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私が書いているWeb小説がコミカライズとして配信されました
チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間(作者:北きつね,solo8ee)
https://comic.k-manga.jp/title/175216/pv
#まんが王国
2020/08/29
【第一章 目覚め】幕間 領主の息子と取り巻き
そこは、アロイの街でも一番と言ってもいい豪華な宿の一室だ。 一人の若者がソファーに座っていた。陽も沈んで辺りを闇が支配している。 豪華な部屋には不釣り合いな、小汚い袋が一つ、若者の前に置かれていた。 床には、袋の中身だと思われる物が、散乱していた。安っぽい服や食料品がゴミのように扱われていた。 「おい。間違いなく、あいつらの部屋の荷物はこれだけだったのか?」 「はい。ウォルシャタ様」 「むっふむ・・・」 「どうかされましたか?」 「あいつらはこれ以外に荷物を持って居なかったか?」 「男が、外に出るの…
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【第一章 目覚め】第八話 アロイの街
柵の中に入って、一息付くことが出来た。まだ、街に入れているわけではない。 街に入るには身分証の提示が必要になって、そこでも時間が取られるのだが、身分証を確認されること無く通過出来た。 領主の息子が仕切りたがっているのか、街の中央に集合するように言っていた。 少し開けた広場の様な場所で、何やら偉そうに語っていたが、『俺様が、居たから”ここ”まで無事に来られた。明日には、マガラ渓谷を、越えるけど安心しろ』といいたいようだ。 「ねぇ。リン。」 「ん?」 「アイツは何が言いたかったの?」 「あぁ”俺様がすご…
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【第一章 目覚め】第七話 アロイへ
ニグラにむかう為に、門の前に集まっている。 領主からありがたいお言葉があるらしい。そこに現れたのは、領主の息子のウォルシャタだった 「ウォルシャタだ。俺がお前たちをニグラまで連れていく、安心しろ」 領主が現れた 「護衛も腕利きを用意した。護衛の指示もウォルシャタが行う事になる。安心して行程を進んで欲しい」 護衛が一人ずつ簡単に名前と役割を話していく。 護衛のリーダらしき人間が日程の説明をしている。 日程は以前から知らされている通りだったが、領主の息子が先頭を歩いて、村ごとに隊列を組んで歩く事にな…
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【第一章 目覚め】幕間 領主の館
領主の館では、ウォルシャタのパシリカへの出立祝いをしていた。 「ウォル。出立の準備はできているのだろうな?」 「無論。しっかりパシリカでアゾレム家に相応しいジョブを授かってきます」 「期待しているぞ。騎士職でも魔法職でも、お前なら十分使いこなすことが出来るだろう」 「ウォルシャタ様なら間違いありません」 各村や領主の街から、同じ時期にパシリカを受ける数名が、領主の息子である、ウォルシャタを囲んで話をしていた。 「そうだろう。この前、コボルトを成敗したのだから、間違いなく騎士職になるだろうからな」 そう…
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【第一章 目覚め】第六話 暗雲
小鳥たちが、なにかを訴えている。 僕たちにだけ発生している事なのか、それとも、街全体なのかわからない。でも、僕に小鳥たちが、警戒を訴えているのは間違いない。 僕に抱きついて、だらしなく寝ているマヤを起こした。 「リン。どうしたの?」 「鳥が何か騒いでいる、何か有ったかもしれない。マヤ」 僕の真剣な声に、マヤが一気に覚醒する。 こういうときのマヤは昔から感覚が優れている。マヤの感に救われた事もあった。 小鳥たちの警戒はすでに少なくなっている。 マヤも何か有ったのだと感じて、見紛えた。携帯していた…
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【第一章 目覚め】第五話 兄妹
領主の街に着いた、辺境だといっても領主にまでなった人が住んでいる街なので、僕達が住んでいる村と違って、いろいろ進んでいる。 城壁と言われるような物もあり、魔物の侵入を拒んでいる。城塞都市と呼ばれているのもうなずける。 数年に一度魔物が、大量発生して襲ってくる時でも、町を守ることが出来るとの事だ。 村や城砦がない場所が、襲われたときには、”奇跡の力”を使う”アウラ・パラティア”のマルクトが近隣にいてくれればいいが、そうでない場合には、街一つが魔物に寄って滅ぼされてしまう。 領主の城下町は、城壁のおか…
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【第一章 目覚め】第四話 リンとマヤ
僕は、動物の声を聞きながら、微睡みの中にいられる。この時間が大好きだ。 その静穏を壊す声が聞こえてきた。 「リン。どこにいるの?隠れていないで出てきなさい。」 「何?マヤ。何か有ったの?」 「やっぱりここに居たのだね。リン。」 「なんだよ?僕は忙し「何言っているの?どうせ、寝ていただけでしょ」」 僕に最後まで言わせないで、僕が上っている木の幹を蹴る。 「村長が、リンの事を呼んでいたよ”すぐに来い”ってさ」 「いいよ。面倒だし、見つからなかったって言っておいてよ」 「ダメだよ。降りてこないのなら、木を蹴…
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【序章】第三話 スキル!?
茂手木が手を上げた。 『何?質問?』 「うん。スキルに関してだけど」 『うん。スキルがどうしたの?』 「何が付くのはわからないだろうけど、スキルの説明はしてくれるの?」 『あぁ残念だけどそれは出来ない。成人の儀式の時に、神官から告げられるとおもう』 「そうなんだぁあとそれでね」 『うん。何?』 「それじゃ先人の儀式の前にスキルを隠蔽するとかは出来ないの?」 『する必要はないとおもうけど?』 「ううん。今からスキルが判明するでしょ?」 『そうだね』 「スキルは現地でも珍しくは無いけど、ユニークスキルやエクス…
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【序章】第二話 転生するの?
「どういう事だよ。なんで俺が残っているんだ?死ぬのは、うすのろだけでいいだろう?」 立花も残されていた。 「私も?」 消えるような声で瞳が口に手を当て呟いた。 その表情には、自分が残されたことが納得出来ない様子が伺えた。周りを見回したが、バスの運転手や添乗員さん、先生や副担任といった大人は、誰も残されていない。20名前後の生徒だけが残されていて、立花の取り巻き連中は、全員残されていた。 女子も、ひとみの周りに7人ほどが集まっている。 一人でいるのは、女子1名と男子1名だけだ 『おちついてね。君たち…
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【序章】第一話 白い部屋
/**** ?? Side 時期:?? 場所:白い部屋 ****/ 何もない、ただ白い壁に覆われた窓もドアも無い部屋に集められた、 高校と言う場所で”生活をしている”という共通点を持ち同じ状況に置かれた21人。 子供の形をした”何か”が告げる言葉を待っている。 正面には、パソコのディスプレイを思わせる物が何枚も設置され、さながらデイトレーダーになっている。しかし、映しだされているのは、中世ヨーロッパの町並みや、江戸時代の町並みである。 21枚のディスプレイには、それぞれの名前が書かれていて、下には…
続きを読む2020/08/02
チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間【改】
バスの事故で異世界に転生する事になってしまった高校生21名。 神から告げられたのは「異世界で一番有名になった人が死ぬ人を決めていいよ」と・・・・。 徐々に明らかになっていく神々の思惑、そして明かされる悲しい現実。 それら巻き込まれながら、必死(??)に贖い、仲間たちと手を取り合って、勇敢(??)に立ち向かっていく物語。 転生先でチート能力を授かった高校生達が地球時間7日間を過ごす。 異世界バトルロイヤル。のはずが、チート能力を武器に、好き放題やり始める。 全部は、安心して過ごせる場所を作る。も…
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