ネットワーク会議の記事一覧

2020/07/11

【第十一章 ネットワーク会議】第五話 開発と運用

 学校から帰ってきて、秘密基地でパソコンを確認すると、未来さんから返信が来ていた。  概ね問題は無いようだ。スプラッシュは、美和さんが新しく作る事務所の名前にして欲しいと言われた。  専用プログラムが一番イメージに近いらしい。細かい修正はあったが、開発の方向性は決まった。  もう一度、返事の内容でモックを作り直して、OKが出たら中身の構築を始める。  それまでは、サーバ周りの設定を行おう。  接続の確認も行っていけば、開発時に迷わないだろう。 「タクミ!」  ユウキが秘密基地に入ってきた。 「どうした?」 …

続きを読む

2020/07/10

【第十一章 ネットワーク会議】第四話 学校でもリモート会議の話

 昨晩、未来さんには提案書とモックを送った。  朝の段階では、返事はなかった。美和さんにも同じ物を送付したが、返事はなかった。  先輩たちは、朝ご飯を平らげてから、学校に行くようだ。  俺は、昨日と同じように、4人分の朝食を作った。昨晩は、ユウキは離れから寝室に戻ってきた。梓さんが寝室に戻ったほうがいいと言ったようだ。俺とユウキに気を使ったと言うよりも、二人だけになりたかったのだろう。起きてきて、ユウキにシャワーだけでも借りられないかと話していた。  学校には、先輩たちが送ってくれると言ったが、断った。帰り…

続きを読む

2020/07/09

【第十一章 ネットワーク会議】第三話 モック

 朝、にこやかな笑顔で、迎えに来た梓さんに連れられて、ユウキは美和さんと一緒に買い物にでかけた。  さて、Skypeを制御するライブラリを調べるか・・・。  開発ツールに組み込んで、え?簡単にできそうだ。ライブラリもあるし、サンプルもある。  マイクロソフトから提供されているVisual Studio の最新版を起動して、NuGet でアセンブリを登録して、サンプルで書かれているコードを入力して起動すると、簡単にできてしまった。  2日くらいは必要だと思っていたが、思った以上に簡単にできそうだ。  今回は、…

続きを読む
広告

2020/07/08

【第十一章 ネットワーク会議】第二話 調査

 ユウキとファミレスで食事をして、家に帰った。  家に着いて、メールを確認すると、未来さんと美和さんからメールが届いていた。  未来さんは、依頼をまとめてくれていた。  美和さんは、報酬に関する事と、納期に関する事が書かれていた。報酬は金額とは別に用意されていた。報酬は、かなりの後払いにされそうだけど、約束してもらったのでありがたく貰っておく。  ネットワーク会議のシステムは、選択肢は少ない。  未来さんの要望であった”独自サービスに見える”が意外と難しいのだ。  Skype に皮(がわ)を被せようか?  …

続きを読む

2020/07/07

【第十一章 ネットワーク会議】第一話 依頼

 ユウキがぐったり寝ている状態から、何かを思い出したのだろう。身体を起こして、俺を見た。 「あ!そうだ、タクミ。ママが、相談したい事があるって、どうする?」  美和さんからの依頼を思い出して、話してきた。 「わかった。明日にでも連絡をしてみる」 「あっミクさんの所に連絡をして欲しいみたいだよ?」 「・・・。わかった。未来さんに連絡をする。他に、何か言っていたか?」 「大丈夫だよ」 「ユウキ。それじゃわからない。美和さんは、他に何か言っていたか?準備して欲しい物とか?」 「ううん。ママは、タクミに、ミクさんの…

続きを読む