」 「マママスターって、俺は、ロルフのママじゃないぞ?」 「わかっています!そんなことを行っているのではありません!」 「わかっているよ。それで、この魔核は魔力に還元できるのか?」 「マスター。それは、どこから?」 「ん?マジックポーチからだけど?」 「だから!そういうことを言っているのでは無いのは、わかっていますよね?わかっていて、からかっているのですよね?マスターは鬼畜ですか?そうですか?鬼畜なのですね」 「悪かったよ。ロルフ。そんなにいじけないで、実際、どうやって入手したのかわからな…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第三話 神殿の調査
「マスター。行き先が不明の転移門(ゲート)を開く前に、施設の案内をしたいのですが、問題はありませんか?」 リンは少しだけ考えてから、ロルフ(猫型精霊)の提案を受けることにした。 この場所がわかれば、対応も変えなければならないと思ったのだ。同時に、ゲートが他にも存在しているのではないかと考えたのだ。 他にも、疑問点が山積みで、リンは案内をされながら、ロルフ(猫型精霊)に質問を続けた。 「ロルフ。適合者には、何か特別な印があるのか?」 『まずは、精霊が見える必要がありますが、絶対ではありません。それ以外は…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第二話 サラナとウーレン
リンは、ロルフに通常(リンが知っている)の猫のサイズになってもらって案内を頼んだ。 ロルフは、教会のような建物を出て隣の建物に向かって歩いていって扉の前に座った。 「この中に安置しています。話を聞いて、私は我慢できそうにないので外で待っています」 「それは俺も一緒なのだな。死んでいるから殺さないだけだ。気分は最悪だけど、本人なのか確認をしておきたい」 リンは、扉に手をかけた。 (冷たい) リンは気温に関して考えていたのは間違いではない。神殿(教会のような建物を含む)の中は一定の温度で保たれていると考…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】第一話 ロルフ・アルセイド
リンは、声に導かれるように教会のような建物の中を進む。 教会のような建物の中は礼拝堂の様になっていてなにかの儀式に使われるような部屋だ。 声は、そこで終わらずにリンを”マヤが大人になったような像”の横の扉から奥に行くように指示を伝える。 リンは、導かれるように奥に入っていく、実際に声の指示に従うしか選択肢がないのだ。 廊下のような通路を歩いていると正面に豪華な扉が見えてきた。 ”扉に魔力を流してください” 言われた通りに扉に触れながら魔力を流す。 ”魔力を検知・・・・適合” 扉が静かに開いた。…
続きを読む2020/08/30
【第四章 マガラ神殿】幕間 ミトナル=アカマース・マノーラ
ミルは焦っていた。 自分がついていけば・・・。何かができたかもしれない、リンとマヤが無事で居てくれる事だけを祈って、覚えたばかりの身体強化を使って、走り続けていた。 メロナに到着したのは、リンとマヤがマガラ渓谷に入ってから半日近くが経過した頃だった。 ミルは、商人を捕まえて詰問するが、リンとミルの姿を見たものは居なかった。 それもそのはず、村長がアゾレムから付けられた護衛兼監視が認識阻害の魔道具と魅了の魔道具を使っていたのだ。 リンとマヤとサラナとウーレンと村長を囲うように認識阻害を発動していた…
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